日々の泡。

popholic diary

おどりあかそう

さてまずは昨日の話。美味しい南米料理が食べられるエル・ラティーノに到着したのはライブ開演30分ほど前。あら、店覗くとまだリハ中、客の姿見えず。うろうろしてると隣の店(こっちもエルラティーノ)から京都西村会の会長つかさんが登場。じゃそろそろということで店へ。まずは飲みましょうかとコロナビールで乾杯。カネ情報などを聞きつつ開演を待つ。西村さんソロ、シークレットゲストは琴を奏で唄う真依子さん。っつーか入り口に張られた紙には「まいこ おことライブw/西村哲也、五十川清」ということで西村さんがゲストなのね。確かに客席は真依子さんのお琴&ご近所関係のおじさんおばさんおじいさんがずらり。我々が最年少か?で孫を愛でるようなアットホームな状態で真依子さんライブスタート。西村さんギター、五十川さんスチールギター&パーカスががっちりサポート。実は仕事絡みで真依子さんの歌は随分聴いてるのだが、とても澄んだきれいな声。いかにも女の子というか、決して男には描けない、かわいらしい女の子の感性が炸裂。お琴と歌だけだとどうしてもほんわかし過ぎるとこを、西村さん五十川さんが入ることで土台がしっかりする。真依子さんの世界をバックアップする西村さんの職人的なギター、五十川さんも大活躍。パーカスでの高速ビートがかっこいい。しかしご近所のおじいさんが「写るんです」でバシバシ写真を撮ってる状況は、まさに孫の発表会。それはそれで微笑ましかったけどね。一部の真依子さんに続き、二部は西村哲也ソロ。はっきり言ってめちゃめちゃアウェイな状況の中、脱力系MCで自虐ネタをかましつつ、リアル養老院的な客層を前に「グレートフル養老院」など渋みとユーモアが交じるステージを展開。気付けば結構な曲数。もはやアコースティックバージョンが定着した名曲「ひまわり」から「ジェルソミーナ」「キャンディ」と続くメロウな展開は今ライブの白眉。そしてラスト、解散したバンドを思い作った曲ですと歌われた「さび付いた道具箱」にグッとくる。終了後、西村さんと少々お話。「メトロトロンのライブ、良かったよぉ」とご本人から聞き、やっぱり行くべきだったなぁと激しく後悔。そして今日披露されるはずだった新曲がなかったので恐る恐る「で新曲は?」と尋ねると、西村さん「あっ!忘れてた」て。思わずこけそうになる西村会。が、来年も精力的に活動予定の西村さん。最新情報もゲットしましたが、関西の皆さん、期待して待て!って感じですよ。むふふ。
で今日。HDD&ビデオチェック。やっと滋賀で見られるようになった「やりすぎコージー」2週分。「マルコポロリ」での大食い&貧乏キャラで関西プチブレイク中の宇都宮マキちゃんは、来るぞ!舞台ではじめて彼女を観て吉本新喜劇としては破格の美少女ぶりに驚き、即チェックいれたのが2年前の夏。彼女は東京でもブレイク必至。来年の今頃はバラエティ出まくってるはず。それから「アメトーーク」(トップレス芸人、意外に小島よしおが一番トーク回してる)に「リンカーン」。午後からはトレーニングルームで一汗。週2、3回行ければいいんだろうけど。
それにしても今週は映画週間だったな。それじゃ仕上げに今週5本目、滋賀会館シネマホールで三木聡監督「図鑑に載ってない虫」観る。臨死体験が得られるという謎の「死にモドキ」を探すロードムービー。小ネタと毒気の濃度が尋常じゃない。三木監督作は全て観てるが、その中でもこの濃度とスピード感は群を抜いている。そして小ネタと物語の絡み具合に無理が無い、っつーか小ネタで物語を語っていくようなとんでもない作品。これもまた志高い映画だな。話が進むにつれ、どんどんテンションが上がり、濃度が高まっていく。もはや「生」も「死」も人生の小ネタに過ぎないと思っちゃう。これ「いい映画」とは言わない。でも「凄い映画」。うさんくさくて、いかがわしくて、危険な映画。決してテレビじゃ収まらない(実際、テレビ放送無理な台詞、映像多々有り!)ユーモアと毒、こういうの大好き。岩松了ふせえりコンビ、今回も期待に答える怪演で嬉しい。