日々の泡。

popholic diary

1999年1月上旬の話。

1999/1/1

新年起きると同時にテレビつけ「爆笑ヒットパレード爆笑問題明治神宮浅草キッドがヘリ中継ってだけでもう見るしかないでしょう。
で雑煮食べ届いた年賀状を見る。子供写真率がやたら高くなった。まぁうちもそうなんだけど、あれ実はいちいち書いたり、プリントごっこするのに比べたらはるかに楽なんだよね。でいろんな子供見るがうちが今年も一番かわいいなぁ。
でテレビはビデオ録画に切り替え京都の実家に向かう。実家でお節を食べる。昔はどこがうまいんだと思ってたが年々うまいと感じるようになってきた。娘の口に黒豆を放り込みながらお節料理を満喫する。
近くの祖母宅へ娘ともども行って集まってる叔父や叔母に新年の挨拶。こういう時に娘がいると皆の注目が娘に集まるので結構こっちは楽なのである。親とは逆にほとんど人見知りしないのでこっちが助かる。
でまた実家に戻ってだらだらテレビ。トゥナイトの漫才4日目。そばにいた父がなるみを指さし「この子おもろいなぁ」と一言。さすが親子、好みはいっしょだ。
でしゃぶしゃぶの夕食を皆で食べ、大津に帰る。娘はやたら元気で昼寝なしで大暴れ。
帰りの車中ではさすがに寝るだろうと思ってたが寝る気配なし。こっちが眠い。
マチャアキの隠し芸やら電波少年見て寝る。今年は完全に寝正月になりそうだな。

1999/1/2

朝の雑煮だけがお正月の雰囲気を与える。俺は相変わらずテレビばかり。これではいけないと家族で近江神宮まで初詣。おみくじひくが中吉。中途半端やなぁ~。
実家からもらってきたお節で昼食。またトゥナイトの漫才と遭遇。5日連続。そしてやっと「ちゃらんぽらん」と遭遇できた。彼らの「中途半端やなぁ~」はこだま・ひびきの「往生しまっせ」ぐらいには行って欲しいなぁ。「いらっしゃいま~せ~」はもういいと思うが・・。
で昨日の「爆笑ヒットパレード」ビデオで。構成・高田文夫だけあって大喜利のメンバーがすごい。志の輔司会に昇太、円太郎、志らく談春、たい平に喬太郎。まさに21世紀の落語界を背負って立つ強者揃い。観客には伝わってなかったが。
でラストが浅草キッド爆笑問題の対決とは年の頭に凄いことになっている。トリですよ、トリ。この二組が同じ画面に並んでるだけで興奮する。しかし内容は時間が少なすぎたこともあってどちらも沸点には達せず。それでも両者正月らしからぬきつめのネタで勝負をかけてきてるとこがまたまた俺を興奮させる。ラストの二組の絡みに日本お笑い界の未来が見えた。テレビ関係者のかたに心からお願いしたい。頼むからこの二組の漫才対決をじっくり見せてくれ。この二組がどういう形であれ組んだらはっきり行って日本のお笑い地図は塗り変わるだろう。
で一人興奮しつつ妻と娘と自転車でアーカスまでビデオ借りに。娘の為にディズニーにアンパンマン、それにコジコジコジコジは私と妻が見るのだが。寒風吹きすさむ中、娘は自転車の上で寝てしまった。
夕食は引き続きお節。とりあえず食べきる。娘はみかんがお気に入りでここんとこ毎日、4、5個は食べてる。「みたん、みたん!」と叫びさっさとティッシュをひいてこの上で剥けと指示するのであった。

1999/1/3

娘に起こされ「ウォレスとグルミット」見ながら雑煮。西武でちょっと買い物して後は例のごとくだらだら。
山下達郎大瀧詠一の新春放談をラジオで、その後ビデオで「オールザッツ漫才」やっと見終わる。ぴのっきをが一番だったな。
夜テレビで「古畑任三郎VSスマップ」。このアイデア出た時点でOKでしょう。三谷幸喜氏はさすがにうまい。くすぐりの台詞がいちいちはまる。木村拓哉に古畑が「夢がモリモリ見てましたよ。赤松くん忘れられません」それに対して木村が一言「忘れて下さい」ってとことかの微妙なさじ加減、わかってらっしゃる。あとアリtoキリギリスの石井氏起用とはさすが見る目ある。そういえばドラマ「今夜、宇宙の片隅で」の中で梅野泰靖演じる日本食品店のマスターに「アリtoキリギリスはぐいぐい力つけてきてる」という台詞を言わせてたっけ。本ネタを数回見たがボキャブラに出てた人達(爆笑問題除く)の中では多分一番笑いのセンスある。ただバラエティにうまくのっかれるタイプではないので売れるということとは別だけど。

1999/1/4

正月休み最終日。早起きしようと思ってたが目覚めるとすでに10時だった。結局午前中は何をするでもなくだらだらすごす。昼からオーパまで行って買い物。やっとコート買う。
おやつにキティちゃんワッフルを買って帰り皆で食べる。娘は家についたとたん袋をあけワッフルにかぶりついていた。
で漫才にもあきたので次はパルコまで散歩。レゴブロック展をやってたので覗く。小西康陽氏が作品を出展していたのには驚いた。
さぁ明日から仕事と思うとなにもかもが憂鬱になる。

1999/1/5

仕事初出。適当に暇をつぶし夕方から新年会。とはいっても折り詰めが出るだけのことなんだけどね。
帰り道、なぜかひどく空虚な気分になる。いつもより少し人通りの少ない地下街を歩いてると胸にぽっかり空いた穴に生温い風が吹き抜けた。一体この風はどこからくるのだろう。時計の針を背中に突き立てて俺はどこまでいくのだろう。なんてね。

帰りの音楽はダリエこと濱田理恵久々のセカンドアルバム。前作よりもロック感が強まってなかなかいい感じ。

1999/1/6

一体なにやってたのかさっぱり思い出せない。帰りの音楽コステロバカラックの共演盤。いい意味でオールドファッションな音が心地よい。忘れていた何かを思い出させてくれるような好盤。このちょっと懐かしい感じのハッピー感が大切なのだ。

1999/1/7

寒い。ばたばたしだした仕事をなんとか乗り越え今日も帰路に着く。音楽はトッドラングレン。残念ながらバッテリーが切れディスクマンがすぐに止まってしまった。
帰って風呂入って寝るだけ。またこの生活が始まってしまった。

1999/1/8

今日もやたら寒い。昼休み映画談義からいつのまにか AV談義になっていた。結婚してから家でやらしいビデオ見るなんてことはできっこない状態なのだが結構みんな苦労しつつ見てるんだな。エロに思いを馳せつつ禁欲生活を送っている私としては独身の友達がうらやましい限りだ。しかしエロは奧深いテーマであり、今後このページでも取り上げる必要があるのではないか。「心に残るオナペット」なんてテーマで投稿集めたら結構おもしろいと思うが・・。「マイ・フェイバリット・エロ」とかね。しかしこれはどこまで自分を赤裸々にさらけだせるかというのが裏テーマとなるだろう。そんなバカなこと考えつつ仕事する。
夜、課の人たちと新年会。鍋をつつきつつ適当にトーク。ここでも話は男女の産みわけ法など軽い知的エロ話になっていた。店をでるとめちゃくちゃ寒い。大阪駅のプラットホームで刺すように冷たい風に吹かれ昨日から引き続きフリーソウルのトッドラングレン編集盤を聴く。遅くなると電車の本数が少なくなるので辛い。帰ると当然娘は寝ている。一人風呂に入って深夜3時前までネットサーフィン。

1999/1/9

8時、妻に起こされる。今日は廃品回収の日なので古新聞を指定の場所まで持ってかなければならないのだ。パジャマの上からセーターとジャンパーを着込んで古新聞やら段ボールを小さな台車に乗せ指定場所まで2往復する。寒い。
最近休日ほど睡眠時間が少なくなってる。それでもやりたいことは山のようにあり時間が欲しいと切実に思う。午前中にビデオ返してそのままみんなで買い物。昼食に30円のコロッケを買う。ご飯食べて娘と遊んだ後、一人滋賀会館シネマホールまで映画見に行く。
去年から待ちに待っていた中野裕之監督の「サムライフィクション」。はっきりいって泣きました。これも「娘に見せたい映画」にノミネートだな。
で鍋の夕食後、娘と風呂。娘は最近なにかというと「いやっ」と言ってあまり遊んでくれないのだが風呂だけは別で、もう出ようと言っても「いやっ」と言ってなかなか出してくれない。それがまたうれしいのだが。
後はサムエル良かったなぁなんて思いつつテレビで「雷波少年」。で家族が寝静まったところで一人コンピューターに向かう。

1999/1/10

休日の平均睡眠時間5時間。今日も8時に起こされる。近くのホームセンターまで買い物に行き、後は取りだめしてるビデオを見る。
ガキの使い~」に「いろもん」、三枝師匠がゲストの「たかじんワンマン」。私は基本的に三枝師匠好きなので結構楽しめた。考えれば三枝師匠が自分を語っているところはほとんど見たことない。しかしながらここではたかじん相手に割と素に近いところで喋っていたように思う。一匹狼であり戦略家の一面を垣間みた。
で夕方娘といっしょに寝てしまう。2時間熟睡。なんだか損したような気分。

1999/1/11

仕事。帰ってメールをチェックすると先輩から「HPちょっと薄味になりつつあるのでは」という指摘。確かに、自分でも感じている。日記に追われ新しいコラムは書けず、やりかけのまま放置されたコーナーも多い。カウンター見ると毎日10件ほどのアクセスがあるようだが実際の反応が見えずで方向を見失いつつあるのだ。こんな風にぐだぐだと日記書いてるが誰か読んでいるのか?そもそもなぜ俺は日記を公開してるのか?穴にはまる。

1999/1/12

明日から会社の展示商談会があるので昼から準備のため西梅田のハービス大阪に向かう。商品展示で結局8時まで。そのまま帰ると妻が風邪のためダウン。娘を風呂に入れいっしょに寝る。娘はさんざん布団のなかで騒いだあげくすとんと眠りに入っていった。寝つきのやたら悪い俺としてはうらやましい限りだ。

1999/1/13

今日、明日と会社の展示商談会。小難しい講演聴いたり、客の相手して一日が過ぎる。
10時やっと終了。帰るつもりだったが客のドタキャンが数件あり宿泊用にとっていた部屋があまってるというので宿泊してもいいと最も家が遠い私にお声がかかった。あのリッツカールトンホテルにただで泊まれるとはラッキー。同期のKとツインで泊まることになり早速チェックイン。34階の部屋はもともと会員用らしく鍵がないとエレベーターすら止まらないようになっていて1泊5万ぐらいはするらしい。我々は自分の部屋よりでかいバスルームに驚き、電動で開け閉めできるカーテン、そこから見える素晴らしい夜景にかなり興奮気味であった。たぶん一生泊まることはないだろう。
しかし冷蔵庫のジュースには手が出せず、寒空の下、自動販売機を探しにいく二人であった。
妻子持ちの私と独身のKとは性格も趣味も全く正反対でたぶん学生の時にあっていたら話すらしてなかっただろう。しかし同期は二人だけということで色々話ししていくと割と分かり合えるところがあって今では少なくとも僕は仕事を越えた友人の一人として見ている。寝る前にしばし雑談。隣りの芝は青く見えるものなのだ。お互いいいことばかりでもないし悪いことばかりでもない。「男は女に翻弄されてしまうものである」なんて話しつつ就寝。

1999/1/14

6時に起き身支度を整える。テレビで松方弘樹が「男は二人も三人も同時に愛せてしまう」と言っているのを聴きKから「お前と同じこと言ってるなぁ」と指摘。行動に移す、移さないは別にしてこれは真理だからしょうがない。
で部屋を出てレストランへ。高級ホテルの朝食はやはり最高である。食パン一枚のいつもの朝食とはえら違い。とりあえず並んでるもの全部皿にのせ、しぼりたてのフレッシュグレープフルーツジュースをウェイターに頼み、まさに殿様気分、殿様気分でロックンロールってとこである。しかし世の中には金持ちって奴が本当にいるのである。後ろの席に座ってたおばはん達の会話が凄かった。やれイタリアのホテルは良かっただのフランスがどうだっただの、だいたいこんな平日に意味なくリッツカールトンに宿泊してるってのが信じがたい。
で朝食食い終わったら一気に現実に放り込まれる。一日、客にへーこら媚びて過ごす。まともな神経じゃできないはずなのにやっちゃってんだからたまらない。俺の魂のロックはどこにいったのか?でなんとかこなして会場の撤去なんかしてやっと解放。
帰りにタワーレコードへ。自分へのご褒美として松本人志ビジュアルバム「安心」、シティボーイズライブビデオ「鍵のないトイレ」購入して帰宅。

1999/1/15

祝日。ピチカートのライブ、ビデオで見て草津アルプラザまで買い物。妻が買い物してる間、娘とゲームコーナーで遊ぶ。ロボコンのガチャガチャを見つけついやってしまう。欲しかったロボリキがあたり心の中でガッツポーズする。
帰って恒例のABC新人漫才コンクール。予想通りオーバードライブが最優秀。しかし全体的にレベル低し。5年後一線で活躍してるコンビはまずないだろう。初めて見た子供コンビ「りあるキッズ」が笑いの発想という意味で一番だった。ゲストのちゃらんぽらん。「中途半端やなぁ~」ネタにもっとバリエーションが欲しい。それと「中途半端」ネタに入る前に中途半端を連発しすぎ。押しているのはわかるがもっとさりげなく、スマートに行ってもらいたい。ちゃらんぽらんブレイクを公言してるだけにちょっと苦言を。