日々の泡。

popholic diary

STARLAB

朝、窓の向こうは猛吹雪。雪がスゲー勢いで舞ってる。JRもストップしてんじゃないの、でも徒歩通勤なので大丈夫。今日は夏木マリ「戦争は終わった」聴きながら会社へ。一曲目「悲しみ」の物憂げなアコーディオンの音を聴きながら、雪の中を歩く。まるでパリの街を歩いているよう…いや、行ったことないんだけど。しかしそんな気分もつかの間、とんでもない突風、降りしきる雪。傘が風に煽られお猪口になる。お猪口になった傘を持って、雪と格闘する30男。絵にならない。いや、マンガにしかならない男。
明日からの3連休を前に、ド仕事。15時間働いてやった。…それでもまだ仕事残ってやんの。
で、馴染みのブロガーさんたちのとこでは青山陽一祭り。実はお先に音源聴かせてもらってまして既に愛聴しとりました。夏の加藤千晶「おせっかいカレンダー」に続いて、滋賀県で配布される小さな情報誌(1月1日より配布)にCD評書きました。こんな文章です。

Broken Words And Music80年代後半グランドファーザーズのメンバーとしてデビュー。90年代に入り、ソロとして活動、現在までに9枚のオリジナルアルバムを残す青山陽一。派手な活動履歴ではないし、大ヒット曲があるわけでもない。ではなぜ彼は20年近くの間、ミュージシャンズミュージシャンとして高い評価を受け、コアな音楽ファンからは一目置かれ、熱狂的なシンパを増殖させているのか?「Broken Words And Music」と題されたこの2枚組ベストアルバムを聴けば、「青山陽一なんて知らないよ」って人でもその理由がわかるだろう。ソウル、ファンク、ジャズ、ロック、ブルース…様々な音楽を咀嚼した上で、生み出されるしなやかなグルーヴ。そして狂気と色気を併せ持った、誰にも似ていない「歌」と「ギター」。聴く前から答えがわかってしまうような音楽が多い中、彼の作り出す音楽は謎に満ちている。それは難解という意味ではない。ポップでキャッチーでありながら、聴けば聴くほど、深みにはまっていく音楽の迷宮。青山クラシックス的名曲群からレアトラック、そして充実のライブ音源、さらに鈴木慶一堂島孝平との世代を越えた共作曲含む新曲が4曲。ベスト盤の域を遥かに越えたこのアルバム、青山陽一の音楽の魅力にとりつかれるには最適。とにかく、聴けばわかる。

予定文字数を大幅に越えてしまい、紙面では物凄く文字が小さくなっております。滋賀近辺の方は年明け是非探してみてください。