日々の泡。

popholic diary

HAPPY/BLUE

連休前、忙しさもピークを過ぎてギアをローに入れた状態で仕事。6時過ぎには退社。まだ外は明るく、真っ直ぐ帰る気もしないし、かといって遊んでくれる友達もいない。ぽつねんと一人、やっぱり映画館にいる。
ジム・ジャームッシュ監督「ブロークン・フラワーズ」観る。なんというか、とぼけた映画である。いや、いい意味でね。やる気度0%、ビル・マーレイ演じる「老いたドン・ファンドン・ジョンストンの元に、一通の手紙が舞い込む。「〜息子はもうすぐ19歳。あなたの子です〜」という差出人不明のその手紙。おせっかいな隣人にのせられるまま、ドンはかっての恋人達のもとを訪ねる旅に出る-という話。かっての恋人達はそれぞれの人生を生きている。そこにひょっこり現れるドン、気まずい空気が漂い、苦笑するしかない時間が過ぎる。結論もなければ主義・主張もない。愚行を重ねて過ぎゆく時間。結局のところ、人生なんざ「なんだかなー(苦笑)」ってもんだ。飄々とその「なんだかなー」を演じてみせるビル・マーレイがいい味出しまくってる。で前作「コーヒー&シガレッツ」も今作もそうなんだが、ジム・ジャームッシュ監督版「もしも〜シリーズ」なんだよな。「もしも、かっての恋人が××だったら〜」をトントンと見せて行くスタイル。これ日本でやるならぜひ志村けんに主人公を演じてもらいたい。かっての恋人達には研ナオコとか桜田淳子とかよくいっしょにコントを演じてた人たちを。