日々の泡。

popholic diary

2013年3月上旬のTweet

2013/3/1

会社帰りに映画を一本。チュ・チャンミン監督「王になった男」観てきた。いやーやっぱ韓国エンタティメントおもしろい。笑いあり涙あり、ロマンティックあり、スリルとサスペンスありの歴史ミステリー。これだけ盛り込みながら、一本筋の通った物語でしっかりグッとくる!凄い。二役を見事に演じるイ・ビョンホンに可憐なハン・ヒョジュもいいが、脇役陣が素晴らしい。「高地戦」のリュ・スンリョンは渋いいい演技だし、「トガニ」の鬼畜校長チャン・グァンは一転して優しさが滲む穏やかさがいい、そして「サニー」のシム・ウンギョンちゃんの名演に涙。そんな脇役陣の中でひときわ光ってたのが、真面目な部将を演じた、西寺郷太似のキム・イングォン。硬軟交えた演じっぷりで、笑わされ泣かされたなー。韓流、歴史物、イ・ビョンホンということで食わず嫌いな人も多いかも知れんが、それは勿体ないと思うな。しかし、イ・ビョンホンとリュ・スンリョン、俺と同い年じゃないか。二人ともなんたるいい仕事ぶり。それに引き換え…

2013/3/2

今日は映画を一本。沖田修一監督「横道世之介」観てきた。ズバリ、傑作!素晴らしかった!青春時代を一瞬でも経験した人なら、必ず胸の奥がちょっとキュンってなって、映画館に入る前よりほんの少し幸せになって映画館を出られるはず。冒頭シーンで映る斉藤由貴のAXIA巨大ポスターだけで、一瞬にしてあの時代に連れて行かれた。世之介はヒーローじゃないし、大きな事件もなければ何が起こるということも無い。でもちょっとした出会いや出来事で世界が広がっていくことがわかる。生きることを続けていれば、時として過去の自分が今の自分を励ましてくれることがある。そしてそれは、今の自分がいつか未来の自分を励ますことになるってことだ。170分の上映時間、観る前は長いなと思っていたが、最後はずっと終わらないでほしいと思った。主演の高良健吾は爽やかな風のような嫌味の無い存在感が素晴らしかった。池松壮亮綾野剛との掛け合い、アンサンブルがとにかく良かった。しつこいけど映画「横道世之介」。吉高由里子が演じたヒロインは、限りなく漫画的で現実味のないキャラクターだが、吉高由里子が演じることで、とてつもなく忘れ難く魅力的な存在になっていた。いや、もう映画史に残る最高にキュートなヒロインで、しばらく吉高由里子のことしか考えたくないね。「横道世之介」観て、ふと大学時代の事を思い出す。高校生の頃は人見知りがひどくて、友達一人もできないまま1年が過ぎるなんてこともあったが、大学に入って、様々な人と出会うことで、世界に向かって扉が一つ一つ開いていくことを本当に実感したな。

1989年初夏のある日の夜、大学の正門に続く道を歩きながら「どんな音楽聴いてるの」「えっと、ムーンライダーズとか」「ムーンライダーズ、レコード持ってるよ」「えぇ!そんな奴、自分以外で初めて会ったよ」そんな会話を交わした奴とはもう20年以上親友である。鈴木さえ子さんの「緑の法則」再発かぁ。先ほどtweetした友人は「緑の法則」を85年発売当時にCDで購入していたような男だった。僕はアナログ盤でしか持ってなくて、後年そのCDを譲り受けた。

2013/3/4

BSで「ローカル路線バスの旅」観てる。これ大好きなんだよね。魚の美味しい町で、地元名産に目もくれず串カツを食い、早朝のバスで「分けるの嫌いなんだよね」と一人だけバナナの朝食をとる蛭子さん、最低で最高!

2013/3/6

最近はもっぱらネットで韓国輸入盤ばかり買ってたが、今日は久々にタワーで邦盤買い物。NONA REEVES「POP STATION」とスカート「ひみつ」。で今は去年出た奇妙礼太郎トラベルスイング楽団のアルバム聴いてる。今更だけどめっちゃいいじゃないか。しかしここにきて、ジャニーズやらAKB周辺やら、アイドルポップスにいい曲が多いと感じる。NONAの西寺氏やサカナクションの山口氏みたいな優れたソングライターが起用されてるし、K-POP流入や裾野の広がりもいい影響を与えてるように思うなー

2013/3/8

今日は会社帰りに映画を一本。ロバート・ゼメキス監督「フライト」観てきた。なるほど、こういう映画なんだ。ポスターやらCMとかからのイメージとはいい意味で違っててとても良かった。背景は壮大だが、実は小さな男の再生の物語。

2013/3/10

今日は親父の7回忌法要の為、実家へ。行き帰りの車中でNONA REEVES「POP STATION」聴く。子供の頃、親父に連れて行ってもらった吉祥院ボウルの前を通り過ぎる。カーステレオからは胸躍るポップソング。171号線であの頃の俺とすれ違った。NONA REEVES「POP STATION」。まさに最新にして最高作。ポップの逆襲、メロディの復権。いつか日本のポップミュージック史を語る時に、2013年が重要な年になる。そんな気さえする。「POP」とは?の問いに対する答えがここに全てある。心躍るメロディは同時に胸を締め付ける。流れ星のその先端。キラキラしたサウンドの儚さと美しさ。笑いながら泣き、泣きながら笑う。そして希望の匂いがする。しつこくNONA REEVES「POP STATION」について。前作からの4年間、メンバーそれぞれの外仕事、カバー集「CHOICE」それらの活動が完全に実を結んでる。もはや「最強の三人」。日本三大三人組バンド、「アリス」「アルフィー」「ノーナリーブス」と呼ばれる日が来るね。NONA REEVES「POP STATION」でもう一個。奥田健介氏のギターがとにかくもう素晴らしい!キレッキレ!完璧!最高!

2013/3/14

出張ついでに、ワタリウム美術館で開催中の「JR展-世界はアートで変わっていく」に行ってきた。インサイドアウト計画に参加。ポスターサイズのポートレートが天井から降ってくる!

2013/3/15

大阪での会議終わりにムジカジャポニカへ。サンキュータツオ「お笑いの因数分解-漫才文体論」観てきた。見事なまでの分析と実践に唸りながら、笑ったなー。笑い研究の第一人者による最先端の講座は知的な面白さに満ちていたし、様々な漫才師の文体を論理化し再現した漫才は芸そのものであった。