日々の泡。

popholic diary

2001年9月の話。

2001/9/1~30

相変わらず仕事漬けの日々。9月最初の休日も当然のごとく出勤で連続出勤記録をさらに伸ばす。さすがに4週続けて働き続けると肉体的にも精神的にもきついなぁ。

ちょっと頭をクールダウンさせようと坂本龍一がジョビンを演ったMORELENBAUM/SAKAMOTO「CASA」とクラムボンのシングル「残暑」購入。

で、どーにかこーにか長かったプロジェクトも一幕目終了でひっさびさの休日。録画してたビデオを片っ端から見たりしてだらだら過ごす。「アルチュン」とか「マジっすか」とかばっかり見てたら娘が「また、ケンドーコバヤシや」だって。4歳児で「ケンドーコバヤシ」憶えてどうする。

鬼才・後藤ひろひと氏率いるpiperが130Rの板尾氏や新喜劇の内場勝則氏を迎えて演ったコントライブをテレビ用に再編集した「サム古賀ショー」ビデオで。板尾氏はこの前も「パンチデニーロ」に出てたけどこの方向で行くのかな。以前この日記でも板尾氏はテレビよりライブでコアな笑いをつくっていく方があってるんじゃないかと書いたが、このビデオ見る限りまだ回りの小劇場系のつわもの達に押されてる感じ。後藤ひろひと氏を入れてしまっていいのかわからないが関西サブカル系裏人脈(って勝手に呼んでるですがなんつーか扇町ミュージアムスクエア系といいますか、関西のメインストリーム「吉本」とは別に関西にある演劇系笑いの流れ、古くは中島らもとかキッチュとかMOTHERの面々とか生瀬勝久氏なんかも大きな意味で入ると思うし)はほんとつわものだからなぁ。しかしその流れすら飲み込んだ吉本興行(piperは吉本所属)は凄い。大阪府はいずれ「吉本府」になるんじゃないか。

久々に本社出勤。さすがに1ヶ月ぶりだと浦島太郎状態。会う人会う人、「久しぶりやねぇ」と声かけられる。

で別によらなくてもいいのに帰りに閉店間際の梅田タワーレコードへ。岡田徹山本精一伊藤俊治のユニット、ya-to-iの「The Essence Of pop-self」購入。

もう相当に振替休日もたまってきたので一日消化。家族で湖北のほうまで。まずマキノで栗拾いして、公園で遊んで、それから前から行きたかった朽木村の温泉へ。さすがに平日なのでガラガラ。温水プールなんて我が家族以外に5人ぐらいしかいなかった。散々遊んで、温泉でのんびりと疲れとる。がここで終了なら疲れもとれるがまた家に帰らなきゃならない。妻と娘がぐーすか寝てる中、お父さんはハンドルを握り帰路を走るのだ。でそのまま夕食は焼肉食べ放題。腹は減ってるはずなのにイマイチ食が進まず。疲れとるなぁ、まだまだ。

敬老の日ということで娘つれて実家へ。妻はバイトなので二人で電車乗ってでかける。そのまま娘はお泊りっつーことで、久々に一日自由時間。数年ぶりに京都へ出る。ゆっくりレコード屋めぐりといきたい。阪急電車で「烏丸」まで出て四条通りへ。高校時代通った「十字屋」覗く。当時はタワーもヴァージンメガストアもなかった京都で唯一インディー盤なんかも扱ってた大型店。ここはなぜか「落語」もやけに充実してた。で久々に「志の輔」でも買おうかと物色するが落語コーナーは数年前から比べてかなり縮小で残念。何も買わずに次はジュンク堂書店へ。友人U推薦の横尾忠則「コブナ少年」やっと購入。いろいろ物色しようかと思ったがやけに身体が熱く頭がなんだかがんがん痛くなってきやがる。店を出て寺町通りへ。この通りも思い出深い。が感傷にふける前にやたらしんどい。いやな感じの寒気がしたかと思えばこれまた嫌な感じの汗が流れ出す。うわっ、めっちゃしんどいやん、これ。タワーもHMVにもよらずとりあえずヴァージンメガストアにかけこむが、即トイレで吐く。完全に風邪ひいてるやん・・・。折角の休日。数年ぶりの京都レコード屋めぐりも全てパー。小雨降る中、寒気と吐き気と戦いながらふらつきつつ三条京阪駅まで辿り着く。ベンチに腰をかけ電車を待つが手足までしびれてきて動けず。30分ばかりそのままうずくまる。でなんとか電車にのって家に帰り着き、そのまま倒れる。バイトから帰ってきた妻に救急病院まで連れてってもらい、 とりあえず点滴し薬処方してもらう。数年ぶりに点滴したが余計疲れた。しかし久々に休日とったらこれだ。ある意味、うまくできてるなぁ人間の身体って。

翌日なんとか熱下がるも調子は良くない。1日だらだら過ごすがそれはそれでさらに調子が悪くなる感じ。で自分奮い立たせてパルコまで買い物。ってもタワーレコード紀伊国屋覗くだけなんだけど。とりあえずMARCOS VALLE「for Cafe Apres-midi」、コーネリアスのひっさびさの新譜「POINT OF VIEW POINT」、524レコードのアナログ盤渚ようこ×HAIR「Adam and Eve」購入。ちょうど中古盤市やってたのでさらっと覗く。で多分88年作品だったと思う当時President BPMと名乗っていた近田春夫がこれまた当時F.O.Eだった細野晴臣をフィーチャーして創った12インチシングル、F.O.E FEATURING HARUOMI HOSONO WITH PRESIDENT BPM AND SEIKO ITOH「COME BACK」を発見したので購入。当時アナログプレーヤーが壊れてて買ってなかったんだよな、これ。今更ながらだけど見つけたらやっぱ欲しくなっちゃった。「聞かせてやる 細野のカムバック」ってことで「今後の課題は老後」とか「いったい日本はどうなる、おい!」なんつって細野さんがラップする怪作。

ビデオで「マジっすか」の没VTRまとめた「マジやってん」見る。軒並み順位の低いバッファロー吾郎がおもろ。妻と笑い転げる。なぜにこれが受け入れられないのか、不思議だと妻とバッファロー吾郎談義ってほかに話することあるだろ。

母が大量の「栗の渋皮煮」を作って届けてくれる。秋といえばこれなんだなぁ。母の作る「栗の渋皮煮」ははっきりいって絶品。金取れるぐらい、いや、まじで。食べきるのが惜しくて、娘と二人して毎日ちょっとずつ食べる。

週末、仕事の中間打ち上げと称していつもの野洲駅前で飲む。相当にハードな仕事だった(まだ終わっても無いのだけど)し肉体的にも精神的にもきつかったので今日はもう飲ませてもらいますと飲む。実際は大して飲んでないんだけどあっさり酔う。でこうなったらとやはり駅前のラウンジで2次会。珍しくなんつーか「ベロベロ」に壊れる。先輩や後輩、店のおねーちゃんたちとわかったようなわからんような会話したり、おねーちゃんとデュエットしたりしつつヘロヘロ。明日仕事なんだがとりあえず夜中3時ごろまで楽しく過ごして今日は近くのビジネスホテルに泊まる。

しかし、なんだなぁ、一体、誰だ、人が楽しく飲んでるってぇ時に戦争おこそうなんて不謹慎なヤローは。

前日はベロベロでしたがちゃんと翌日8時に起きて出社。それも土曜日ですよ、えらいでしょ。

結婚記念日。一応気を遣ってケーキ買って帰るがそれだけ。記念日なんつーといいように聞こえるが気持ち的には「2度と同じ過ちを繰り返さないように」という自戒の日というところ。ケーキや豪勢な食事で祝うより、むしろ断食すべき。世の独身男性に言っておきたい。「結婚」という悲劇を繰り返さないで欲しい・・・なんつって。

連休。娘と姪っこと連れて湖岸で遊ぶ。休日は休日でハードなんだ、これが。で翌日妻の実家寄ったら義父と義母が揃って家のリフォーム中。素人ながら壁ぶち抜いたりしてるんだから凄い。で畳はずして床をフローリングにするとかで材料そろえて二人して奮闘中。見るに見かねて手伝いはじめたら、やめるにやめられず結局6時間ばかりの大仕事に。まさに肉体を酷使したハードな連休に。

そうそう、私、どんな理由であれ戦争には反対です。

仕事後、レンタルビデオ屋になんとなく立ち寄る。店内に流れるは「ミニモニテレフォンリンリンリン」。・・・なんやねん、これ。加護ちゃん辻ちゃん?・・・・かわいいがな。歌い踊る彼女らを見る時、もはや娘を見るお父さんの心境になっている自分に気付く。いかん、いかん、まだまだ現役なんだから。って男の目で見るのも条例違反ってもんだしな・・・。

一週間またしてもちゃんと働き、週末いっしょに仕事してる物流センターの所長、後輩といつもの飲み屋でまたしても一杯。最近ここだけだ癒しの場は、なんつって。で楽しく飲んで、そのまま所長と近くのスーパー銭湯へ。ここの風呂がまたいいんだ。大きな露天風呂があって、電気風呂、ジェット風呂、薬草風呂に打たせ湯、もちろんサウナに塩を身体にすり込んで入る塩サウナ。いやー気持ちいい。星空見上げながら入る風呂は最高っすねぇなんて所長と語らいながら。風呂上りにコーヒー牛乳飲んで一服し帰宅。
あまりに気持ちいいのでちょっと遠回りして夜の湖岸ドライブ。
カーステレオからはShi-Shonenの「Do Do Do」。もうこの日記で何回も何回も言ってるけどこの作品最高。もう14年聞き続けてるけど今だ飽きない。「瞳はサンセットグロウ」を聞くたびに俺の胸は青かったあの時代の切なさを思い出しキュンと痛むのだ。

休日。近所の幼稚園で運動会。娘は来年入園なんだけど月一で幼稚園体験みたいなのがあって今はそれに行っている。でそれに行ってる子供も参加できるとかでみなで行く。かけっことお遊戯に娘は参加。後はグランドの隅で同じマンションの子供達と砂遊びしたり、俺はというとそんな娘をぼけーっとみてるだけ。もはや「とーちゃん」より「おともだち」と遊ぶほうがいいみたいだ。家帰ってきても、「ともだちとあそびたい」ってんでマンションの前で自転車のったりして遊びまくる娘。奥さんがたはなんやかんや用事で部屋に戻っちゃったので一人子供らの守り。けんかしたら止めなきゃなんないし、けがでもしたら大変なので目も離せない。しかしうちは一人っ子だけどこんな風に小さい子供が3人も4人もいたら大変だなぁ、まじで。