日々の泡。

popholic diary

ある晴れた日に君は似てる

金曜。会社今日は人も少なくのんびり。同僚とお喋りしつつ小さなことをコツコツと。
週末の夜、久々に映画でも。アン・リー監督「ブロークバック・マウンテン」観る。1963年夏、ブロークバックマウンテンでの出来事。牧場に雇われた二人のカウボーイ、寡黙で無骨なイニス(ヒース・レジャー)と奔放なジャック(ジェイク・ギレンホール)。過酷な労働条件の中、二人は徐々に気を許しあい意気投合していく。ある夜、二人はふいに何かがはじけたように結ばれる。二人は二人だけの秘密を持ってしまうのだ。夏が過ぎ、二人は秘密を胸の奥に隠したまま日常に戻っていく。イニスは結婚し、二人の子供をもうけ貧しいながらも夫として父としての暮らしを全うする。ジャックも大富豪の娘と結婚し子供をもうける。不満なんてあるはずのない暮らし。あの夏から4年後、ジャックがイニスのもとを訪れる。二人はお互いがお互いを強く求めていることをしるが、それは決して明かしてはいけない秘密。それから20年二人は年に数日だけつかの間の逢引を重ねるのだが…。という、まぁなんつーか深い話ですわ。でもこれ凄くいい映画だった。これは胸に開いた「穴」の映画。極端な描き方をしてるので、とっつきにくかったり、共感しにくかったりもするんだが、どこか理解できる。秘密は時として人を捕らえて離さない。不安なんてあるはずのない暮らし、でもこの飢餓感はどこから来る。いろんなもん背負って、何食わぬ顔して日常を過ごしてるけど、誰かにすがりついて泣きたいこともある。おっさんだって、誰かに抱きしめられたい時があるのだ。イニスとジャック、二人の瞳の奥にある暗い影。秘密にすがることは罪なのか。どうすることも出来ない感情、胸の震え。強くなんてないんだ。うーん、いろんなことを感じながら考えながら観た。そういう映画。
で話大きく変わるけど、一言だけ。今日生まれた新しい命に祝福を。僕が出来る小さなお祝い。今日の日記のタイトルを、今日が誕生日になる赤ちゃんに捧げよう。