日々の泡。

popholic diary

あの日どこかで

書き忘れたので書いとこう。一昨日の夜、NHKでやった「ケータイ大喜利」は、前回の失敗点をちゃんと克服してたのが偉い。ま、まだ不十分だけど、よくやりました。司会の今田氏が板尾氏を「お笑い界のアランドロン」って紹介したのには笑った。
で昨晩は、ずっと前に録画したまま見てなかったG2プロデュース02年公演「ダブリンの鐘つきカビ人間」観る。舞台は生で観るものだから、やはりビデオやDVDで伝えられるものじゃない。カメラが映せる範囲ってのは、物理的にも、トータルな意味においてもその何十分の一にしかすぎない。が、実際なかなか観にいけない訳で、それ分かっててもやっぱり観ときたいものなんだよね。で近々再演なので多くは語りませんが、舞台ならではの素晴らしきホラ話。物を語るということは、素敵なことだな。役者では大倉孝二が素晴らしかった。
で休前日ということでダラダラ深夜テレビ。西川かの子林繁和夫妻が南仏を旅するという、いかにも、というか関西でしかありえない特番。いったいこの深夜に、誰がこんな番組見るんだ?そんなに林先生とかの子がいちゃつくだけのゆるい番組が見たいのか?・・って新聞のテレビ欄見て即座にチェックは入れちゃってたんだけど。番組始まった途端、友達から「見てる?」メール。お互い、何やってんだか・・。それにしてもかの子、きよしにますますそっくり。西川きよしの強すぎる遺伝子。「娘は父親に似る」の典型的な事例ですな。街中の人々がどんどん「きよし」化していくっていう「ゾンビ」のパロディー作ったらオモロイんじゃないか。
そんなこんなで今日は9時起床。
季節の変わり目、鼻水が止まらず朝からぼーっとしてしまう。娘は敬老会で歌唄うとかで昼から小学校へ。インスタントラーメン(ジャパンの幸麺ね)と豚キムチ作って昼食。その後も、雑誌みたりしてぼーっと。娘帰ってきて、「友達が来るから、とうちゃんは自分の部屋に行っといて!」だって。「変な音楽、流さんといてや!」だって。変な音楽って!トホホ・・・泣けてきたよ。
で部屋でおとなしくビデオ。これも前に録画したままになってた犬童一心監督「金髪の草原」観る。自分を20歳だと思っている80歳の老人がホームヘルパーの少女に恋をして・・っていうお話。伊勢谷“キャシャーン”友介、そして池脇千鶴出演。池脇千鶴は、ホントうまいな。この人は女優としては天才的、行く末恐ろしい。伊勢谷氏は、まぁ下手なんだけど、この朴訥とした役には上手くはまっていた。うん、ま、やっぱ下手だけど。でファンタジックな設定ながら、実は結構シビアなテーマ。大袈裟に言ってしまえば「幸せ」とは?ってとこか。現実はいつでも、悲しくてやりきれない。切なくて切なくてどうしようもないことばかりだ。でもそこを、真っ正直に、真正面から捉えることで、それでも「嬉しい」と感じられる時が来る。哀しいんだけど、でもやっぱり嬉しいよって気持ち。なんでこうなのか。ここんとこ考えてたことに、あまりにピッタリな内容で驚く。切なさや痛みを越えて、でも「嬉しい」「幸せだ」って感じること、それは人生を肯定するってことだ。ま、そういうことです。しかし犬童監督の撮り方には、凄い気持ちよさがある。画面の構成、光の入り具合、カメラそのものの動き、・・それらがもう生理的に好きとしか言えない。それと、今更ですが唯野未歩子に注目。
で夕方、なんとなく散歩。小一時間ばかり大津周辺をウロウロ。歩いてる時間って好きなんだ。