日々の泡。

popholic diary

週末ソウル

金曜。昼、彦根のFさん(この人がまた強力なキャラで、よく言えば憎めない好人物、悪く言えばデリカシーのかけらもない、でもやっぱり愛すべき好人物)とランチ。昨日オムライス食べたって話してるにも関わらず、「350円でおしいオムライスがあるんですよ!」と半ば強制的に古びた喫茶店に連れて行かれる。「う〜ん、二日続けてオムライスはなぁ・・。おっランチ450円安いしこれに・・」という声をさえぎってまで、「オムライスを二つ!」と注文してしまう、そのデリカシーの無さがもう。「このオムライスがふわふわ卵でボリュームがあって・・」と言ってる矢先にでてきたオムライスは明らかに小ぶりで卵にふわふわ感はなかった。「あれ・・、なんか違うなぁ・・勘違いだったかな」って、おいっ!回りの客はほぼみんなハンバーグを食べてる。厚みのあるいかにも手ごねのハンバーグステーキには目玉焼きが乗ってて何ともウマそう。「ここ、どう考えてもハンバーグが自慢の店でしょ」と突っ込む僕に対して「次はハンバーグにしますわ・・ダハハ」というこのデリカシーの無さがもう。その上、会計時「オムライス400円です」って350円ってのも間違ってるじゃないの。ま、オムライスもおいしかったんだけどね。
金曜の夜なので仕事サッサと済ませてタワー寄り道。やっとサンボマスターサンボマスターは君に語りかける」、ハナレグミ「帰ってから歌いたくなってもいいようにと思ったのだっ」購入。
で金曜の夜は映画でしょってことで、井筒和幸監督「パッチギ!」観る。井筒監督といえば「タモリ倶楽部」で八百屋の店先で飲んでるとか、長靴を語ってる姿しか浮かばんが、これは傑作でしたねぇ。68年の京都を舞台にした在日コリアン、日本人高校生の青春。とにかく生命力に満ち溢れた映画で、とっちらかってるけど破綻してないのは監督の力量。メッセージを押し付けるのではなく、単純な正義を振りかざすわけでもなく、ましてや答えを出すわけでもない。人々は殴り合い、愛し合い、笑い、泣き、全てひっくるめて「生きて」いくのだ。生きること、そのものの力強さが気持ちよく心に響いた。若い俳優達がいい。特に「バンホー」役の波岡一喜、「ガンジャ」役の真木よう子が印象に残った。あとオダギリジョーがいい味だしてましたね。彼が歌う「悲しくてやりきれない」が物凄く良かった。