日々の泡。

popholic diary

2014年12月下旬のTweet

2014/12/18

「POP DIVER」かしぶちさん特集。1年前、特集できなかったことにずっと悔いが残ってたので、1年越しに特集できて良かった。トリビュート盤やオリジナル盤を改めて聴き直したりして、ムーンライダーズは自分にとって特別なバンドなんだということがよくわかった。

2014/12/20

今週は体調不良で身も心も厳しい状況ではあったが、なんとか持ち直しての休日。まずは映画。デヴィッド・エアー監督「フューリー」やっと観に行く。あまりに惨たらしい戦争の姿を容赦なく見せていく。積み上げられる死体の山、そんな極限の中で生まれた男たちの物語。そんな男たちの物語を無残にも踏みにじっていくもの。それが戦争である。「この道しかない」その道の先にあるものを映画は見せる。美談でも英雄譚でもない、ただただ惨たらしい殺し合いの姿を。

でお次はライブ観に東近江まで。同じ滋賀なのに雨で混んでたこともあって来るまで2時間。久々の長時間一人ドライブはそれはそれでちょっと楽しかったが。ライブは福岡史朗&松平賢一@でこ姉妹舎。AL「ROADSTAR」レコ発の滋賀初ライブ!アットホーム過ぎる中で、アルバム全曲ライブ。2人の息の合ったご機嫌な演奏に思わず0歳児も手を叩く。そんな和やかな雰囲気で贅沢な時間を堪能した。こんな風に音楽と向き合う楽しさを滋賀の人にも、もっと知ってもらいたいんだけどなぁ。何度も言うようだけど福岡史朗さんの音楽はもっともっと多くの人に聴かれていいと思う。音に触れればきっと刺さるし、ライブを観れば確実に好きになる。やっぱりいい音楽は「これいいよ」って紹介したい。自分は「お節介な音楽紹介人」として引き続き全力で応援する。聴きながら改めて思ったな。

2014/12/21

ということで今日は京都へ出て映画を一本。キム・ギドク監督「メビウス」観てきた。一切の台詞なし、叫び声、呻き声、泣き声だけが響く。母親に“ムスコ”を切り取られた息子。“ムスコ”を巡る剥き出しかつ丸出しの人間ドラマ。とにかく、とんでもない映画を観た!なんというか観終わっても、脳味噌がどこに着地していいのか困惑したままブルブル震えるような映画。台詞無しながらも息つく間もなくグイグイ物語に引っ張られる。とてつもなく凄すぎて思わず笑ってしまう。これまで観たことも無い映画。「俺にチ○ポがついてるんじゃない、チ○ポに俺がついてるのだ」と言ったのは松本人志だったか。まさに「タマゴが先か?ニワトリが先か?」ならぬ「チ○ポが先か?ニンゲンが先か?」を問うチ○ポで描くメビウスの輪。もはや、いいとか悪い、好きとか嫌いとか越えた映画。狂気じみた母親と妖艶な愛人の二役を文字通り身体を張って演じるイ・ウヌ。そして若干15歳にして“ムスコ”を切られる息子を演じるソ・ヨンジュ。罪にさいなまれる父親を演じるチョ・ジェヒョン。とてつもない難役を演じる3人の迫真の演技。韓国俳優の凄みを見せつけられた。

2014/12/23

本日は5時起きで休日イベント仕事。消耗具合がハンパない。明日からも年末仕事でバタバタしそう。「インターステラー」観られてないのが気掛かり。

2014/12/25

ということでクリスマスの夜に「POP DIVER」最終回を迎えました。もちろんまだまだ紹介したい音楽はあったし志半ばでの終了は残念です。が、気持ち的には「まだ始まってもいねぇよ」という感じです。今からがスタートだと思ってますよ、まじで。座右の銘は「砂を掴んで立ち上がれ」なので。「POP DIVER」、決して多くの人々に注目された番組ではなかったけれど、少なからず応援してくれた方たちがいて、本当に心から感謝してます。選曲から編集、コメントの交渉、全てのTweetまで完全一人体制でやってたので、RTやお気に入りなどどれだけ心の支えになったことか。また多くの敬愛するミュージシャンの方々にコメント出演頂いたことは自分にとっては宝物。だからここで終わらせるわけにはいかない。

2014/12/26

会社帰りに映画を一本。デヴィッド・フィンチャー監督「ゴーン・ガール」観てきた。こ、怖っ!笑っちゃうぐらいに空恐ろしい「結婚の全て」。ベン・アフレックの呆けたようなアホ面(褒め言葉)。世界中の妻帯者が鏡に向った時観てるのがあの顔だ!とにかく、怖っ!しかしおもしろかった。中盤以降の狂った展開はまさに「結婚」の暗黒面をこれでもかと浮かび上がらせる。恐怖のあまり笑うしかないという凄まじさだったなぁ。

2014/12/27

学生時代の仲間たちと笑ったり笑わせたりの呑み。楽しかったぁ。こんな風にバカ話して爆笑する飲み会いつぶりだろう?という感じ。学生時代はどうやって人を笑わせてやろうってことばかり考えてたが、久し振りにそんな自分に戻ったなぁ。

2014/12/28

今日は映画を一本。イ・ジェギュ監督「王の涙-イ・サンの決断-」観てきた。実在した名君、イ・サンを襲った最大の暗殺計画を描く韓国時代劇。韓国映画に外れなし。歴史物とはいえ決して辛気臭くはならない。前半でしっかり物語を描きつつ、最後はこれでもかというハードな大アクションに。思慮深く抑えた演技で主役を演じるヒョンビンの脇をがっちり固めるのが韓国実力派俳優オールスター!「さまよう刃」のチョン・ジェヨンがカメレオン俳優ぶりを見せつけ、「建築学概論」「観相師」で若手No1バイプレイヤーに躍り出たチョ・ジョンソクがまた名演を見せてくれる。さらに「新しき世界」で強烈な印象を残したパク・ソンウンに「メビウス」のチョ・ジェヒョンも癖のある役をしっかり演じる。韓国映画は毎度のことながら厚みがあるなぁ。

2014/12/29

本日でとりあえずの仕事納め。帰りに映画を一本。基本的に映画をくさすことはしたくないのだが、今日のはダメだったな。今をときめく若手女優主演で某人気コミックを映画化したの。最高の原作と完璧なキャスティング。普通ならこれでもう9割成功なんだけどな。とにかく残念。残念としかいいようのない出来。とにかく画面にキラキラ感がなく、これだけPOPな要素がありながら、どうしてこんなに鈍重で辛気臭い映画になっちゃったのか。リズムの悪さ、音楽使いの酷さにも辟易。俳優たちが皆いいだけに、なんとも勿体ない。主演女優のかわいさや脇役陣の怪演ぶりの足を引っ張る鈍重な演出。ポップセンスの絶対的な欠如に泣けてきたよ。キャストそのままにスタッフ総入れ替えですぐリメイクすべし。

加藤千晶さんの新作「四つ角のメロディー」到着。音もジャケも最高!大好きな「ほっとけーきはすてき」も入っててひたすらリピート。休前日の嬉し楽しな気持ちが増幅される。

2014/12/30

大瀧さんの命日か。今年の正月、急遽会社に行って「POP DIVER」大瀧さん特集に作り替えたなぁ。とそんな今日は誕生日でもあった。ま、我が家は誕生日を祝う習慣がないので、家族からは一切誕生日について触れられることはなかった…。

で朝から映画館へ。ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ監督「ベイマックス」観てきた。なんだか優しさ&感動を打ち出した宣伝されてるが、はっきり言って全然そこがメインじゃない。アクション炸裂の戦隊ヒーローもの(!)で楽しかった。チームでの戦闘シーン、その映像表現に驚かされ元気になった。新しいワクワクする表現をするんだという強い意志があっての映像エンタメの凄みを感じたな。ポスターや予告編など前宣伝からはそのワクワク感が一切感じられないのはちょっと残念な気もする。無理に泣きにもっていかなくても、その映像表現に感動はちゃんとあるんだから。

で午後からもう一本。年内最後ということで安藤桃子監督「0.5ミリ」観てきた。安藤さくら演じる「押しかけヘルパー」サワと押しかけられる爺さんたちの物語。196分という長尺ながらそれぞれの爺さんの物語が滑稽にして身につまされる人間悲喜劇で飽きさせない。主人公・サワは言ってみれば迷惑な人間だが、安藤サクラのブスかわいい(褒め言葉です)表情から放たれる得体のしれない人間力に引き込まれる。押しかけられるお爺ちゃん、坂田利夫師匠が実にかっこ悪くもかっこよくって素晴らしかった。そして津川雅彦当たり前だけど流石でした。義理の父・柄本明を蹴り倒す嫁・安藤サクラとか、最近では“右”曲がりのダンディー俳優のイメージが強い津川雅彦にああいう台詞をたっぷり独白させるなどなど、監督の容赦ないハードボイルド演出が実に決まってたな。あと最後に流れる寺尾紗穂さんの曲がまた素晴らしい。

ということで2014年、最終132本の映画を観た。でも見損ねてる映画も多いなという感じ。結局まだ「インターステラー」観に行けてないし。

2014/12/31

夜中だけど勢いでやってしまおう。2014年のベストアルバム。

  1. KIRINJI「11」
  2. Controversial Spark「SectionⅠ」
  3. 高野寛「TRIO」
  4. アナログフィッシュ「最近のぼくら」
  5. 柴山一幸「君とオンガク」
  6. ウワノソラ「ウワノソラ」
  7. 福岡史朗「ROADSTAR」
  8. ルルルルズ「色即是空
  9. スカート「サイダーの庭」
  10. Siggy Jr.「Listen To The Music」

一応ベストアルバム10枚選んだけど、今年はまだまだいい作品多かった。ざっと挙げるとグレンスミス「Stevenson Screen」、坂本慎太郎「ナマで踊ろう」、にげたひつじ「にげたひつじ」、CittY「流線形'14」、濱口裕自「フロム・カツウラ」、田中茉裕「I'm Here」

ベストアルバム、順位は付けたものの、あくまで「今」選んだらそうなったということで、とにかくどれもお薦めできる素晴らしいアルバム。もちろん好みは人それぞれなのだけど、誰かがこれを読んで、気になったアルバムを聞いて、音楽を好きになってくれたら、とても嬉しい。

で韓国ベストアルバムも。とりあえず7枚。

  • MAMAMOO「Hello」
  • EDDY KIM「너 사용법」
  • THE BARBERETTES「소곡집 #1」
  • 楽童ミュージシャン「PLAY」
  • OOHYO「소녀감성」
  • HERZ ANALOG「어서오세요 여름밤」
  • Ra.D「Soundz」

でここからは部門賞。ベストMVはSISTAR!なにこのわがままな感じ。最高。


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最優秀ガールズグループは当然A PINK。少女時代が「終わりの始まり」に入った今、ついにA PINKの時代が来た!


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そんなA PINKに挑むのがLovelyz。はっきり言って完全にはまっている。最優秀新人賞ということで。


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最優秀マンネ賞は今や韓国CMクイーン、GIRL'S DAYのヘリ。いやいや成長しましたな。


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