日々の泡。

popholic diary

MISSING YOU

朝から散歩兼チビ探し。2時間かけて路地を一本、一本歩いて回るも見つからず。途中で出会った野良猫は5匹。猫にインタビューしてまわりたいぐらいだ。
帰宅して昼飯喰いながらHDDチェック。「ドグちゃん」ちょっとこれ、毎週楽しみになってきちゃったよ。「笑神降臨」友近編。爆笑。好きなことだけやってるな。最高。
昼からもう一回、チビ探し。変わらず。
で映画を一本。是枝裕和監督「空気人形」観る。
で映画は孤独な男(板尾創路、好演)と暮らす空気人形=ダッチワイフがある日、心を持つ。心を持った空気人形が出会う様々な出来事。そしてその心が感じることは…。てなお話。是枝監督の前作「歩いても歩いても」は過去見た全ての映画の中でもベスト10には入る地に足付いた傑作だったが、今作は詩的なファンタジー。そこに乗れるか乗れないかで評価は大きく変わるだろうが、僕は前半はがっつり乗ったが後半ちょっと降りかけつつ最終的にはまた乗った。ともすれば空回っちゃう詩的な表現の間に、彼女をとりまく人々の孤独、やるせなさをすっと配置することで単なるファンタジーに終わらせない心のリアルが描かれる。世界中からたった一人取り残されたかのような孤独。やりきれない毎日の中で空っぽになっていく心。心を持つことで空っぽの心を知る。後引く映画だわ、これ。でとにかくペ・ドゥナが素晴らしすぎる。「ペ・ドゥナに萌え死ぬ120分」とキャッチコピーをつけたい。まさにペ・ドゥナ劇場ですよ。これ演じられる女優、日本にはいないわ。大きくて無垢な瞳、華奢な身体。誰もがこの空気人形に心奪われるだろう。かくいう私も元々好きな女優さんだったが、ますます好きになっちゃったよ。空気が抜けてしまった身体に、恋をした相手(ARATA)から息を吹き込まれるシーンのエロティックさは映画史に残るといっても過言じゃない。それにしても是枝監督、何気にドスケベなんだから。耳元で「グッジョブ」と声をかけたいぐらいだ。