日々の泡。

popholic diary

ジャガーの爪

さて、今日聴いてたのは青山陽一「DEADLINES」。実はちょっと前にサンプル盤を聞かせてもらっていて既に聴き倒しております。で会社が出してるフリーペーパーでCDレビューを書いてます。10月1日から地元・滋賀で配布されますのでどこかで見つけたら手にしてみてください。青山さんからプレゼントもありますよ。
で一足早く書いたレビュー載っけときます。

DEADLINES「DEADLINES」青山陽一(Flowers Land Label / ECCA-1005)\2,800(tax in)
青山陽一、2年ぶり10枚目のアルバム「DEADLINES」。まずはこの素晴らしいアルバムをここに紹介できることを嬉しく思います。
オリジナルアルバムとしては2年ぶりだが、2枚組ベストアルバムやDVDの発売、自身の企画ライブ「怪しい隣人」をはじめとした数多くのライブと、ここ数年の精力的かつ充実の活動ぶりは、20年に及ぶキャリアの中でも「黄金期」と言っていいだろう。そんな「脂乗り切ってる」状態で作られたアルバムには、青山陽一という音楽家の豊かな「芸」が見事に収められている。洗練と土着、色気と狂気、ユーモアと毒、衝動と熟練…誰にも似ていない歌とギターが様々な表情を見せる。そして特筆すべきはその「芸」を支えるバンドサウンドの素晴らしさ。中原由貴、千ヶ崎学伊藤隆博といったメンバーとの息のあった演奏は、ライブのダイナミズムを表現するだけに留まらず、音楽を音楽本来の姿に戻す魔力がある。例えば鈴木慶一ムーンライダーズ)を作詞に迎えた「Cherry Blossomは今」のえも言われぬ音の感触。ロマンティックな響きの中で生み出されるグルーヴ。聴くべきである。もし、あなたが本当の「音楽」に触れたいと思うなら。