日々の泡。

popholic diary

2001年10月上旬の話。

2001/10/1~15

10月。えっ、もう10月という感じで。

仕事が早く終わったので帰りにパルコのタワーレコード紀伊国屋に寄る。しかしレコ屋に本屋、高校生の時からの行動パターンが全く変わってないことに自分でもあきれる。で小西康陽プロデュースの深田恭子ちゃんのマキシシングル「キミノヒトミニコイシテル」とクレイジーケンバンドの「せぷてんばぁ」、コーネリアスDROP」購入。30のおっさんが購入するラインナップとしては一般的にはどうなんでしょうね、これ。わからん人にはもうどうやったってわからんのだろうな。で紀伊国屋では川勝正幸氏の「ポップ中毒者の手記2」を購入。これを購入することでさっきの3枚のCDが結びつく。まぎれもなく僕もポップ中毒者の一人ということ。しかし30を越えた今、重くのしかかる仕事や家庭、様々な責任の中でポップ中毒者として生きていくのは相当にきつい。でも、でも、でも、やるんだよ。ポップ中毒者として生きていく決意と覚悟をしなければ・・。

で購入CDに話戻すとクレイジーケンバンド最高。これぞ大人の音楽。愛と叡智とユーモアこそが大切なのだと改めて認識。で深田恭子小西康陽によるまさにやっつけ仕事。深田恭子ちゃんの歌が普通にうまいのがやや難点か。もっと下手なほうが好みかな。
しかしかわいいということこそが全てで、それは全面的に肯定されるべき。カップリングの福富幸広によるリミックス作が秀逸。コーネリアスのシングルは一曲入り500円でミニサイズのパッケージ。正直、もはやパッケージの小細工なんてどうでもいいと思う。それが重要だったのは20世紀でのこと。肝心の中身はシンプルなのに非常に空間の広がりを感じる素直にいい曲。アルバムはどうなることか。

週末。またもや所長、後輩、滋賀に来訪した課長とともに野洲駅前の飲み屋で一杯。狂牛病問題が吹き荒れる中、ここにくるとつい「ユッケ」注文してしまう。うまいんだ、これが。閉店まで飲み、やはりそのままいつものラウンジに流れ込む。毎週、毎週こんなことでいいのか?と思いつつ、ついつい新たな出会い(?)を求め・・・ま、「恋がしたい!恋がしたい!恋がしたい!」ということで。・・・が別に何事もなく(当たり前か)逆に空しくなって店を後にする。さすがに夜中の3時に家に帰り着くのは気まずいというか、ま、妻も娘も寝てるわなぁ、当然。

で翌日は土曜日とは言え仕事なので7時に起床して真面目にお仕事。なんとか今週もがんばったよ、これ。

で日曜。今日は地元大津はお祭り。風邪でダウンした妻を残し、娘と観にいく。大通りを数十基の鉾が練り歩く結構壮大なお祭り。鉾の上から配られる「ちまき」をなんとかゲットしようと娘といっしょに奮闘。昨年は一つもとれなかったが、今年はなんとか一つゲット。まずは目的完了。後は娘といっしょに露店覗きながらブラブラ。娘にせがまれハム太郎ヨーヨー釣りしたり、綿菓子買わされたり。しかしお祭りの時ってボッタクリ容認だからきついな。たんに「コメットさん」の絵が入った袋に入ってるだけの綿菓子が500円。これ砂糖でっせ、単なる。500円って・・。しかし「綿菓子買ってぇ~」という娘に対して「アホっ!どう考えてもこれ500円は高いやろ!この砂糖の塊が吉野家の牛丼より高いはずがないがな。ぼったくりやで!」などと真実をストレートに伝えるわけにはいかない。ある種、お祭りの露店はファンタジーなのだから・・。でしぶしぶ500円支払って購入。しかしこのデフレの時代に、この殿様商売ぶり。露店やろかな・・なんて300円で購入したベビーカステラ頬張りながら思う。

祝日で連休。家族で京都市営牧場までドライブ。牛5頭、馬2頭に鶏数十羽というなんともいいがたい「牧場」。それなりに楽しめたが。
でそのまま京都洛北に出来た新しいショッピングモールに寄る。HMVが入ってたので軽く覗くとてっきり発売中止になってると思っていたShi-Shonenの再発CD「Singing Circuit」を発見してしまったので即購入。昨年、テクノ歌謡DXシリーズの中で再発されるという情報は聞いてたのだが、その後発売されたという情報も入ってこなかったし、どこのCDショップにも入荷されてなかったのでてっきりお蔵になったと思ってたのだが、こんなところで出会うとは。ノンスタンダードレーベルから出たオリジナルアナログ盤は今から16年前、発売日に予約して購入してるのだが、やっとCDで聞ける日が来た。テクノ歌謡シリーズの再発盤は音質やジャケットなど満足行いかない部分もあるにはあるのだがまずは再発したということに敬意を。ノンスタンダード音源は年内にはオリジナル発売元のテイチクからワールドスタンダードの鈴木惣一郎氏監修のもと正式な形で復刻されるらしいのでこの「Singing Circuit」も間違いなくリストに入るだろうけど、それはそれで買うしかないしね。

ここんとこ、ちょっと仕事に行き詰まりを感じていることもあり(いろいろあるんだ、これが・・)精神的にダウン傾向。そんな中やはり家庭を大事にせねばという心境になってる。愛人でも居れば話は別なんだろうけど、こういう時、なんだかんだいっても家庭が一番やすらぎを与えてくれると実感。極力、仕事を早めに切り上げ寄り道もせず家に帰る。娘といっしょに風呂に入るということだけでも今は救いになる。

帰り道にあるCDショップでクラムボンの新譜「ドラマチック」、ショコラ「henry」購入。ショコラのアルバム一曲目「GOD・LOVE・BEAT」が素晴らしくいい。ショコラのはかなげな歌声で「神様/ただうなずいて/何にも教えないで/涙がこぼれても/何も喋らないで」このフレーズが歌われたとき、ポップミュージックの魔法にかけられた。「友達以上、恋人未満」感漂うショコラの歌声はたまらんねぇ。クラムボンはこれからちょっと聞き込むか。もしかしたらクラムボンの最高作となるかも。

滋賀の新規店訪問に急遽駆り出され久々に営業に出る。一年以上ぶりの営業。たまには外出もいいね。ちょうど坂本の「鶴木そば」の近くだったので昼はそばにする。ざるが850円と安月給のサラリーマンにはちょっとお高めだが、うまいのはやっぱうまい。蕎麦湯をもらってつゆをひと飲み。至福の時ですな。

ダウンタウンの「ものごっつええ感じスペシャル」ビデオで。4年ぶりの復活、期待するなというほうが無理である。久々の「ゴレンジャイ」「MR.Better」がうれしい。が期待しすぎたとこもあっておもしろくないわけじゃないのだが「もっと、おもろかったはず・・」という感想をもったことも事実。客前での軽いトークとか若手へのどっきり企画とかなしでコントだけを見たかったなど不満がないわけでもないが、なんつっても新作「野生の王国」は笑った。「正義の見方」もダウンタウンらしい仕上がりで満足。非日常なシュチエーションを実に繊細かつディテールにこだわった笑いで日常レベルに押し下げるというネタのつくり、大胆な発想の中に微妙な人間の機微をにじませる笑い。
やっぱダウンタウンのコント好きだなぁ。せめて半年に一回はやってほしい。そうそう、それと今田耕司の成長ぶりに改めて感動した。最近の今田氏は油が乗り切ってる感があるなぁ。

夜中にふと目をさましてなんだか寝られない。いろいろと仕事のこととかが頭の中で回り始めてどうしようもない。切り替えが下手で自分でもいやになるが・・。しょうがないので寝るのをあきらめてネットサーフィン(もはや死語ですな)やらして朝まで。

でそのまま今日は家族で「ひらかたパーク」まで お弁当もって朝から出かける。さすがに寝てないからきついが、家族にはこういう時間が必要なのだ。ちょうど「おじゃ魔女どれみちゃん」ショーがあるってんで娘も大喜び。しかし「どれみちゃん」大人気である。選挙出れば当選確実。会場前は家族連れでいっぱい。そんな中、真ん中の一番いい席でビデオカメラまでセットして「どれみちゃん」の登場を今か今かと待つ20歳前後のむさい男二人組みを発見。妻と観察する。男二人はサイン会の参加券にもなる色紙、それにどれみちゃんカレンダーまでしっかり購入。120%もてないだろうな、この二人。
どれみちゃんショーが始まるやバズーカみたいなカメラで撮影開始。・・着ぐるみやで、どれみちゃん。生身の女の子が演じてるならまだしも、どこぞのおっさんが中に入ってるかもしれん着ぐるみのどれみちゃんにそこまで情熱を傾けられるとは。奥が深いな、マニア道は。

電波少年のSP松本人志の「サスケ」見る。アメリカ人を笑わせにって企画で作られたコント。「2ちゃんねる」あたりでは相当叩かれてたが、はっきり言ってよくできてるなぁと感心した。たしかに爆発的な笑いはないし、もうちょっと作りこめるんじゃないかとも思うが、ちゃんとしたコメディのショートフィルムになってて十分笑える。一回きりではもったいないと思う。「Mr.Been」みたいにシリーズ物にしたらいいのに。松本演じる「サスケ」が様々な騒動を起こすショートストーリー。深夜とかにみてみたい。
海外にも売れるんじゃないかな。

日曜。地域の運動会に参加する。が前日からの寝不足の上、出場した綱引きで身体が痛いのなんの、もはや疲労ピークで弁当食って昼から妻、娘残して帰宅。家でぐったり。ぼんやりテレビでココリコのスペシャル番組の再放送見る。坂下千里子ちゃんが半年に渡ってココリコ田中を誘惑するっていうドッキリ企画。メールとかいろいろ使って気があるようにみせて最後は告白って、これはだまされるわなぁ、普通。つーか、俺なんか相手は別にだまそうとしてるわけでもなんでもないのに、勝手にだまされてる時あるもんなぁ。女の怖さと男のバカさに思わず苦笑。

「戦争」と「平和」について。爆笑問題太田光がTV.Bros誌のコラムに書いた「われわれは戦争と平和を語るにはあまりにも未成熟である」という内容の文章に深く共感。平和を求めるのは簡単だが、平和へ人々を導くための無数の具体的なアイデアをわれわれははたして持っているのだろうか。