日々の泡。

popholic diary

キミノヒトミニコイシテル

昨日日記書いてたら聴きたくなったので中山忍の90年作「箱入り娘」聴く。10年ぐらい前に中古で買ったのだが、YOU-戸田誠司フェアチャイルド組、小西康陽-高浪敬太郎のピチカート組、KANや小室哲也といった錚々たる作家陣によって作られたアルバムながら、本人の歌唱が全てを台無しにしてしまうという、なんとも残念なアルバム。姉・中山美穂に比べ女優としてもイマイチぱっとしない妹・忍だが僕は断然、忍派。それも当時より今のほうが全然いい。ま、そんなことはどうでもいいのだが、昨日の日記タイトル「ペパーミント・レインボー」とはこのアルバムに収められた小西作詞-高浪作編曲、後にTokyo's Coolest Comboでもカバーされている佳曲。今聴くと、このドヘタくそ(失礼)な歌唱も有り、というかむしろこの歌唱、この健気さが最高なんじゃない!と思ってしまう。はっきり言ってポップソングに歌唱力なんかどーでもいいよ!そーだろっ!てな気分。
で今日もさっさと退社して湖岸沿いを歩く。そんな訳で徹底してアイドルポップを聞きたくなったので小西康陽が女性歌手に書いた曲を集めた「きみになりたい。」聴きながら。89年、小西作家仕事最初期に書かれた松本伊代「有給休暇」は名盤「カップルズ」に入っててもおかしくない、A&Mなソフトロックナンバー。高浪敬太郎の手によるストリングス&ホーンアレンジも実に素晴らしい。完璧。しかし今の時代、こういう歌を歌えるシンガーって全く思い浮かばない。女性シンガーは山ほどいるが、なんというか「純然たるポップス」をへんな色をつけずに歌える人って本当にいない。うーん。