日々の泡。

popholic diary

スライドショウ

相も変わらずバタバタ。いつまで続くのだ、この狂騒は。
そんなことより今日聴いてたのは大久保由希「ミラー&マウスピース」。もう何回も言うけど名盤。傑作。最高!以上。10月10日発売。

MIRROR&MOUTHPIECE

MIRROR&MOUTHPIECE

レムスイム「アンダー・スロウ・ブルース」の衝撃から2年。大久保由希ソロ名義で発表される渾身の1枚。コツコツと作り上げられた宇宙。切れのあるギター、胸躍るリズム、親しみやすいメロディー、実験的な録音、ユーモラスな詞、時にハードボイルドな横顔、ふと覗く切ない胸の内。全部が大久保由希さん、その人。そしてそれが最大の魅力なのだ。「ミラー&マウスピース」のドライブ感も、「三日月」のソウルも、「スライドショウ」のマッドネスも、「そんな気持ち」の眼差しも、全部。その人の顔が全く見えない音楽もある。自分ばかりをただ押しつけてくる音楽もある。大久保さんの音楽はそのどちらでもない。その人の様々な顔が見えて、でも押し付けにならず、ある瞬間消える。透明になる。その時、音楽家とリスナーが一つになる。大久保さんが見せる様々な顔、僕たちが生活の中で抱える様々な気持ちが瞬間、瞬間で重なっていく。もうずっと聴いてるが、聴きあきないのはだからだ。こんなアルバムそうはないよ。ほら、聴きたくなったでしょ。