日々の泡。

popholic diary

ホーボーへ

今日は、なんか隙間なく仕事。その上、会社着いたら、財布やら携帯やらことごとく忘れて出てきてて、昼休みにとりに帰ったり。でいつもの1.5倍のスピードで仕事片付けてそそくさと退社。
ラグ・タイムでライブ観にいく。おおはた雄一@京都・磔磔。35歳になってダッシュでライブハウスに駆け込む。自称・永遠の14歳とはいえ、足にくる。でおおはた雄一ですよ。最初に言っちゃうと、もうスゲー良かった。CD以上のライブならではの魅力に満ち溢れた素晴らしい演奏が聴け、大満足である。CDはCDで渋いギターと地に足ついた歌、穏やかな中に光るセンスって感じで何度かここでも絶賛してるけどライブはさらにその上を行った。非常にリズムがいい。この人は、リズムの人だと思ったな。ギター一本でもはねるようなリズムが音楽をドライブさせる。中盤のファンキージャズ的なアプローチには、身体ごと反応してしまう。そしてやはり歌が素晴らしい。言葉、メロディーが無理なく入ってくる。実はこれこそ非常に難しいことなのである。僕は20年音楽聞き続けてる。それなりの「聴く耳」は持ってるつもりだ。その耳にしっかりと心地よく入ってくるのだ。彼の歌は、決して媚びないけれど、人懐っこい。もっと多くの人に聴かれ、愛されるべき音楽だ。例えば「おだやかな暮らし」という曲。ふっと立ち止まって耳を傾けたくなる、そして聞き終わった後に心の中に何かが残る-そんな力がある。磔磔という小屋の中に音楽が降り注いだ。そうだ、高田渡の「コーヒーブルース」を演ったのは嬉しかったな。ちょうど昨日、雑誌で高田渡の息子、高田漣が「最も親父に感覚が似ている」とおおはた雄一を評していたのを読んでいたこともあって。あっという間の2時間。スゲーいいライブだった!って誰かに伝えたくなる、そんないいライブだった。
終演後、おおはた氏本人と少し話しする機会があったんだけど、こっちが言えることは「素晴らしい音楽をありがとう」ってことだけだった。