日々の泡。

popholic diary

Lonesome Valley Blues

松田美智子「越境者松田優作」読了。松田優作と11年暮らした元妻であるがゆえの深い思い入れとノンフィクション作家としての緻密な取材と冷静な目線が交差する力作。読んでてしんどいが一気読み。死を早めた原因である新興宗教への傾倒、主治医の対応への怒りと無念さが冷静さを凌駕していく書きっぷりの凄味にびびる。その他もやたら緊張感のある一冊。取材を受けた多くの関係者が、まさに“愛憎入り乱れる”想いを語っている中、一度もぶつかることなく友人関係を持った水谷豊のナイスガイぶりが唯一ホッとするぐらい。そういえば萩原健一も「ショーケン」の中でかなり辛口に他の俳優を語る中、水谷豊だけは褒めてたなぁ。
で今日は仕事。ほとんど何もすることがないのだが、気を使って、頭下げて、あとは昼飯抜きで4時間楽屋番という…。なんだかなー、で一日が終わる。