日々の泡。

popholic diary

素晴らしい偶然を求めて

通勤音楽は大阪の友人が焼いて送ってくれたNONA REEVES「THE SPHYNX」。これが素晴らしい。ノーナよ、成長したな・・と感慨にふけるぐらいに名盤。特に2曲目「リズムナイト」(スピードワゴンに提供した「わたし認めない」の原曲)が最高で何回もリピート。あーっ気持ちいい。
今日はライブ、「矢野顕子withくるり」。行く予定ではなかったんだが、1週間前に大阪の友人から「チケット余っちゃったんで来て頂戴」メールが。これは、「このライブ観とけ」という神からの啓示に違いないと行くことに。しかし大阪だし間に合うかな・・と悩んでたところに、これまた偶然、大阪の得意先から商談依頼が!偶然が偶然を呼ぶミラクル。
「偶然」って好きだ。「偶然は必然の先取りだ」という名言はヤン富田氏のものだが、まさにそう思う。ちょっとした偶然の出会いが、いつか必然となって人生を動かしていく・・そんなことを思うと毎日を大切に過ごせる。今、この日記を偶然に見つけて読んでいるあなた。もしかしたらそのことが、あなたにとっても僕にとっても、大切な必然になるかもしれない。
そんな訳で、開場まで時間が出来たのでジュンク堂書店に行く。大阪にはでかい本屋があるからいいなぁ。僕が本屋に行くのも偶然と出会いに行くって要素が強いな。じゃ、本屋で見つけた「気になったもの」を

  1. みうらじゅんが「“はんなり”の語源は“半勃ち”」という説を最近唱えてるとのこと。くだらなすぎる(褒め言葉)
  2. 「音楽雑誌クロニクル」(だったかな)でロック雑誌だった「宝島」が、巨大化していくロック産業の前で、エロ雑誌に転進したのは「ロックが宝島を見切ったのではない、宝島がロックを見切ったのだ」とあって、大きく頷く
  3. 理論社の「よりみちパン!セ」というシリーズを発見。これは相当面白そう
  4. 料理エッセイの最高傑作、石井好子「巴里の下オムレツのにおいは流れる」のレシピ本発見。装丁もかわいい。僕が作るオムレツはこの本のエッセイのレシピに基づいてる
  5. 西原理恵子「上京ものがたり」立ち読みしてたら、心の琴線に触れまくってたまらない気持ちになる。

フェスティバルホールへ。いきなり矢野顕子弾き語りで「ひとつだけ」。ピアノの一音が出た瞬間に会場全体が矢野顕子ペースになるから凄い。数曲弾き語りで、ゲスト、レイ・ハラカミが登場。ここが僕には今日一番の収穫だったな。エレクトロミュージックってデカイ会場で身体全体で聞くのが正しいのかも。矢野のピアノ、声とも相まって凄い快感に浸る。で次に登場が「くるり」。今回、客層は結構、くるりファンが多い感じだが、くるりファンが矢野顕子聴いてぶっとんでくれたら嬉しい。若手No1ロックバンド・くるりもいいバンドだし、実際かっこいいが、矢野の前ではひよっこに見えちゃうね。いっぱい、いっぱいで矢野についてってる感じ。それでも音楽同士で会話してる姿は美しい。このツアーで作ったという新曲が特に良かった。新曲がいいって素晴らしいことだよ。うん、いいライブだった。音楽が主役の音楽。この当たり前のことが今ではなかなか聴けないのだ。テレビやラジオではほんとに出会うことが少なくなったもんね。
でライブ後、友人と韓国料理屋へ。韓流ブームということで。韓国といえば朝の情報番組「あん!」で「韓国サキどり」コーナーの八木早希アナはほんとーにかわいい!とかまぁそんな類の話をして楽しく。いい音楽、おいしい食事、楽しい会話これが最強です。