日々の泡。

popholic diary

あたらしいみち

9時起床。今日もいい天気だが、妻と娘は「行ってきまーす」と出て行った。近所の幼稚園でバザーだとかで、マンションの奥様&チビッコ軍団で。
遅い朝食を「草野キッド」HDDで見ながら。朝のうちにちょっと部屋を片付けたりして、ささっとうどんの昼食を済ませ、別宅・滋賀会館シネマホールへ。
細田守監督「時をかける少女」観る。筒井康隆原作のSFジュビナイル。何度か映像化されているが何と言っても大林宣彦監督、原田知世版でしょ。その永遠の名作「時をかける少女」大林-原田版を観たのはもう20年以上前だ。それ以降大林作品はかなりこまめにチェックしてるし、原田知世はいまだに僕の憧れだ。つまりは相当思い入れがある。で今作はアニメによるリメイク版。とはいえ設定は大きく変更していて、新たな主人公が登場する。アニメはあまり観ないし、大林-原田版には思い入れ有りすぎるから、実際楽しめるか心配ではあったんだが、その心配は全く必要なかった。そうとても気に入った。設定は現在で、主人公は17歳の女子高生・紺野真琴。男友達の千昭と巧介とはいつもいっしょ。そんな真琴はひょんなことから「タイムリープ」の能力を身に付ける-。「タイムリープ」「青春」「三角関係」をお題にした三題噺。これが実によく出来ている。主人公・真琴は、最初こそタイムリープに戸惑うが、すぐにそれを楽しむようになる活発で生き生きとした女の子。常に戸惑い悩んでいた前作の主人公とはそこが大きく違う。ちなみに前作の主人公・芳山和子は真琴の相談相手である伯母として登場する。そのあたりの仕掛けやオマージュ具合もまた良し。で「恋」と「友情」という普遍的なテーマが「タイムリープ」と絡まって展開していく。そこの描き方が上手いのである。爽やかで、生き生きとしてて、切なくて、前向きで。思いっきり笑い、思いっきり泣く主人公の姿に、忘れていた何かを思い出す。なんてな。でも凄く後味がいい、気持ちよさがあった。ちょっとこう一握りの切なさが胸に残る感じで。設定こそ違えど、大林-原田版を中学生の時に観て感じた感触。それと同質のものを感じられた。それと真琴の声が良かった。アニメなんで苦手かっていうと声優のなんつーかあの声の演技ってのがダメだからなんだが、今回は凄く自然で声そのものが初々しく生命力があって、そこも大きなポイントになってた。調べると仲里依紗ちゃんという16歳の女の子だそう。これ大林-原田版に胸をキュンとさせた人に是非観てもらいたいな。
で天気もいいので少し散歩。映画を反芻しながら街歩き。小腹が空いたので、駅前のパン屋の「タマゴトースト」を食べようと寄るが休みでやんの。
帰って夕飯作り。ぶり大根、きんぴらごぼう、だし巻き。またがっつり作ってしまった。出来たところで遊び疲れた娘が帰ってくる。はい、これで三連休終了。