日々の泡。

popholic diary

2005年ベストアルバムの話。

1.「WHITE AND BLUE」堂島孝平
2005年のベストはなんと若きポップマエストロ・堂島孝平。ドポップにしてドキャッチー、そして切なさに満ちたアルバム。「そして僕らは今ここに集まって/音楽の魔法に胸を熱くさせる」このフレーズが、まさに2005年の僕の気持ちだった。

2.「P.W Babies Paperback」ムーンライダーズ
29年目のムーンライダーズ、怪物が放つ昭和への鎮魂歌。あらゆる感情が入り乱れ、静かにしっとり狂っていく。前人未到の領域、ポップミュージックのその先、まだ誰も見たことのない地平に踏み込んでく、傷だらけなのに笑ってる、そんな月光騎士団。スゲーよっ!

3.「One Fine Day」大貫妙子
凛とした美しさ、しなやかな強さ…大ベテラン・大貫妙子の真骨頂。背筋を伸ばして、まっすぐに前を見て、確かな足取りで、歩く。 そう、ただ歩く。そしてゆっくりと雲の隙間から光が射す。そんなアルバム。

4.「おせっかいカレンダー」加藤千晶
加藤千晶、5年ぶり3作目。誰にも似ていない叙情とユーモア、楽しげだったり寂しげだったりする彼女の歌声。お気に入りのカレンダーみたいに、一番落ち着く場所の片隅にずっと置いときたくなるよな音楽。

5.「LOVE LETTER」曽我部恵一
はじめてロックを聴いた時、どんな気がした?はじめてエレキギターの歪んだ音に身体を包まれた時、どんな気がした?このアルバムを聴いたら、一発で思い出すはず。そうこんな気持ちだった。

6.「ウォーターメロン砦」ウォーターメロン砦(西村哲也
西村哲也氏がじっくりと作り上げた傑作。多くの音楽ファン達と盛り上がった夏の思い出。力強い彼の歌声の元に僕らは集まり、繋がったのだ。忘れることの出来ない大切なアルバムになった。

7.「歌のアルバム」清水ミチコ
音楽と笑いの融合。この特別に難しい命題をいとも簡単に成し遂げたのが清水ミチコ。実にくだらない、実にばかばかしい、実に大人気ない、…最高ーっ!

8.「感情のタマゴ」ゲントウキ
真っ当に作られたポップソングの数々。とても丁寧に紡がれた、胸に響くグッドメロディー。それだけでいい。それこそが素晴らしく、美しい。エバーグリーンな魅力に溢れた名盤。きっと何十年も先、心ある音楽ファンに発見されるだろう。

9.「Home Ground」堀込高樹
今、最高峰のポップ職人・キリンジ兄が贈る、とびきりポップで、とてつもなく捻くれたアルバム。もう生理的に好きとしか言えないや。30男の妄想と毒気、やりきれない切なさと胸の疼き。ここにあるのは、今を生きる俺自身の歌だ。

10.「君はひとくせ」ao
音楽の原風景。生活の中で、ささやかに咲いた歌。とても素直な柔らかな気持ちで、流れてくる音に耳を傾ける。心のコリがほぐされていく。

<総評>
さて、2005年のベストアルバムです。
ハッキリ言って順不同なぐらい皆お気に入り。
泣く泣く落としたアルバムも多数、例えば「ジャック達」例えば「クレイジーケンバンド」例えば「福岡史朗」例えば「パーランマウム」例えば「サンボマスター」例えば「ハナレグミ」例えば「夏木マリ」…etc,etc。そうそう、ライブ盤、ベスト盤は外してるので聴き倒したカーネーションも入れてない。
でも、まぁこうして並べてみるとやっぱり自分らしいなと。落ち着くとこに落ち着いたというか。
でそんな中で2005年は、もう素直に「いい曲」ってのがポイントなのかな。地に足着いた音楽。売れるとか売れないとかそんなんじゃなくて。そこに音楽が生まれて、音楽が中心にあって、その音楽に僕らは集まって…。
そんな気持ちの象徴として堂島孝平「そして僕らは奏であう」があって、忘れられない一曲になった。もう20年とか聴き続けてるムーンライダーズ大貫妙子といった大ベテランの素晴らしいアルバム、そしてライブも観ることが出来たし、やっぱり音楽に導かれてる。加藤千晶さん、西村哲也さんとの出会いも大きかった。自分なりのやり方で、その素晴らしい音楽を紹介できたことは自分の人生の中でもとても大きなこと。もう、切り離せないんだな。音楽を語ることは自分を語ることになっちゃう。
だから、この10枚は2005年の僕です。そして、どこかで誰かがこれを読んで、ここにある音楽に興味を持って、聴いてみてくれたら、それはとても嬉しい。