ということで2024年マイベスト映画を
- フジヤマコットントン
- 夜明けのすべて
- ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
- ぼくのお日さま
- ロボットドリームズ
- 違国日記
- ソウルの春
- 密輸1970
- ルックバック
- YOLO 百元の恋
2024年、社会や政治の世界に目を向けてみると酷い一年だったという印象が強い。デマやヘイトが蔓延し、人権や尊厳が軽視され、強い者に媚び、弱い者を踏みにじる。声を上げる者に石を投げつける。上か下か、右か左か、黒か白か、敵か味方か…分断が進み、対立ばかりが増えていく。そんな社会の中で生きていると知らず知らずのうちに心に無数の傷がついている。こうして10作並べてみると、そんな社会に抗うような作品を自然と選んでいた。
それぞれに意見がありそれぞれに事情がある。耳を傾け、寄り添い、共存する。弱き者たちの中にある強さ、声を上げることの大切さ、世界の美しさ、未来にあるはずの光、たとえそれが叶わぬ夢、理想だとしても、そこに一歩でも近づこうという想い…とまぁそんなことを感じられる作品が心に残った。
ではこのブログに書いたそれぞれの映画の感想を改めて採録します。
1.青柳拓監督「フジヤマコットントン」
山梨県、甲府盆地のど真ん中にある障碍者福祉サービス事業所「みらいファーム」。そこに集う人々、その日常を映すドキュメンタリー。青柳監督のお母さんが働いていて監督は子供の頃からよく出入りしていたのだという。それもあって青柳監督のカメラはごく自然ととけ込み、映される人たちも監督とカメラを当たり前のように受け入れている。「みらいファーム」では障害を持つ人たちが、農作物や花を育て販売したり、育てた綿花で糸を紡ぎ織物にし製品を作ったり、なかには絵を描いて個展を開いたりと、それぞれが自分たちの手でできることをしながら活動を広げている。思慮深く、丁寧にはたを織るめぐさん、お喋りでテキパキと仕事をこなすゆかさん、心優しく花を愛でるケンちゃん、ひたすらペンを走らせ一心に絵を描き続けるたけしさん、玄関の横でコツコツと綿繰り作業をしながら全てを観ているいちろうさんは森の賢者のよう。出てくる人たちはそれぞれに個性があり、それぞれに悩みや事情がある。仲の良かった職員さんがいなくなり一人ふさぎこむおおもりくん、そして最高なのがたつのりさん。「希望の花、咲かせてもいい?」などなど名言連発、恋に破れ一人泣いたりと魅力にあふれている。また彼が撮る写真がどれも素晴らしいのだ。カメラは優しく愛おしく彼らの暮らしを見つめる。そこには詩があり、絵があり、歌がある。育てた綿花を摘んで、糸を紡ぐ。糸の太さは均一にはならない。その糸を機織機でコットントン、コットントンとめぐさんとゆかさんが織り上げていく。ゆっくりと丁寧に織り上げられた綿布の風合い、その美しさ。柔らかで優しい手触りがスクリーンからも伝わってくる。そしてその感触がそのまま映画になっていた。なんだかちょっと泣けてくる。気持ちの良い涙が溢れる。大好きで大切な映画だと思った。
もう一つ観ている間に考えてたことがある。「仕事」について。僕は彼らのように「仕事」してるのだろうかと。彼らが手を動かし、身体を動かし、何かを生み出すように自分は仕事してるだろうか。口先三寸で金儲けしてるだけじゃないか。「仕事」ってなんだろう?そんな風に頭を巡らせていたらラストでたつのりさんがカメラを持つ青柳監督に問いかける「仕事って何?」と。うーんと悩みながら答える青柳監督。それにかぶせるようにたつのりさんが「仕事とは…」と語りだす。そこには明快かつ完璧な答えがあった。心が震えた。
日々の営み、そこで生まれる感情や想い、繋がり。彼らの日常を観ながら自分自身の生活や仕事を考える。「生きる」ということを足元から考えさせてくれる映画でもある。大傑作。多くの人に観ていただきたい。
2.三宅唱監督「夜明けのすべて」
三宅唱監督「夜明けのすべて」を観る。PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなく藤沢。同じ職場で働くことになった新人・山添の無気力さにイラつき、きつく当たってしまう。だが山添がパニック障害を抱えていることを知り自身がPMSであることを告白する。他人には理解されにくい障害を抱えた二人は、適度な距離を保ちながらお互いの理解者になっていく。素晴らしかった。二人はべたついた関係には陥らない、ましてや恋愛感情もない。それでも同志として理解し合い、必要な時には手を差し伸べ合う。彼らとともに働く職場の人々にもそれぞれに事情がある。そう、すべての人は他人からは窺い知れない事情があり、悩みがあり、様々な想いを胸に抱えているのだ。でもどうしても一人では抱えきれない、はみ出してしまう部分がある。そのはみだした部分を誰かが見ていてくれている、理解してくれているというだけで心は少し軽くなる。上白石萌音と松村北斗、主演二人の声が実に良い。トーン、大きさ、スピード、どこをとっても最適で素晴らしい。派手な映画ではないけれど、秀作であり良作。大切にしたい映画であった。
3.アレクサンダー・ペイン監督「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」
1970年、名門バートン校。家族から離れ寄宿舎に暮らす生徒たちだが冬休みになると、皆家に帰りクリスマス、新年を家族と過ごす。だが中には帰れないものもいる。この冬、寄宿舎に残ったのは優秀だけど何かと反抗的な生徒・アンガス。管理者として指名されたのは生徒のみならず同僚からも煙たがられている古代史の教師ハナム。そして一人息子を戦争で失った料理長メアリー。バラバラの3人が共に過ごすクリスマス。良かった。素晴らしかった!孤独を抱える3人にはそれぞれの事情がある。複雑な家庭環境で育ち、寂しい気持ちをナイフのようにとがらせたアンガス。本当は心優しく優秀なのに、やりどころのない気持ちを触る者皆にぶつけ傷つける。ハナムもまた事情がある。良き人であろうと願う善人ながら、自身の過去に囚われ、自分自身の殻の中に閉じこもっている。愛する息子を亡くしたメアリーはその悲しみからまだ立ち直れないでいる。孤独な魂が、孤独な冬を過ごす中で、それぞれの事情を知り、寄り添う。3人はただ馴れ合う訳じゃない。それぞれがそれぞれを知ることで本当の自分を知ることにもなる。3人の関係は永遠続くものじゃないかもしれない。だけど3人にとってお互いの存在が「忘れえぬ人」になる。アンガスはきっと大人になってもクリスマスのたびに、この1970年のクリスマスを思い出すことだろう。孤独な冬の日、孤独な自分に寄り添ってくれた大人がいたことを。壮大なるいい話なんかじゃなくて、ちょっとしたいい話なのがいい。人が人を思いやることの確かな美しさがここにある。素晴らしい映画だった。
4.パブロ・ベルヘル監督「ロボットドリームズ」
ミッド80'sのNY。孤独に暮らす「ドッグ」。寂しさの中で購入した友達「ロボット」。そして訪れるドッグとロボットの幸せな日々。だが二人に襲い来る突然の別れ。そして過ぎていく日々…。それを台詞無しのアニメーションで見せていく。可愛く漫画チックな絵。でもそこには不思議とリアルな質感がある。昔、ウディ・アレンの映画で観たようなNYの街並み。重力を感じさせる動き。そして描かれるのは誰もが感じたことのある痛みであり切なさだ。美しい日々は終わり、胸に傷を残し痛みとなる。やがて日々は過ぎ、いつかその痛みは切なくも甘い記憶となり胸を温めてくれる。くーっ!言葉の代わりに雄弁に語るのは音楽。最後の数分の展開、あんなん絶対泣くやろ!自分でもどうかと思うぐらいスイッチを押され涙がポロポロ。この先、EW&F「September」聴くたびにドッグとロボットの姿が胸に去来するだろう。こういう作品に出会えるから、映画館通いが辞められないのだ。
5.奥山大史監督「ぼくのお日さま」
吃音がある小学6年のタクヤ。同級生たちとアイスホッケーチームに入っているものの苦手。ある日スケートリンクでフィギュアスケートのレッスンを受ける中学生のさくらに目と心を奪われる。誰もいなくなったスケートリンクでさくらの真似をしてスケートを練習し始める。その姿を見たさくらのコーチでかってフィギュアスケートの選手だった荒川はタクヤにスケートを教え始める。そしてタクヤとさくらのペアでアイスダンスに挑むことに。荒川にほのかな恋心を抱くさくら、さくらに初恋するタクヤ、同性の恋人と暮らす荒川、3人が過ごしたひと冬の物語。淡くやわらかな光、少ない台詞と繊細な視線。甘くでもひどく苦い忘れ得ぬ日々。素晴らしかった。幼い二人の純粋さとそれゆえの残酷さ。Zombiesの「Going Out of My Head」をバックに3人が冬の湖で遊ぶシーン。美しく尊い冬の一日。恋人と過ごす荒川の姿を遠くに見かけたさくら。幼く小さな心の痛みが残酷な言葉となる。そして美しく尊い冬の一日は儚くも消えてしまう。幼い二人はやがて知るだろう、胸の痛みの意味を。そして月日が流れそれぞれがそれぞれの「忘れ得ぬ人」になることを。僕にとっても「忘れ得ぬ映画」となった。
6.瀬田なつき監督「違国日記」
両親を交通事故で無くした15歳の朝。朝の母親の妹で小説家の槙生は葬式の席で、衝動的に朝を引き取ると宣言。槙生と姉は不仲でほぼ初対面の二人。人見知りで人付き合いが苦手な槙生と、明るく人懐っこい朝。まるでタイプが違う二人が共に暮らすことになって…という物語。自分の感情は自分だけのもの、決して理解し合うことはできないと言う槙生。今まで出会ったことがないタイプの大人である槙生に戸惑う朝。槙生もまた天真爛漫な朝に戸惑う。ぎこちない二人だが共に暮らし会話を交わすことで、理解し合えなくとも寄り添えることを知る。これ、かなり好きな映画だなー。ちょっと「夜明けのすべて」を思い出した。姉である朝の亡くなった母親のことを許せないでいる槙生、そんな母親を大好きだった朝。人は多面的であり、同じ人であっても見る場所、関係性によってまるで違って見える。そして他人が何を想い、どんな感情を抱くかをコントロールすることも出来ない。それは当たり前のことだけど、時に人はそれを忘れてしまう。だが自分の感情は自分だけのものであるように、あなたの感情はあなただけのものであり、お互いがそれを理解し、尊重することで歩み寄り寄り添うことができる。映画は二人の関係を描きながら、例えば朝の同級生たちにもそれぞれの物語があり、事情があることをちゃんとすくい上げる。そこがとても良い。朝や槙生に事情があるように、誰もがみなそれぞれの事情がある。槙生を演じるのは新垣結衣。「正欲」に続いていい映画を選んだね。新垣結衣、そして友人役の夏帆。かっては少女を演じた二人が、ちょっとダメな大人になって少女を導く。そして朝を演じた早瀬憩が素晴らしい。眩しいばかりの生命力、子供のような天真爛漫さと揺れながら成長していく少女の繊細さ。映画は残っていく。一瞬に過ぎ去っていく青春の輝きをこうしてフィルムに残せたことは彼女にとっても大きな財産だろうな。とっても良い映画だった。
7.ム・ソンス監督「ソウルの春」
朴正煕暗殺後、全斗煥が起こしたクーデター。韓国近代史の中でも最悪の結果をもたらしたまさに負の歴史を、国を守ろうとした首都警備司令官イ・テンシンと秘密組織「ハナ会」を率い、私利私欲の為に国を乗っ取ろうと動く保安司令官チョン・ドゥグァンの一夜の攻防を描くことで炙り出す。愚直なまでに生真面目な善と、狡猾で人たらしの悪がシーソーゲームの果てに最悪の結末に辿り着く。史実に基づいているのだから結果はもう出ている。だけど緊張感が途切れることはなく、ありえない歴史のifを求めてしまう。前段をサクッとスピーディーかつしっかりわかるように見せ、映画のほとんどを一夜の攻防に割く。信念より保身、周りの者たちはいともたやすく寝返り、たった一夜で形勢は逆転、国の形が変わってしまう。あまりに切なく、後味の悪いラスト。映画はこの苦さを忘れてはならないと強烈なメッセージを残す。
全斗煥=チョン・ドゥグァンを演じるのは我らが兄貴、ファン・ジョンミン。嘘、ハッタリ、恫喝、泣き落としと巧みに軍人たちを懐柔していく憎らしさ。最高に最低で最悪。国も民も頭にない、ただ権力を得ることだけが目的だから嘘や裏切りに躊躇がない男。まごうことなき悪人なのに、皆が巻き込まれてしまうのも無理はないと思わせるカリスマ性。ファン・ジョンミンだからこその説得力に唸る。対するチョン・ウソンもまた愚直な正義を体現する。ぶれない信念ゆえに地獄を味わう。監督の前作「アシュラ」に続く二人の対決。前作以上に見応えあり。しかし自国の負の歴史をここまではっきりと描き、政治的なんて程度ではなく政治に直結する話を映画にしそれが大ヒットする。この歴史を忘れるなという強いメッセージを発する映画人、それを受け止める観客。いつか我が国もそうなれるだろうか。私利私欲に突き動かされ、権力を得ることだけが目的のチョン・ドゥグァン。国も民も眼中になく、嘘をつくことに何ら躊躇もない。最低最悪のクソ野郎なんだが、この劣化版のミニチュア版みたいな政治家が今の日本にはウヨウヨと溢れている。金儲けの手段として政治家になる。私腹を肥やすためにまずは権力を得ようとする。裏金議員におねだり知事、さらにその予備軍みたいな輩たち。隣国の過去が我が国の未来になる。そんな岐路に僕たちは立っている。
8.リュ・スンワン監督「密輸1970」
時代は1970年代中盤。小さな漁村クンチョンが舞台。工場からの排水で海が汚染され収入減を失った海女たち。海底から密輸品を引き上げる仕事を斡旋され食い扶持を稼ぐも税関の摘発で逮捕、海女たちのリーダー、ジンソクは刑務所送りに。親友のチュンジャは一人逃亡する。そして2年が過ぎ、チュンジャがソウルからクンチョンに戻ってくる。出所したジンソクに再び密輸の儲け話を持ち掛けるが二人の友情には大きなひびが入っていた。そして金塊の密輸に絡み、成り上がりのチンピラヤクザ・ドリ、密輸王のクォン、そして税関のジャンチュンが入り混じる騙し合いバトルが勃発。虐げられてきた海女さんチームが一発逆転を目論み参戦!ついでにサメもやってきてそりゃもう大騒ぎさ。果たして密輸バトルの勝者は?そしてチュンジャとジンソクの友情は?いやーもう滅法面白い!久々に胸をすく韓国産爽快アクション活劇。テンポの良い語り口、サイケでキッチュな美術、アイデア溢れるアクション、チャン・ギハによる韓国ナツメロをベースに、ファズを効かせたギターが鳴り響く音楽、どれもが最高。時にドぎつく、時にクール、ワクワクと胸躍る物語。何もうこれ最高の映画じゃん。キム・ヘスとヨム・ジョンア、タイプの違う50代の女優がど真ん中で主役を張り、シスターフッドで男どもに一泡吹かす。コアとなるこの二人の在り方がかっこよく、「今」の映画としてしっかり機能している。現代的なテーマが芯にありつつ、徹底的にエンタメとしても面白い。リュ・スンワン監督作は「クライング・フィスト」や「ベテラン」「モガディシュ」など大好きな作品が多いがまた一作加わった。俳優陣では海女さんたちに協力するコマダムを演じるコ・ミンシも素晴らしかったな。「魔女」でキム・ダミの親友を演じた子だと最初気づかなかった。あとはチンピラヤクザ、ドリを演じたパク・ジョンミン。相変わらず巧い!パク・ジョンミンに外れ無し。とにかく面白い映画が観たい!という貴兄におススメする痛快で爽快で愉快な一本!
9.押山清高監督「ルックバック」
学年新聞で4コマ漫画を連載する小学4年生の藤野。だがある日一緒に掲載された不登校の京本の漫画を観てその高い画力に打ちのめされる。負けたくないとひたすら書き続ける藤野だが一向に縮まらない画力の差に絵を描くことを諦める。だが、小学校の卒業式、京本と初めて出会った藤野は京本から「ずっと藤野のファンだった」と思いもしなかったことを告げられる。やがて二人はともに漫画を描き始めるのだが…。何かを創造すること。その修羅の道。人の才能と比べては打ちひしがれ、それでも作り続ける。才能の限界を突破するためには、ただひたすら作り続けるしかない。才能とは何か。倒れても倒れてもやり続けることなのだな。藤野と京本、二人の繋いだ手。やがて離れてしまう二人の繋いだ手が切なく苦しい。57分に込められた濃密な物語、アニメーションの力強く、繊細な表現、河合優実と吉田美月喜の声もまた素晴らしかった。大きな話題になるだけのとても力がある作品で、何かを作ることなんてとっくの昔に諦めた自分の胸にも強く響いた。今まさに何かを作っている人には決して人ごととは思えない物語だろう。まぎれもない傑作。
10.「YOLO 百元の恋」
安藤サクラ主演の日本映画「百円の恋」のリメイク。心の痛みを隠すように自堕落に生きてきた女性がボクシングに出会い、肉体の痛みとともに自尊心を取り戻す。主演、監督を務めるジャー・リンが、映画の魂を受け止め、体現。映画の中で50キロにも及ぶ過酷な減量を行い肉体改造。映画の前半では100キロの巨体を引きずっていた主人公が、徹底的に体を絞り上げまさにボクサーへと変貌していく。それをリアルにやってのけるのだ。そして壮絶なボクシングシーン。監督・主演のジャー・リンは鍛え上げられた肉体でボコボコに殴られて見せる。殴られ倒れ、立ち上がっては殴られる。身体の痛み、身体についた傷の一つ一つは彼女にとっては勲章で、それは初めての勝利なのだ。泣いた。沁みた。素晴らしかった。
ジャー・リンは中国の国民的コメディアンで初監督作「こんにちは、私のお母さん」は中国で大ヒット。「こんにちは、私のお母さん」は自分なんか生まれてこなければ良かったと思う主人公が、タイムスリップし若き自分の母親と出会い、自分自身を取り戻す話であった。今作とも通じるテーマであり、それは監督の最大のテーマなのであろう。エンドロールで流れる撮影と並行して行われた実際のトレーニングシーンが壮絶。その壮絶さを超える、そこまでしても映画として伝えたいという想いを強く感じた。