日々の泡。

popholic diary

BLUE SHININ’ QUICK STAR

今日の通勤音楽はクレイジー・ケン・バンドの新作「Soul Punch」。とにかく一曲目「男の滑走路」が素晴らしい。いや、素晴らしすぎる。クレイジーケン版「マイウェイ」なド名曲に感動。しかしこの濃度はなんだ?前作から1年足らず、たっぷり21曲入りでこのクオリティ。手塚治虫ばりの量産体制。これぞ、天才。ソウル、ロック、ジャズ、ラテン、リズム歌謡と音楽の幅はますます広がっているも、クレイジー・ケン・バンドとしか言いようのない、誰も真似できない音楽。これで興奮できない奴は、音楽不感症、音楽マグロと言ってやれ!
会社帰りに滋賀会館シネマホールにふらっと。キム・デスン監督「バンジージャンプする」観る。主演はイ・ビョンホン。甘いマスクの人気者、韓国九天王、いや四天王の一人ですな。前にFUJIWARAの藤本が「お笑い界のイ・ビョンホン・・」と自己紹介してたのが、あまりにくだらなくて笑ってしまった。そこで僕も最近自己紹介するときには必ず「○○のイ・ビョンホン・・・です」と取り入れてるのだが、先日得意先の歓迎会に参加した時に言ってみたらダダすべりで、いたたまれない気持ちになりました。そんなことはどうでもいい。でイ・ビョンホンはどうでもよくて、ヒロインを演じるイ・ウンジュが目当て。2月に残念ながら自殺してしまった彼女をスクリーンで観たくてね。
(以下ネタばれになりますので、これから観ようとする人は読まないでね)
で舞台は1983年。イ・ビョンホン扮する大学生は美しきイ・ウンジュ(あぁ名前書くだけで切なくなる)と運命的な出会いをし、二人は恋に落ちる(イ・ウンジュの寂しげな瞳に既にクラクラきてるわけだが)。でここまではいい。そこからだ。時は過ぎ舞台は2000年に。高校の教師になったイ・ビョンホン。別の女性と結婚し子供まで居る現在の姿。ヒロイン、イ・ウンジュの姿はそこにはない。物語が進んでいく。あれっ?イ・ウンジュはどこに?どんな展開になっていくの?と思ってるとにわかにイ・ビョンホンの教え子の一人、男子生徒が物語の核になってくる。話が進むとなにやらイ・ビョンホンの男子生徒を見る目がおかしくなっていくぞ。なんだ、この変な感じは・・。回想シーンを交えヒロインと男子生徒が重なってくる。あら、まさか・・映画のテーマは輪廻転生。「もし、生まれ変わっても僕は君を見つけられる、愛する」という過去の言葉が複線としてでてくる。ヒロインの死が匂わされ、ヒロインの癖を身に付けた男子生徒を潤んだ瞳で見つめるイ・ビョンホン・・。そして禁断の展開に!輪廻転生、惹かれあう魂、愛する人が男に生まれ変わっても、なおも愛するイ・ビョンホンに感情移入・・・できるかっ!こりゃ、とんでもない映画だ!星になったイ・ウンジュに想いを馳せ、切ない気分になりたかったのに・・尻むずがゆいわ!しかし韓国映画やるなぁ。このコント的状況を大真面目にきっちり撮ってるからね。ある種、ツッコミ放題ながらツッコミ厳禁な撮りっぷり&演じっぷり。にしてもこれはマイ・ベスト・トンデモ映画だなぁ。
しかしそれにつけてもイ・ウンジュの死は惜しい。いい雰囲気を持った女優さんだったのに。
そういえば、今日は七夕。映画館を出て空を見上げるが、残念ながら星は見えない。俺の織姫はどこにいるのか・・って真っ直ぐ帰れよ!