日々の泡。

popholic diary

2022年1月8日~14日の話。

2022/1/8

朝食は昨日の残りのクリームシチューとレーズンパン。朝からリッチな気分。ゆっくり新聞を読んで、NETFLIXで「アメイジングスパイダーマン2」。悲しき2代目ヒーローの活躍を見届ける。

京都シネマまで出かける。今日は京都から四条まで歩いて。イム・デヒョン監督「ユンヒへ」を観る。韓国で娘と暮らすユンヒ。そこに日本から1通の手紙が届く。高校生の娘セボムは母に届いたその手紙を盗み見し、手紙の差出人であるジュンに興味を持つ。高校の卒業旅行にと強引に母を誘いジュンが住む小樽へ。20年前、愛し合いながら離れ離れになるしかなかったユンヒとジュン。それは誰にも言えない秘密の恋。小樽の街に降り続く雪は二人の心を映す。20年の年月、二人が思いかけず再会するシーンが素晴らしい。言葉を排し、二人の表情と雪が降る小樽の風景で語る。繊細で詩情に溢れるいい映画だった。

帰りはまた京都駅まで歩く。radikoで「ダイアンのTOKYO STYLE」1/1の特番からのレギュラー放送。面白い!寒い日はやっぱりラーメン。ということで烏丸通り沿いのラーメン屋で遅い昼食。豚骨醤油背脂に細麺でまさに求めてた味、美味しく頂く。

夜、我慢しきれずレイトショー。ユナイテッドシネマで「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」を観る。いやー素晴らしかった。町山智浩さんの言われた通り、旧作観といてよかった。特に直前に観た「アメイジングスパイダーマン」2作が効いた。とあるシーンで涙溢れた。まさにすべてのスパイダーマンを、倒された悪役たちを抱きしめる素晴らしい結末。くーっ誰かとこの感動を話し合いたい!

大いなる力は大いなる責任を伴う。これはあらゆる力を持つ人に心に刻んで欲しい。腕力を持つ人も、財力を持つ人も、もちろん権力を持つ人も。その力を自分の欲望や怒りに使うとどうなってしまうのか。それが今の世界だ。ヒーロー映画の悪役みたいな人たちが自分の欲望の為に力を行使する。悪役たちに自分を重ね、現実から目を逸らす人たち。悪役に媚びへつらい、その汚れた力の恩恵にあずかろうとする人たち。そっちに転ぶのか、それともそれを拒むのか。現実の世界にはヒーローはいない。だからこそ僕たち一人一人がヒーローにならなければいけない。

と思わず熱くなってしまう。映画はいつも現実を映す鏡だ。

2022/1/9

ハムエッグとレーズンパンの朝食。いつものように妻と買い物に行って、昼は焼きそば。最初に麺だけをしっかり焼いてから、炒めた具材とソースを絡めるスタイルで。

今日もまたNETFLIXで映画を一本。チョ・イルヒョン監督「#生きている」を観る。突如発生したゾンビウィルス。街は一気にパニックに。その状況を知りジュヌはマンションに閉じこもる。向かいのマンションの一室で同じく閉じこもるユビンと協力し合いサバイバル生活が始まる。新感覚のゾンビムービー。サクッと観られて楽し。

夕方から京都へ。二条駅から歩いて拾得まで。大学時代からの親友Mの誘いで鈴木祥子さんのライブへ。一時期は毎月のごとく通った拾得だが、ここ数年すっかり足が遠のいていた。祥子さんのライブも一時期は随分通ったが2009年以来、実に12年ぶり。初めて祥子さんのライブに行ったのはアルバム1991年「long long way home」リリース時のツアー。その時もMと一緒に行った。ロングヘアーでギターをかき鳴らす祥子さんがかっこよくってねぇ。それから随分ライブにも通ったなぁ。で今日のライブは今までの全アルバムから1曲ずつ演奏ということで、懐かしい曲もいっぱい聴けて良かった。岡村ちゃんのカバー「イケナイコトカイ」は絶品!改めて素晴らしきシンガーでありソングライターであることを認識。

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2022/1/10

祝日。ハムとマヨネーズのトースト。録画していた昨日の大河ドラマ三谷幸喜脚本「鎌倉殿の十三人」を。小池栄子、宮澤エマが良い。さて最後まで見続けられるか。昼はきつね&餅入りうどん。休日の昼は麺になるな。

NETFLIXでリン=マヌエル・ミリンダ監督「tick,tick...BOOM!」を。ミュージカル「RENT 」を生んだ作曲家ジョナサン・ラーソンの自伝ミュージカルを、現代のミュージカル界の天才・リン=マヌエル・ミリンダが映画化。主演はアンドリュー・ガーフィールド。なんたる芸達者ぶり。イケメンだけど、どこか情けなく憎めない。「スパイダーマン」観たとこってのもあってすっかりファンになった。映画も素晴らしかった。

今日は珍しく家族全員休みだったので夜は家族でしゃぶしゃぶ。正月に実家からもらってきたちょっといいお肉で。

食後に金属バットとランジャタイの祇園花月でのイベントを配信で。M-1の裏話、面白い。

家族でこうしてご飯を食べて、お笑いを観て過ごす。これ以上のことがあろうか。

 

2011/1/12

寒い。TBSラジオ、伊集院さんの朝ワイド番組終了の報。自分もラジオ制作に関わっていたのでいろいろ思うところがあるが、7年続いてこうして惜しまれて終了できる。十分幸せなことだとも思う。基本ラジオ番組の終わりは寂しく理不尽だ。番組の評価やリスナーの想いなどとはまるで関係ないところで終わっていく番組がどれだけ多いか。これ以上は愚痴っぽくなるからやめよう。今もまだ俺は泥水をすすっているのだ。

モルモット𠮷田さんによる「戦場のメリークリスマス」の記事がめっぽう面白い!出演を決めるビートたけしがまたかっこいいんだ。ここだという時に一線を飛び越える瞬発力と決断力。その嗅覚みたいなものが凄い。

cinemore.jp

radiko北野誠さん×水道橋博士さん「深夜の雑談」を。打ち合わせ無しにさっと収録に入る誠さん。「打ち合わせ無しで1時間ぐらい喋れんでどうすんねん」というかっこよさ。せやねん、せやなー。と頷く。誰とも"かぶら"ないキダ・タロー先生を仲人に立てた話など面白い。大阪は上岡龍太郎が引退し、中島らもが死に、サイキックが終わったことで大きく変わった。非吉本で始まった「探偵ナイトスクープ」の現在の布陣を見ればわかる。吉本と維新が幅を利かせた不寛容な都市。

2022/1/12

夢の中に出てくる「街」がいくつかある。それは実家がある京都の向日町周辺だったり、祖母が住んでいた百万遍辺りだったり、大阪駅周辺だったりするのだけど、それは実際の街とはちょっと違う。なんだけど20年ぐらいの間に何度も何度も夢の中に出てきてて、確かに夢の中に存在し続けている。例えば夢の中の大阪駅には巨大で長い階段があって、その途中には百貨店に入る入口。駅の一番端のホームからは京都行きの電車が走っている。そのほかにも細かく地図が書けるぐらいに設定されているんだけど、何度も何度も出てきてるから、僕もその街の地図を把握していてあそこに本屋があってとかレストランがあってとか認識ができている。ある日の夢で店が改装してたら、数か月後に観る夢ではちゃんと新しい店になっていたり。夢に出てくる実家周辺などは店の入れ替わりを何度もしていてその過程も20年ぐらいに渡って夢の中で観ている。何度も何度も夢の中に同じ街が出てくるから、現実の世界とは別にパラレルワールドのようにその街がどこかに存在しているように感じている。これってよくあることなのだろうか。

2022/1/13

久々にテレワーク日。コロナもまた増えてきて何かと心配。

妻も休みだったので昼は二人でサッポロ一番みそラーメンをすする。サッポロ一番塩ラーメン&みそラーメンはソウルフードって感じがあるな。子供の頃から今も大好きな袋めん。塩ラーメンは玉子&餅トッピングが好きだったが、みそラーメンには前日の残り、冷めたエビフライをトッピングするのが好きだったな。

radikoで「爆笑問題カーボーイ」。ビートルズのドキュメンタリー「ゲットバック」話。いかにこのドキュメンタリーが面白いか、ビートルズが凄いかを、自分たちのネタ作りなどと絡めて熱弁するんだが、あまりの面白さにぶっ飛んだ。観たい!と思わせる話芸だったなー。

ほかにも「中川家のザ・ラジオ・ショー」「東京ポッド許可局」「たまむすび~アメリカ流れ者」「ビバリー昼ズイッセー尾形さんゲスト回)」「アフター6ジャンクション(ムービーウォッチメン映画「偶然と想像」回)」など。聴くべきものが多すぎて時間が足りない!

2022/1/14

雪。数年前の大雪の日、通勤中に3回も滑って転んだことがあって、それ以来雪の日の通勤は細心の注意を払っている。

番組の収録でいっしょになったパーソナリティさんと「スパイダーマン」話。やっと観ている人と会えたので「良かったよねー」と語り合う。すべてがネタバレになってしまうのでまだ観てない人とは話できないからね。というかそもそも映画を観てる人が少なすぎる。一応、エンタメ業界にいるのだが、まー観てない。ぞっとするぐらい観てない。音楽も聴いてなきゃ、ラジオも聴いてない。一体何が好きでこの世界にいるの?と思ってしまう。もはや不思議に思う。

てなこと思いつつ今日も地道に営業。くーっ、辛い。久々に杉作J太郎さんの「ファニーナイト」。「プッチモニ」の番組を録音するために、ラジカセを持ち歩いていたという話に爆笑。女性との食事中、番組が始まると店を抜け出し電波のいい場所を見つけ録音ボタンを押し、紙袋に入れたラジカセを茂みの中に隠し、そのまま食事の場に戻っていたという回想をひとしきり話した後、「…はっきり言って、どうかしてました…」というJさんの語りのたまらない可笑しみ。

 

今週聴いた音楽は