日々の泡。

popholic diary

美しい星

そして今日もひっそり更新。
今日は早起きして朝から京都まで映画観にいく。砂田麻美監督「エンディングノート」。死にゆく父を娘が追ったドキュメンタリー。なんて書くと「はいはい、観なくてもわかりますよ、泣いちゃうんでしょ」なんて思うかもしれないが、いわゆる感動押し売りやジメジメ感は一切無し。緩やかに暖かく、とても優しい気持ちになる映画。極私的でありながら普遍的な家族の物語。そのありふれた奇跡に泣きながら笑い、笑いながら泣いた。この映画を観ると、きっと誰もが自分自身の家族のことを想うだろう。
4年前に父を亡くした。その時のことはこの日記でも書いたけど、観ながらやっぱりずっと父のことを思い出していた。映画の中で、死んでゆくお父さんは、会いに来てくれた孫を見て泣いているような笑っているような表情を見せる。あれと全く同じ表情を僕も観ている。その顔は今も忘れられない。思えば僕の父も最後まで段取り完璧だった。父の机の引き出しには家族全員へのメッセージ、葬式の希望、預貯金の詳細までプリントアウトされ用意されていたもんな。100人いれば100の家族の姿、関係性や考え方があるだろうけど、誰もが誰かの子供であることは変わらない。そして誰もがいつか死ぬ。愛すべき生まれ育ってくサークル。「家族」のことを想った。