日々の泡。

popholic diary

1999年3月下旬の日記

1999/3/16

花粉症で目が痒い。今日も一日、適当にがんばる。
帰りの音楽、吉岡忍「PINUPS」。今年のCDは豊作で何回も聞きたくなるのが多くてうれしい。このアルバムもこれから当分聞き続けることになるだろう。アルバムの構成がうますぎる。特にラスト3曲「恋に似ている」「アイム・ア・ボーイ」「さよなら」の流れが素晴らしい。

1999/3/17

安室の母惨殺。妻がどう聞き間違えたのかサムの弟に殺されたらしいとでたらめな情報を流していた。しかしいろんなことがあるね、人生は。
で帰りの音楽、福間美砂「ダークネス&スノウ」。これもいい。一曲目「雪」の緊張感がたまらない。
小林信彦責任編集「テレビの黄金時代」やっと読了。

1999/3/18

悪いけど今週の日記は薄味。忙しいだけで別にたいしたことおこらないんだよ。
で今日は先輩の送別会ということで天王寺駅前の飲茶専門店へ。おいしかった。
今回は結構年齢層高めで落ちついた雰囲気。ついたテーブルはみんな既婚者ということで話は自然と結婚生活について。こうして様々な話聞くと俺ってかなりまめな良くできた夫である。録音して妻に聞かせたいぐらいだ。
青山陽一聞きながら帰り着いたらもう11時前。妻と娘は「クカーッ」って感じで寝ている。途中からダウンタウンDX見て、風呂入って、弁当箱洗って寝る。

1999/3/19

やっと金曜。今週もよくやった。帰り梅田の本屋で「ストレンジディズ」2号購入。お気づきのかたもおられるでしょうが当HPは「ストレンジディズ」のサポーターズサイトなのです。ぜひ一人でも多くのかたに買っていただきたい。かって僕の教科書がわりだった「ポップインズ」誌の編集長、岩本晃市郎氏の新雑誌。応援しないわけにはいかないのだ。「ポップインズ」誌については今後、このHPで取り上げるつもり。本当にいい雑誌だったんだから。
で帰りの音楽、カーネーション「メロウ・マイ・マインド」。「未来の恋人たち」「Sweet Baby」の流れがやさしくて骨のない男としてはあまりにもぐっときてしまう。
この2曲を僕が好きになった女性全てに捧げたい。

1999/3/20

何度もいうが土曜の仕事はやる気0。昼休み、鍋焼きうどん食べながら先輩や後輩となんだか暗い話。ぶっちゃけていうと将来はかなり不安。いろんな現状見てみるとサラリーマンなんて安定した職業じゃないのだ。常に次の手を考えとかなきゃ痛い目にあう。
しかし今日も俺は適当にがんばるしかないのだ。2時間ほど残業して寄り道もせずに帰宅。
地域振興券が届く。1万円ずつ分けようと妻に提案するが却下される。どうせ俺のとこには回ってこないのだ。
前から度々絶賛してきた「少年頭脳カトリ」は深夜枠に移るとのこと。多分、関西テレビではネットしないんだろうな。残念。ここ数年のテレビの中ではダントツにおもしろかったんだがあまり評判にはならなかったようだ。
でテレビで珍しくドラマ見る。ビートたけし豊川悦司主演の「兄弟」。たけし氏についてはもうなにも言うことございません。圧倒的な存在感。豊川氏もかなり良かった。
しかしこの人、男前やなぁ。でもこれだけ男前だと、おしっこしながらくしゃみしたら思わず同時に屁が出たとか、下痢気味なのをおして放屁しちびったとか、寝起きに朝立ちを利用して軽く抜いたとかそういうごくごくありふれた日常生活が似合わなくて大変だなぁ。

1999/3/21

朝8時起床。前夜は3時前まで日記書いたりしてたので眠いことこの上ない。しかし娘が起きてしまっている以上このまま寝ているわけにはいかないのだ。で朝食食べ、みんなでオーパまで。今日はアンパンマンショーがあるのだ。少し早めに着いたので妻と娘を会場に残しオーパ内の中古盤屋を覗く。チャラの新譜「ストレンジフルーツ」が出てたので購入。あわせて小西康陽参加の松本伊代「マリアージュ」見つけたので購入。これで小西作品もずいぶん揃ったなと言う感じ。しかし、小西氏は三波春夫や安達祐美にまで曲提供してるから全部揃えるのは至難の技だな。
で会場に戻るともはや子供連れの観客でいっぱい。早速アンパンマンショースタート。
出演はアンパンマンクリームパンダメロンパンナドキンちゃんバイキンマン
ドキンちゃんは明らかにやる気なく、自分の見せ場じゃないところでは休めの体制でだらだらしていた。もし僕に透視能力があってぬいぐるみの中の人たちの表情が見れたらおもろいだろうな。40~50才ぐらいの汚いおっさんたちがだるそうにアンパンマン達を演じてたらいやだな。で子供達熱狂の中ショー終了。アンパンマンのサイン色紙の販売会始まる。司会のお姉さんは「欲しい人はお父さん、お母さんにおねだりしてね」といらんことを言っている。もちろん明らかに偽物のサイン色紙は買わなかった。で販売会の後は写真撮影会。こっちはただだから並ぶ。残念ながら娘は一番ぶさいくなクリームパンダに抱かれてしまった。
オーパウェンディーズハンバーガーの昼食。そして京都の実家に遊びに行く。
お彼岸でおはぎが作ってあったので4つも食べてしまう。これがうまいんだ。娘はじいさん、ばあさんに遊んでもらい上機嫌。こっちはすっかり楽させてもらい昼寝。結局夕食までごちそうになり大津に帰ったのは7時過ぎ。遊び疲れた娘は車中で寝てしまい起きる気配なし。

1999/3/22

8時起床。寒い。朝から雪が降ってる。いったいどうなってるんだ。朝食食べながら「ハッチポッチステーションオンステージ」見る。グッチ祐三の小ネタとソウルテイスト溢れる歌の数々で楽しめる。スィートソウルなオリジナル曲「夕暮れママ」やビートルズアレンジで聞かせる童謡メドレーなど娘より俺がはまった。
で昨日もらってきたおはぎを妻の実家まで届ける。行ってみるとバイトが休みで大忙し。急遽、妻がバイトに入ることに。しょうがないので一人買い物したり家の用事済ませ、娘と昼寝。妻のバイト終了し、家戻るともう4時。休日を実に無駄にすごす。
夕飯までビデオ。「いろもん2」。ファンになったバンドがことごとく解散、付き合ってた男は刑務所行き、背中に黒い物が憑いていると言うオセロ松嶋の「不幸を呼ぶ女」ぶりは激おもろ。続けて「ガキの~」、ナイナイと2丁目若手共演の特番。まだ最後まで見てないがナイナイと2丁目メンバーの相性は最悪。ナイナイは自分達が動いておもしろいというタイプなので若手をしきっていくのはまだ無理がある。ナイナイの応援みたいな形でNGK9期生のへびいちご、チュッパチャップスが出てたが逆効果。リスペクトしかねる先輩が出てきたところで若手としても辛いだろうに。これが今田、東野ならもうちょっとましだったのに。やたら笑いが薄いのが気になる。はっきり言って次長・課長に笑ってあげられるほどこっちはやさしくないのだ。
で夕飯食べ、娘と風呂入る。娘はボキャブラリーがここ数ヶ月で驚異的に増えた。気に入らないことがあると「あっち行って!」とそっぽ向き、歌ってとリクエストすればチューリップや犬のおまわりさんなどを歌ってくれる。「とーちゃん、とーちゃん」と言う娘とふとんに入ってお話するのが今は一番楽しい。俺の腕に抱きついたり、耳をさわったりしながら眠る娘。ふと死について考える。死ぬことは怖くないが娘と別れるのが怖い。とりあえず妻に俺が死んだらHPに残してる文章とか日記を娘が大きくなったら読ませて欲しいとお願いしとく。しかし出張が多いので交通事故とか本当に気をつけないといけないなぁ。

1999/3/23

5時起きで出張。新幹線で妻が作ってくれたおにぎりの朝食。いつものように東京駅で車借り、まずは千葉県市原市まで。で「ビバリー」聞きながら群馬県邑楽町まで移動。約4時間。首都高はやたら混む。仕事はまぁそこそこにこなし、焼き魚と肉じゃがの夕飯食べ館林市のホテルへ。やることないんだな、これが。

1999/3/24

8時ホテル発で仕事。群馬県大泉からスタート。今日は素晴らしい天気で車に乗っているとやたら暑い。思わずクーラーつける。ラジオはいつものようにニッポン放送。最近は朝の山田邦子から聞いている。「ビバリー~」今日は特別で高田文夫都はるみのコンビ。楽しい。最近のR&Bテイスト溢れるとかいう雰囲気だけの音楽より演歌の方がよっぽどしっくりくる。で真面目に仕事して6時過ぎ終了。夕飯何食べようかなと思い国道をとばすがレストランさっぱり見つからず。1時間ほどうろうろして結局本意ではなかったが回転すし屋に。しかしほとんど回転していず、頼んだら頼んだでシャリは生暖かく最悪の状態。あきらかにバイトが握ってやがる。むかつくのですぐおあいそ。でしょうがないのでホテル近くのラーメン屋に入るが客は誰も居ず、バイトの姉ちゃんは不機嫌そうにテーブルに腰掛けてやがるは調理担当のばばぁはだらだら新聞読んでると言ういやな雰囲気。味は予想どうりラーメンであるとかろうじて認識できる程度。人生の貴重な一食をめちゃくちゃにされてしまった。群馬県富岡市、一生この町では食事しない。ホテル入ってテレビでものまね。コロッケのエンターテイメントぶりに感動。

1999/3/25

朝から腹痛で目覚める。ホテルの布団が薄く、すっかり腹を冷やしてしまったようだ。今日は一軒目がホテルにほど近いので8時まで寝てられると思ってたが、6時半からトイレで身悶える。結局7時過ぎまで数度となくトイレにかけ込み2度寝する気もせず。テレビつけると枝雀師匠自殺未遂のニュース。驚く。鈍感ではいられない人の悲劇って感じだなぁ。
で仕事、鈍感に済ます。ラジオはいつものごとくビバリー清水ミチコ高田文夫トークは最高。ドラマ「兄弟」にはまった二人のニシントーク、「お願いだから死んでくれ」をさっそくギャグとして活用するばかばかしさに車中、笑い転げる。このフットワークの軽さこそラジオのおもしろさなのだ。
で昼からも仕事こなし、埼玉県熊谷市で車返して新幹線で帰る。東京までの上越新幹線で出張報告仕上げ、東京からはゆっくり本でも読んで帰る。浅草キッド「みんな悩んで大きくなった」読了。オナニーをお題に掲げた対談本。師匠ビートたけしとの対談が「オナニー」からいつのまにか「愛」と「死」に話が流れていってるのが実にたけし氏らしい。「愛」なんて近代社会がでっち上げたものでそんなものはない。普遍的なイデオロギーである「愛」に変わるもの、それは「死」であるなんて話は深い。まだ完全に理解、納得はしてないんだけどじっくり考えてみたい内容だ。
で大津に帰ると誰もいない。実家の妻に電話。なんとなく話が噛み合わないので聞いてみると明日まで出張だと勘違いしていたらしい。でしょうがないので近くのカレー屋で夕食。一人ダウンタウンDX見つつ就寝。

1999/3/26

仕事。午前中出張の後片付けし、午後から2本会議済ませる。労働ってどうしてこんなにつまんないんだろうな、全く。
で今日は鈴木博文氏久々のニューアルバムが出てるはずなので帰りにタワーへ。しかし置いていない。メトロトロンのレコードが結構充実してる新星堂も覗くが置いてない。全く、いくら何万枚の品揃えっても欲しいレコードがなけりゃ意味ない。宇多田ヒカルのCDが100枚あっても鈴木博文のCD1枚がなければ俺にとってはダメレコード屋なのだ。で帰りの音楽、チャラ「ストレンジフルーツ」。学生の時、深夜の音楽番組で「Heaven」のビデオ見たときの衝撃は忘れられない。デビューアルバムは予約して買った。それ以降フォロワーがうじゃうじゃ出てきたがやっぱりチャラにはかなわない。改めてそう思った。
で帰ると娘は熱出して寝てる。医者曰くインフルエンザかもしれないとのこと。この前風邪直ったとこなのに。子供の病気は心臓に悪い。せき込む娘を見てるとなんだか泣けてくる。
夜、昨晩録画しておいた「ナイトインナイト」見る。トゥナイト最終回。やっぱり残念だなぁ。でも本当になるみにはがんばって欲しい。最近、彼女の熱烈なファン状態なのだ。

1999/3/27

娘はなかなか熱が下がらないので病院に連れていく。ぐったりしてる訳ではないがいつもより明らかに元気もない。で追加の薬もらって帰る。妻は友達の結婚式に行かなきゃならないのでその間、娘と二人すごす。いくら熱があるとはいえ娘はおとなしくはしていない。遊びたくてしかたないのだ。居間をおもちゃだらけにして二人して遊ぶ。ハスキーボイスで「とうちゃん、とうちゃん」という娘はなんだか痛々しい。遊びつかれ俺の腕の中で眠った頃、妻が帰宅。交代に出かける。
今日はカーネーションのライブなのだ。心斎橋のクラブクアトロは久々。5年ぶりぐらいかな。友人Mといくはずだったが仕事の都合で行けなくなったとのことなので以前「ガールフレンドアーミー」を貸したところいたく感動していた後輩Fと行くことに。
でライブについては後日レポート書きますが、いやもうとんでもなく盛り上がった。
過去見たライブの中でもベストの大盛り上がり。きっちり2時間半。ロックとしかいいようのない素晴らしいステージ。弾き語りでやった「ストレンジディズ」とか直枝氏が思わずダイブした「夜の煙突」とか感動もんでした。もう永遠に終わらないでくれと真剣に思った。こういうの見ちゃうと普段の仕事なんてばかばかしくてやってられないなぁ。久々にエレキギター掻き鳴らしたくなったよ。ライブ会場で15周年記念本「WACKY PACKAGES GOLD」購入して帰宅。

1999/3/28

娘はまだ熱っぽい。しかし今日は昼から妻と出かけるので娘には大変申し訳ないのだが京都の実家へ。実家で昼食食わせてもらい、娘がじいさん、ばあさんと遊んでる隙にこっそり出かける。今日は京都の南座でバービー人形のバースデーイベント。ピチカートファイヴがゲストってんで妻がチケット買っておいてくれたのだ。久々に阪急電車乗って河原町まで出る。大津に住むまではずっと阪急だった。高校も大学もあのあずき色の電車に乗って通ってたのだ。ひどく懐かしい気分になる。
南座南座なんてこの先行くことあるのだろうか。イベントは高島屋主催でバービー人形生誕40周年を祝うというもの。妻も私もバービー人形なんてさっぱりわからんのだが・・。で会場は若い女の子がやはり多く、おっさんの私はうはうは・・いや、なんとなく居心地悪い。でイベントスタート。まずは歴代のバービー人形の衣装のファッションショー。ゲストは梅宮アンナということで登場すると女の子達が一斉にシャッターをおし、かわいいなどと声をあげている。2階席だったのでよく見れなかったがナイスバディーであることはわかった。ただし全く好みじゃないのだ。梅宮アンナかトゥナイトなるみかと問われたら間違いなくなるみを取るね。で続いて読売テレビの美人アナ中元綾子司会のトークショー。出てきたのはバービーコレクターとかいうよくわからんおばはん。上っ面だけの空っぽトークはある意味笑えた。で次は何故か高島屋のファッションショー。バービーもなにも関係ないやんけと妻とぼやきつつ思わず居眠り。
で最後になってやっとピチカート登場。バービーの衣装を身にまとった野宮真貴はさすがに決まってる。で小西氏のピアノだけをバックに「大都会交響曲」このバージョンはかなりレアかも。でめちゃめちゃ粋なコードでアレンジされたバースデーソング。・・・・2曲で終わりとは。2800円でTシャツのおみやげつきとは確かに安いがこういうことだったのね。
で妻とそのまま少し河原町を歩く。オーパができてたりしてしばらく来ないうちに随分変わった。神戸屋でパンをおみやげに買い、向日町の実家へ戻る。結局、夜食もご馳走になり大津へ。娘は上機嫌でめちゃめちゃ元気になってる。大津に帰っても一向に眠る気配なくひたすら遊びに付き合わされる。

1999/3/29~31

3日分まとめます。まず29日仕事。9時過ぎまで会議。これで一日終わり。日記なんて書けるか!
帰りの音楽、カーネーションブービー」。もう何回も言ってるけどカーネーション素晴らしい。
で30日もひたすら仕事。帰りタワーに寄って鈴木博文「Birds」購入。久々のニューアルバム。期待大。
帰りの音楽、カーネーション「ガールフレンドアーミー」。傑作。カーネーションに興味持たれた方はまずこのアルバムから聞けばいいでしょう。絶対はまる。これがわからない奴は一生ロック聞かなくていい。そんな奴は宇多田ヒカルでも聞いとけ!(いや、別に彼女には問題ないよ。才能も認める。でも、いい大人が喜んでCD買うんじゃないよ)ちょっと毒づいてみました。
で31日。何してたっけか。そうそう仕事、適当に。
帰りの音楽、鈴木博文「Birds」。きましたね、これは。ほんと、今年は当たりのCDが多くてうれしくなる。ざらついたギターの音に乾いたボーカル。大人の音楽。これがロック。こういう音楽を聞くと日常生活の中で自分の中に隠してる何かが音をたてふつふつと沸き上がってくる。