日々の泡。

popholic diary

2003年2月上旬の話。

2003/2/1~15

今日は棚卸。前日までに綿密な前準備してたので思ったよりスムーズに事が運んでよかった。多くの人を使ってやる作業ってのは神経つかうんだよね。

夜、大阪から来滋賀のH先輩、M先輩とともに軽く飲みに。飲酒が厳しくなってるので車の僕はウーロン茶で。H先輩がオーダーを聞きに来る女性店員にやたら話し掛け笑わそうとする姿に苦笑。でも確かに30過ぎるとこうなるんだよねぇ。10代、20代の頃は考えられなかったが30代になると「何がおすすめ?」とか「何時まで仕事なの?」とか意味無く聞いてみたりしちゃうよね。図々しくなっちゃうんだな。というかもうある種、「諦めて」いるのかも。

休日。朝は朝で起きられないし、昼は昼で寒くて出かける気しない。たまの休みにごろごろしてるのもなんかもったいないんだけど。「えみぃショー」とかゆる~い吉本の特番とか見てるうちに時間だけが過ぎていく。で夜、家族で回転すしへ。娘が行きたがってた「くら寿司」まで行く。混んでるだろうと思いちょっと早めに行ったが店内は家族連れでいっぱいの30分待ち。特別おいしいわけでもないが、食べ終わった皿をシューターの中に入れて5枚ごとにルーレットが回っておもちゃが当るという仕掛けは子供大喜び。ちょっとの工夫で繁盛するもんだな。日曜の夜、家族で回転すし。これを幸せと呼ばなきゃ罰があたるってもんなんだろうな。でも・・って言葉は禁句なのかな。

図書カードをもらったので娘と本屋へ。何でもいいから好きなの選びなってことで娘のセレクトは「でこぼこフレンズ」のシール絵本に「ハム太郎」の工作ブック。親としてはちょっとしっかりした感じの絵本とか読ませたいとこでもあるんだけど、それはいずれどこかで娘自身が出会うだろう。まずは自分の興味、それが人からみてどんなにくだらなくても大事にすべきだ。僕も子供の頃、怪人大百科とかその手の本が大好きだった。そして、ほらこの通り。大人になった今でも僕は、なによりくだらない、無駄なモノが大好きなまんまだ。で父親はというと小林信彦「テレビの黄金時代」見つけたので即購入。

友人Kの新築祝いに神戸まで。妻はバイトなので娘と二人電車に乗って。娘と二人旅ってのもいいもんだ。で友人Kの新居はグリーンスタジアム近くの新築マンション。最近のマンションらしくバリアフリーな作り。ほとんど段差がないんだな。ほぼ全部屋段差だらけの我が家と大違いだな。友人M一家やYさんも来て、みなで友人Kの奥さんの手料理をご馳走になる。カルパッチョからグラタン、パエリアとどれもこれも美味。とても家庭生活が似合わない感じだったKの家庭人としての一面がなんだか微笑ましい。娘は友人Mのコセガレとうまく遊べて良かった。それにしてもケツを丸出しにして走るMのコセガレを見て、男の子というのは女の子と比べて、格段に「アホ」だなと思う。多分、大人になってもそれは変わらないだろう。ケツを丸出しにして走り回るのは確実に女より男のほうが多い。大人でもたまにいるもんね。

それにしても数ヶ月ぶりの土曜休日。休むもんだね、土曜は。

中島らも大麻所持で逮捕。中島らも大麻でしょ、一体どうして逮捕しなきゃなんないの。僕が国家なら完全に「有り」だけど。

日曜。久々に映画観にいく。平山秀幸監督「OUT」。上質の日本映画。オットコ前な4人の女優がそれぞれにいい。惚れ惚れするような格好良さでストーリーをひっぱていく原田美枝子、女の強かさを貫禄で見せつけた賠償美津子(助演女優賞モノです、これは)、こずるくていい加減な女を嫌味なく演じた室井滋、あきれちゃうぐらいあっけらかんとして、キュートな西田尚美(この人はいい。前から好きだったが、ほんとにいいぞ)。暗く、悲惨な状況なのになぜか笑えるそのユーモア、その感触にコーエン兄弟の「ファーゴ」をちょっと思い出したな。

でその映画館「滋賀会館シネマホール」が3月いっぱいで閉館とのこと。市営の小さな映画館でなかなか滋賀ではお目にかかれない単館系の映画を上映してくれてて、子供が出来てからはあまり行けなかったが大津に越してきた当初はしょっちゅう行っていた。
なんせ徒歩2分の距離だし、上映作品も小品好みの僕の趣味にあったしね。閉館はあまりに残念。

山道に迷って死んだ幼い姉妹のニュース。どんなにか寒かっただろうか、どんなにか悲しかったろうか。この辛すぎる現実を現実として受け止めなきゃならない両親。悲しくてやりきれないニュース。僕が娘にたった一つお願いをするとしたら「僕より先に死なないで欲しい」もしそれが叶うのならそれだけで十分だ。

そして自殺サイトで知り合った若い男と女が死んだ「ネット心中」のニュース。自分の命をバカにするのもいい加減にしろ。

大阪出勤の帰りタワーレコードへ。小西康陽プロデュースの「Readymade Digs Disney」、冨田恵一のソロプロジェクト・冨田ラボ「Shipbuilding」、ここんとこ毎日ジャズ聞いてるので久々にジャズコーナー物色してJACKY & ROY「Free and Easy」購入。

たまに大阪出勤してJR乗ると、なんだかいつも事故だなんだで遅れてやがる。今日も京都駅着く寸前でピタッと止まって動かない。「しばらくお待ちください」のアナウンスも気休めで疲れて乗った電車でこの状態はさすがにイライラくる。段取り悪すぎだ、JRは。

唐突だけど、中島美嘉はいい。かなり、いや相当イイね。その佇まいがなんともくすぐる感じで。R&B系の「歌姫」って奴はもう全部クソだけど、彼女は特別。

小西康陽の「Readymade Digs Disney」。まさに小西色全開。一曲目の「ミッキーマウスマーチ」とかやり過ぎやろってぐらいに。水森亜土ムッシュがヴォーカルを務める「いつか王子様が」~「チムチムチェリー」~「ビビディバビディブー」~「困った時には口笛を」のジャズ攻勢がお気に入りだな。ふと思ったが、ピチカートの後半の活動、小西がレディメイド名義でしてる仕事ってディズニーっぽいな。

祝日。妻はバイトで朝から出かけたので娘と二人。新しく出来た道路の竣工式に幼稚園で参加するとかで娘を連れて幼稚園へ。そのまま新しい道路でくす玉割って、パレード。デジタルビデオ手に観にいくもあいにくの雨。みんな傘さしてパレード。なんだかなぁ。でスイミングスクールに娘連れてって、バイト終わりの妻と合流しマクドナルドで皆でおやつ。時々、マクドナルド無性に食べたくなるときってない?

本屋に寄り道して「キネマ旬報」誌と「Invitation」創刊号を購入。「Invitation」誌の麻生久美子の写真が実にエロティックでいい。うっすら赤く染まった頬の生々しさにグググッときたね。ちなみに写真は鶴田直樹氏。部屋に飾ってずっと眺めてたいね。

バレンタインデー。毎年のことだが、まったくもっておもしろくない日だなぁ。もてない男のひがみだと言われたらその通りで、おもしろくないんだよ。妻子持ちの30男にゃま~ったく嫌な感じの日なのだ。

それにしても、妻子持ちの男に「チンポ」って必要なのか?