日々の泡。

popholic diary

奇蹟

いや、どーも。なんか申し訳ないですね。たかが口内炎ごときで、お騒がせしちゃって。でもやっぱり今日も口内炎がイタイ。まさに「絶好調ーっ!」な痛さ。ピークですな、ピーク。しかしこの痛み、ねちっこくていけねぇな。身体中にみっちり口内炎状のものが出来て、レモン汁のプールに落とされる-なんて考えただけで、気絶しそうになりますな。いや、そんなこと考える必要もないんだけど。
で今日はもう口開けるのも嫌になるぐらい痛くて、一日黙々とひたすらお仕事。また、地味に忙しくて、やってもやっても終わらないんだ仕事。人のいなくなった会社で一人残業してると、口内炎の痛みも加わって、-白馬に乗った王子様、私を救いに来て-なんて気分になる。…いや、ノイローゼじゃないですよ。
で今日聴いてた音楽の話。出たよ、NONA REEVES「3×3」。練りに練られたキラキラのドポップ作。今、最もキャッチーで、てらいないポップサウンドがここにある。かって小西康陽が「女性上位時代」の後に-次のアルバムはマイケル・ジャクソンばりのキャッチーなアルバムを作りたい-みたいなことを言っていて、発表された「sweet pizzicato five」はある部分成功であったが、ある部分失敗だった。その失敗だった部分を、見事に克服してるのが、このノーナのアルバムだと思う。実に細部に渡って緻密に構築されたアルバムであるが、そこだけに終わっていない。音楽の魔法を感じさせる、最後の一つまみ、言葉には言い表せない音楽への愛、その「熱」が加えられてる。そこが素晴らしい。堂島孝平といい、ノーナといい、中堅と呼ばれる微妙な位置にあって、だからこその確かな技術と音楽への本物の想いの見事な融合ぶり。こういう音楽が軽視されるとしたら、それはもう軽視する側が悪い。「聴く耳」ってのが今こそ必要なのだ。