日々の泡。

popholic diary

2001年6月上旬の話。

2001/6/1~15

徳永英明、もやもや病。・・・もやもや病って。もうちょっとマシな名前つけられへんかったんかいな。割と深刻な病気やで、ちゃんとやろうよ、ネーミング。

とある公衆便所で用を足す。壁に書かれた落書きを見るにつけ、男というのはバカな生き物であるなぁとつくづく思う。欲望、それも性欲のみをただひたすらストレートに書き綴った言葉の数々。男性器、女性器を何の迷いも無くストレートに原語で殴り書きした荒々しい筆致。そしてあらゆる画風で描かれたチ○ポ。ギャグ漫画風からアメリカンコミックタッチのもの、山水画風もあればシュールレアリズムなどなど。ほんと、バカ。世の女性達よ、驚くなかれ。ほぼ99%の公衆便所の男子個室の壁はこのような落書きで埋め尽くされているのだ。全く、男ってのはどうしようもないでしょう。
ガキの使い~」ビデオで。「5人揃ってゴレンジャイゲーム」最高に笑った。実に単純かつくだらない企画なのに、やたらおかしい。

物流センター近く、野洲駅前の飲み屋で先輩、後輩と飲む。店のお嬢さんがもうむちゃくちゃ美人でおっさんたち揃ってデレデレしながらビール頼んだりして。男ってほんとバカでしょう。

日曜。妻と娘に2時間だけ自由時間もらって、朝から映画見に行く。新藤兼人監督作「三文役者」。89年に亡くなった俳優・殿山泰司の半生を描いた作品で、殿山泰司竹中直人がそっくりな喋り方、声で演じる。向上心の無い男、酒と女にだらしなくて、優柔不断な男、そんな殿山の生き方に憧れすら感じる。向上心なんて野暮なものに背をむけ、人間の深み、その奥の奥を追求すべく、自らがテストケースとなってはまっていく様、その真にパンクな姿勢が時にユーモラスに描かれる。酒を愛し、女を愛し、自らを三文役者と呼んだ男。男ってのはどうしようもなくバカで、でもその愛すべきバカさこそが男の本質なのだ。もっとバカになりたいと思ったね。

家族で外食。プリンスホテルのディナーバイキングに。年に一度チケットが手に入るのだ。あえて昼食を減らし、意気込んで挑む。妻から「カレーにだけは手を出すな!」の忠告を受け、皿を手に魚やら肉やら(料理名なんて憶えてないし、憶える気もなし)をひたすら乗っける。娘はいきなりデザート&フルーツに直行。娘の皿の上はメロンでいっぱいだった。親としてはちょっと恥ずかしい・・。で食べるだけ食べて、もはや満足すら越え、逆に気分悪くなって吐きそうな状態にまで行き着く。いったいバイキングってプラスなのかマイナスなのか?

会社帰り本屋でこれも何かの縁と殿山泰司「三文役者あなあきい伝」購入。

久々にタワーで青山陽一待望のニューアルバム「Bug City」、砂原良徳「LOVEBEAT」、
五島良子昭和歌謡のカバー集「now and forever#1」、クラムボンのマキシシングル「サラウンド」、ムーンライダーズの名曲「黒いシェパード」のカバーが収められてる坂本美雨のマキシ「15分」を購入。

たまたま覗いた中古CD屋でYOUの96年作品「南向き」が700円で売られてたので購入。
いまやコメディエンヌとして抜群の才能を発揮してる彼女だけど、唄もいいんだよ。
特にメロウな曲が。フェアチャイルド時代に残した「Q・Q・Q」(フェアチャイルドのデビューシングル「おまかせピタゴラス」のB面だよ、これ。88年作品だからな、なんつっても。当時高校生だよ、俺。発売日に買ってるもんなぁ)とかダブマスターXとピアニカ前田が組んだ「Tokyo Duv Story」ってシングルがあって(これは95年作品)そのカップリングで「東京狼少女」っていうYOUのヴォーカルをフィーチャーした曲がめちゃメロウでいいんだ。

小西康陽特集を組んだ「relax」誌購入。ソノシートのおまけ付。ピチカートファイヴがデビューした16年前、誰が2001年の今、小西氏の特集をメインで組んだ雑誌が出版されるなんてことを予想できただろう。先のYOUとかもそうだけど、我ながら俺の選択眼も悪くないんじゃないの?とか言ってみたりして。

土曜。娘が実家にお泊りなので妻とレイトショーの映画見に行く。三谷幸喜監督作「みんなのいえ」。内容的にはわかりやすくておもしろい上質のコメディー。王道なんだけど、この王道がなかなかないんだよ。ちゃんとわかりやすくって、レベル的にも高いってのが映画にしろ音楽にしろ少なくなってるというかほとんど皆無だから、こういうのは貴重だと思う。ココリコ田中、八木亜希子というキャスティングが新鮮。ともに好演。もちろん田中邦衛田中邦衛としか言えない田中邦衛ぶりでもう田中邦衛だった。
しかし八木亜希子さんはほんとにかわいくて、さわやかでいい。こういうタイプの女優さんがまたいないんだよ、あんまり。華があるんだけど、遠すぎない、自然なんだけど、ちょっと浮世離れしてるよな感じが。テレビドラマの安っぽくて、ある意味生々しい世界には絶対合わないと思うからドラマなんかには出ないで、映画女優としてやってって欲しい。

今週は大阪の本社と滋賀の物流センターをまさに行ったりきたりで結構ハード。会議こなして、現場出て、頭フルにつかって充実の仕事ぶりと自分で言っておこう。誰も何も言ってくれないからね・・。野洲駅前の飲み屋に通ったりもしながら日々は過ぎる。

しかし、日記には書いてないが、今月ちょっと飲みすぎかなぁ。小遣いが全くなくなってる・・。

今日は東京まで出張。上司と某大手企業との商談に参加。でなんとか商談は無事終了し東京事務所の人たちと飲みに。事務所近くの飲み屋でビールに焼酎。飲むようになったといえ、弱いのは間違いなく弱いので後半ちょっとグロッキー気味。で一次会は終わり。折角東京まで来たんだからと、もう一軒連れていってもらうことに。乗り込んだタクシーは新宿を目指し走る。

東京は夜の11時。女性のいるお店は苦手である。この日記をくまなく読んでくれている方はご存知のように、そういう店に行く度にちょっとブルーになってしまうからだ 。
が、ここは東京。はたして、俺の運命はいかに?

ホテルに戻ったのは深夜というか明け方の4時過ぎだった。

えっ?どうだったって?いくら赤裸々な日記とは言え、ワールドワイドウェブですから関係各所のことも考え、あえてこの夜のことは封印しておきたい。ただ一言だけ言っておくと「・・楽しかった」

自分自身のダメぶり、自分という男のバカさ加減ももちろん判ったが、もーどうでもいいよ。ぶっちゃけて、楽しかってん。みんなきれいなんやもん。もーそれだけで、浮かれるやん。

男というのはもう、どうしようもなくバカでスケベでくだらない生き物だ。で俺も男であるわけだ。しょうがないね、どうも。