日々の泡。

popholic diary

2022年2月5日~11日の話。

2022/2/5

土曜。7時40分起床。朝ドラ、来週からひなた編か、楽しそう。朝食はバターロール1個とヨーグルト。ちょっと寂しい。「北野誠のズバリサタデー」を1時間ほど聴いてから商店街の床屋まで。少し待ち時間があったので角田さん復活の「蛤御門のヘン」を聴きながら。角田さんがいかに自分ばかり喋って人の話を聞いていなかったかを反省するとこ面白い。自分もそういう面があるかも。妻や娘のことをどこまで知ってるかと言われると怪しい。

昼は昨日の残りのキーマカレーをインディアンライスにリメイク。インディアンライス=カレーピラフのオムライス。大学時代、部活の先輩がバイトしてた喫茶店でよく食べた。玉子で巻いてケチャップとマヨネーズと少し辛子をのっけるのが肝。ま、そのまんまの味だけど美味しい。

で散歩がてらユナイテッドシネマまで。ジェイソン・ライトマン監督「ゴーストバスターズ/アフターライフ」を観る。84年の1、89年の2も予習済み。主人公は科学好きの眼鏡少女フィービー。疎遠だった祖父の死を受け、母と兄ともども祖父が暮らした田舎町へ。そこで祖父イゴン・スペングラーがかってゴーストバスターズだったことを知る。大人のコメディから成長と継承を軸にしたジュブナイル映画に。ジェイソン・ライトマン監督自身も旧作のアイヴァン・ライトマン監督の息子。少年少女のワクワクする冒険とともに、32年の時を超え絶たれていたものが再び繋がる。懐かしのガジェットがそのまんま出てくるのも楽しい、そしてそして…!旧作をリアルタイムで観た僕らの世代はもちろん、少年少女にも見て欲しい。そしてここから旧作に遡っても面白い見方ができると思うな。それにしてもフィービーを演じたアッケナ・グレイスがもう完璧!

おやつに三角蒸しパンを買って帰宅。ちょうどYouTubeNegiccoのKaedeさんのライブ配信してたのでテレビにつなげて観る。佐藤優介さんのピアノとの相性が素晴らしいね。

2022/2/6

朝は寒くて布団から出られず。しばし布団の中で音楽などを聴きながら8時過ぎ起き出す。昨日スーパーの焼き立てパンコーナーで買ったクリームパンとヨーグルトの朝食。いつものごとく妻と買い物。代り映えしないが、週に一度こうして1日を妻と過ごす。

昼は焼きそば。しかし日曜の昼は麺類の繰り返し。昼めし、うどん、焼きそば、パスタだね。うれし恥ずかし麺類スキャンダルといったところだろうか。この元ネタわかる人何人いるだろうか。

日曜午後の映画は無し。「ガキの使い」「ロンハー」「いたって真剣です」「相席食堂」など録画消化とTVで「漫才Lovers」を観て過ごす。

夜はBSで大河ドラマ観つつ、永谷園の煮込みラーメン鍋。手羽とたっぷりのキャベツで美味しい!

2022/2/7

水道橋博士さんのツイキャスで80年代の楽曲が次々と。70年生まれの僕は80年代はまんま10代。この頃の曲はもう全部身体が覚えてるなー。ちょうど読みかけだったスージー鈴木著「EPICソニーとその時代」を読み終えたところだったので、80年代にタイムトリップする。大ファンだった大沢誉志幸のことを考える。84年、紳助竜介司会のTV番組「ヤングプラザ」。番組の後半にゲストアーティストが数曲ライブを披露するんだけどそこに大沢誉志幸が出たんだよ。「そして僕は途方に暮れる」の前。ちょうど化粧品のCMで「その気×××(ミステイクね、チョメチョメじゃないよ)」が流れてた時だから84年の夏。そのライブ観てぶっ飛んだ!スーツ姿で踊りまくり煽りまくるめちゃくちゃかっこいいパフォーマンスで度肝抜かれたね。もうあの土曜夕方、14インチのブラウン管TVに映る映像をはっきり覚えてる。すぐに駅前のレンタルレコード「黎紅堂」で出たばかりだった「CONFUSION」を借りてきてカセットに録音。聴きまくった。バックバンドを務めていたPINKやサックスの矢口博康などそこからどんどん派生して音楽の沼にはまっていく。85年のお正月、お年玉を握りしめ駅前のレコード店サウンドライフタキで1st「まずいリズムでベルが鳴る」、2nd「SCOOP」、そしてやっぱり手元に欲しくて「CONFUSION」も併せて3枚をまとめ買いした。レコード3枚を棚から抜き取り、レジに持っていきTAKIとブルーの文字が入った白い袋に入れてもらって、それを自転車の前かごに入れて家まで猛ダッシュで帰った瞬間瞬間が全部記憶に残っている。今ではサブスクでいくらでも聞けるが、あの頃は月のお小遣いが2千円で、2か月に一枚レコードを買うのがそれはもう大変な喜びだった。音楽雑誌を片っ端から立ち読みして、悩みに悩んで購入する1枚を決める。あとはレンタルショップで月に2枚。おっといかんいかん、ついつい思い出話に耽ってしまう。しかし大沢誉志幸は自分の音楽体験の中でも大きい。日本の音楽史においてもその功績は高く評価されるべきだし、お茶の間にソウルを持ち込んだ最重要人物だろう。彼が切り開いた道の上を岡村靖幸久保田利伸も通っていったのだとも思っている。自分にとって大沢さんの音楽がソウルの原体験であり、そこからソウルミュージックに遡っていったのだ。数年前「Uptown Funk」が流行った時、これ大沢誉志幸じゃん!って感じたなー

2022/2/8

過去のTweetやHPから日記の発掘作業。99年の日記を発掘していたら子育てや仕事に奮闘する自分がいた。今だから言えるんだけど子育てはとっても楽しかった。いや、不安だったし大変だったけど、それ以上に子供が子供だった頃の思い出は楽しいものばかりで、幼かった娘の姿を想うともうなんか泣けてくる。今はもう彼氏と遊び歩いてやがるけどね…ま、いいんだけど…

水道橋博士さんが言うようにDiaryはMemoryになりHistoryになる。過去の日記を読めば記憶が蘇り、それは時として今の自分を励ましてくれる。あの頃の俺はそう悪くはなかった。愚痴りながらも頑張ってた。そしてあの頃の未来に今自分はいる。偉くもなってないし、お金もないけど、それでもちゃんと生きてる。あの頃の俺に恥じないようにもう少し頑張ろうと思う。

2022/2/9

午前中はテレワーク。昼からは先週の検査結果聴きに病院へ。特に問題なし。だがこの先、血圧の薬は飲み続けなきゃならないのね。

EPICソニーのことを考えてたら急に聴きたくなって、渡辺美里の1st「eyes」を聴く。LPレコードが間違いなく家にあるんだが、高く積み上げられたCDの山の奥の奥にあってもはや取り出せないのでspotifyで。こういう時に便利なんだよね。リリースは85年10月2日。ということは85年10月1日の夕方に駅前のサウンドライフタキで購入しているはず。この年の夏にリリースされたシングル「GROWIN' UP」のPVをKBS京都で夜中にやってた「ミュージックトマトジャパン」で観て、いたく気に入った。ファンクでポップでとにかく気持ちが上がるメロディに渡辺美里のド直球の強い歌声が乗る。ショートカットで右手に赤い手袋をし歌い踊るやたら目力のある渡辺美里にすっかり魅せられたので1stアルバムは予約して買った。歌詞カードやクレジットをひたすら眺めて音楽を聴く。当時はそんなだったから、大好きになった「GROWIN' UP」をはじめアルバムの半数近い曲の作曲者としてクレジットされている「岡村靖幸」という人物はもちろんチェック、大いに興味を持った。ってなことを考えてたら岡村靖幸作品を聴きたくなる。

2022/2/10

朝ドラは、大きくなったひなたちゃんが登場。世代的にもいろいろ懐かしい。

そういえばもう随分前だけど、「ほぼ日刊イトイ新聞」の天久聖一の味写に採用されたことがあった。その写真は東映太秦映画村で撮った写真でまさにこの時代のだ。

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ちなみに左側のサンバイザーをかぶっている少年が僕。右は兄貴でその右は従兄ののぶちゃん、その横は隣に住んでた同い年のチカちゃん。今どうしてんのかな。18歳の冬だったかな、近くのスーパーでバイトしてた時、彼女も同じバイト先でたまたま帰るタイミングが一緒になった。自転車で帰ろうとしたとき、後ろに乗っけてってと言われて二人乗りして帰った記憶がある。小学校の低学年ぐらいまではよく遊んでたけどそれ以降ほとんど喋ってなかったし、彼女はかなりの美人だったこともあって、男子高出身で童貞のど真ん中だった僕は平静を装いつつ全身がカチンコチンになっていた。10分ほどの間、自転車に乗りながら会話を交わしたはずだが、ドキドキが強すぎて覚えていない。そしてその後、幼馴染の二人は……なんて、あだち充的な展開は一切なく、それ以降顔を合わすことすらほとんどなかったのだった。

2022/2/11

休日。娘は仕事へ。朝ドラ観ながらシナモンシュガートーストとヨーグルトの朝食。で大津アレックスシネマで映画を一本。アナス・トマス・イェンセン監督「ライダーズ・オブ・ジャスティス」を観る。妻を列車事故で亡くした軍人のマークス。悲しみに暮れる一人娘ともうまく関係を築けないでいる。そこに現れたのは同じ列車に乗っていたという数学者のオットー。彼は列車事故は「ライダーズ・オブ・ジャスティス」という犯罪組織にって仕組まれたものだと言うのだ。怒りに震えるマークスはオットーを含む3人の少々風変わりな学者とともに復習を企てるのだが…という話。殺人マシーン、マークスの壮絶な復讐劇かと思いきや、マークスと3人の学者、それぞれ心に傷を負った男たちの再生の物語だった。その意外な展開と傷つき壊れかけていた大人たちが、やや突飛でハードな方法ながら支え合い自分たちの痛みを乗り越えていく姿が沁みた。名優マッツ・ミケルセンの殺人マシーンぶりが凄くて、ま、めちゃくちゃ人も死ぬんだけどね。

映画観終わりちょっと会社に寄って番組収録の立ち合いなどして次はユナイテッドシネマへ。家、会社、映画館2館が徒歩圏内にあるとこういうことができる。

ガラガラのフードコートでルーロー飯をかっ込み、スティーヴン・スピルバーグ監督「ウエスト・サイド・ストーリー」を観る。ど真ん中の正統派、大映画!パワフルなミュージカルシーンは当然見応えあるが、それ以上に今、この映画をリメイクした意味、しなけりゃならなかった意味が胸に迫る。弱い者同士がいがみ合い分断される社会という問題が、オリジナルから60年たった今もなおアメリカの一番の問題であるという現実、人間の愚かさに絶望すら感じる。もちろんこれはアメリカだけじゃなく世界各国で、そして日本にも大きく横たわる問題だ。本当の敵はそこじゃない。憎しみの連鎖はなにも救わないし救えない。

映画は今を映している。今日観た「ライダーズ・オブ・ジャスティス」にも「ウエスト・サイド・ストーリー」にも今が映っている。傷つき壊れ、陰謀論に飲み込まれ、誰かを攻撃することでしか生きられない人たちに何をすればいい?弱い者同士がいがみ合い、憎しみ合う世界はいつ終わるの?日々SNSの中で、社会の中で起こっていることじゃないか。社会は絶望の淵にあるように感じるが、一方でこうして映画を作り、疑問を投げかけてくれる人がいる。一本の映画が希望の光にもなる。

 

今週聴いてた音楽は