日々の泡。

popholic diary

旅人のうた

UNIRVANAさて早速ですが堂島孝平「UNIRVANA」を聞き込んでる。若きポップマエストロ、また一つステージを上げたな。安易でその場しのぎのCDが氾濫する中、こういうアルバムを作ろうという姿勢にまずは感激する。イマジネーションを刺激するストーリー、全編を貫くワイルドファンタジーな世界観。一曲、一曲粒揃いなのは毎度のことだが、アルバム一枚全部を通して聴いたときに生まれるダイナミズム。忘れかけていた音楽の可能性を思い出させる。スピーカーの前に座って、音世界に足を踏み入れる。ここではないどこかの景色が広がる。アルバムの中の登場人物になって音の間を彷徨い、様々な体験をし様々な感情を呼び起こされる。簡単な言葉とシンプルなアレンジ、なのにこんなにも豊かな音楽。根底をなす歌とギターの力。キラキラと輝くメロディはとてつもなくロマンティックでセンチメンタルな響きを持ってる。一曲も飛ばして聴くことが出来ない、そんなこと勿体無くてとてもできない。そんな風に思えるアルバムはそうはない。そしてジャケットが素晴らしい。見事にこのアルバムを表現してる。それにしても堂島孝平、ポップミュージックの希望の星だなぁ。