やっと金曜。片付けられる仕事は全部片付けちゃえとがんばるが、息切れ。昼はどん兵衛の天ぷらそば。食に対しては保守派。いつもは「きつねうどん」なのだが、今年は攻めていくぜ!ということで「そば」にしてみた。思いのほか美味しかった。帰りに久々に紀伊国屋に寄る。こうして本屋をウロウロしてるのが、もしかしたら自分にとって一番幸せな時間かもしれぬ。「ダ・ヴィンチ」の蒼井優ちゃんの表紙に目を奪われたり、元Boφwyの松井さんの本を斜め読みしたり。そういえば松井さんのファーストソロアルバム結構よく聴いてたなぁとか思いつつ。
でだ。随分おそくなっちゃったが2009年ベストアルバムやりますか。
っつーことでこんな感じです。
はい、やっぱりこうなっちゃいます。こんな風に一枚のアルバムを頭からお尻まで、アルバム単位で何度もリピートして聴くなんて何年振りだろうか。思春期の頃に出会ったレコードのように聴いた。詞、曲、
サウンド、その佇まい。
カーネーションからの音楽の贈り物。これは一生モノのレコードになる。
- 第二位 「Beneath the Buttermilk Sky」中村まり
PLAYボタンを押して聴こえてくるギターの弦が弾かれる音。そこにまりさんの歌声が乗っかる。もうこの瞬間でおかわり3杯いける。その音楽はずっと昔からあったものかもしれない。ずっと変わらずそこにあって、ずっと変わらずご機嫌な音楽。音楽の原始的な力を感じる一枚。
雨上がりの空にかかる虹。カラフルでマジカルなポップソング。その清々しさに胸打たれた。音楽はいつでも希望だった。そのことを思い出させてくれた一枚。
実はずっと敬遠してきた
椎名林檎。しかし、このアルバムを前に完全降伏。参りました。もう奴隷にでもなんでもして下さい!ってな気分。もうこのジャケットだけで…(以下自粛)
老いてますます盛ん。とは失礼だろうか。現役最年長にして最強のライブバンドと化した怪物バンド。この異常なぐらいの抜けの良さは何なのか。何だ?この、新鮮さは!!それでいて壁一枚向こうには狂気が溢れてる。ホントにもう、このバンドときたら…
駅前にある昔ながらの小さなパン屋。そこのクリームパン。全然特別なものじゃないけど、なんだか食べるとホッとして、とても美味しい。愛情を込めて丁寧に作ってあることがわかる。というような音楽。ぜひ食べてほしいな。
- 第七位 「everday is a symphony」口ロロ
どうしよう。この初期衝動。街をこう、駆け抜ける疾走感。今をそう、生きる生活感。一瞬の煌めき。と、永遠の輝き。が、重なる瞬間。の、ようなもの。
確実に、着実に力をつけているこの音
楽家の、なにげにとんでもない名盤。歌の力、声の力。聴いてる間、身体中に音楽が満ちていく感覚を何度も味わった。
青く燃える炎。ワーって叫んで、走りだしたくなるような感覚。ヒリヒリするような青臭い痛み。忘れていた何か。自分の中にまだ残ってたんだって思った。
「GARDEN」から17年。あの時、庭に蒔かれた音楽の種。静かだけど、とてもしなやかな強さを持ったその音楽は、やがて島(eyja)全部を覆った。なんてね。
とこんなベストテンになりました。今年は仕事もあって相当数のCDを聴いたから、あれもこれもと思い返して相当悩んだ。音楽がおもしろくなくなったなんて言われがちだし、言いがちだけど、丁寧に掬い取っていけばまだまだ素晴らしい音楽はあるのだなと実感。いや、ホント、はっきり言ってまだまだ入れたいアルバムはあったけど、とりあえずなんとかまとめてみましたよ。
ま、とにかく、音楽は希望。それを再認識。以上です、キャップ!