日々の泡。

popholic diary

暮らしの眼鏡

はい。のんびりペースの更新ですが、ちょうどこれぐらいが今はしっくり来る感じ。
では先週のライブの話など。
ユメオチのレコ発ライブ@きんせ旅館に行ってきた。共演はYeYeちゃん。この組合せは去年の7月にもこのきんせ旅館で観てるから相性いいのはわかってたけど、今回はさらにって感じだった。
まず登場したのはYeYe。ベレー帽に三つ編みのおさげ髪、藍色のワンピースって完璧な仕上がり。歴史あるきんせ旅館の雰囲気とも相まって掴みはOKというところ。キーボードとドラムを加えたトリオ編成。彼女の歌は独特の浮遊感があって、映像的な広がりを感じる。凄く高い位置から俯瞰で映していたかと思うと、毛穴が見えるほど接写になっていたり。そのスムーズな切り替わり方、歌の表情の捉え方に天性の才能を感じるのだ。もちろんまだ荒いところはあるが、以前に比べてライブ力はかなりあがってきてると思ったし、原石の輝きはやはり本物だ。ゆるゆるなMCも含め、そこにはYeYeにしか生み出せない物語がある。天然にして天才。ずっと成長を観ていきたいな。
続いてはユメオチ。アルバム「これからのこと」は“21世紀の「SONGS」”なんてキャッチコピーをつけちゃいたくなる名盤。アルバムの中にあった多幸感はライブでさらに増幅する。「音で会話する」なんて常套句を使いたくなるような演奏で、その心地よいお喋りに心がほぐれていくよう。なんてことのないポップソング。声高に主張するわけでもないし、過剰な自己陶酔もしない。いつの時代にもある、ありふれた歌かもしれない。でも、だからこそエヴァーグリーンな響きがある。ユメオチの音楽は誰かに聴かせたくなる音楽。ねぇ、この曲ちょっと聴いてみてよ。そんな風に大好きな人に聴かせたくなる。きっと10年後、20年後、30年後も誰かがどこかでユメオチの音楽を大好きな人に聴かせていることだろう。