日々の泡。

popholic diary

ジャンゴ

夏休み。今日は、いや今日もダラダラ過ごす。
朝から映画。三池崇史監督「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」観る。やりきったねぇ。三池監督、大法螺吹ききった。ここまでやってくれると、もはや批評とかどうでもよくなる。これが映画だ!って感じ。くだらねーテレビドラマを映画館でやるんじゃないよ。まぁ、それはまた別の話で。ストーリーは壇ノ浦の戦いから数百年後。とある寒村で平家軍と源氏軍がお宝を巡って抗争を繰り広げていた。そこに流れ者のガンマンが現れて…てな話。とにかく男の子が大好きなドンパチ物。小難しいことは言いっこなしで。ノれるか、ノれないかだけが全てだから。撮影監督・栗田豊通のザラザラした画がやたらかっこいい。そしてまさにオールスターキャスト。ずるくてバカな清盛を豪快に演じた佐藤浩市はギラギラした男臭さを撒き散らしてた。クールな義経を演じた伊勢谷友介は過去ベストなんじゃないか。全編英語ってのが逆に良かった。日本語よりはるかに発音いいんだもん。気狂いじみた安藤政信は凄い存在感。そして香川照之はきっちり映画をかっさらっていく。さすが。あと地味ながら味のある存在を見せた松重豊が凄く良かったなぁ。でも今回一番かっこいいのは桃井かおり。ありゃ桃井かおりにしか出来ない役。桃井かおりはこうでなくっちゃ。しかし、主役の伊藤英明は…。悪くないんだけど、周りが強烈すぎたからなぁ。ま、いいや。ラスト、北島三郎のスゲーかっこいい歌声が流れるまで十分大法螺の世界で楽しめた。