日々の泡。

popholic diary

2002年1月の話。

2002/1/1~31

正月。例年のように実家に帰り、お節食べつつダラダラ。夜は鍋をつつきながら父親に我が家のルーツをいろいろ聞く。我が家は典型的なサラリーマン一家なのだが、元々うちの本家は京都の老舗旅館なのだそう。そういえば一度おばあさんの法事をその旅館でやったことがあったっけ。でも本家の方はだれだれが駆け落ちしてどーとか養子縁組がいろいろされてたりとやたら複雑で今は実質血のつながりがある人はいないとのこと。
父親の父親(おじいさん)は父親が小さいときに死んでおり、もちろん僕には面識ないのだが、どんな人だったろうと思う。子供ができてなんというか自分自身の歴史に目が行くようになった。「川のはじめの一滴を目指す」旅なんてちょっとロマンですな。

で正月一日は実家に泊り。正月っても別になんてことはなく、とりあえずボケーッとテレビ。やたらモー娘。が出てるなぁ。しかしほんとにみんなかわいいね。こんなキャバクラあったら間違いなく通うだろうな、と親父な感想しかないな、こりゃ。しかし後藤真希はなんという美しさよ。非の打ち所がない、完璧な美しさだ。いかんせんソロでの曲がダサいのがもったいない。俺ならピチカートファイヴの「私のすべて」をカヴァーさせるけどな。モーニング娘。は新メンバーのオーディションするより、もはやプロデューサー、ソングライターをオーディションすべき。つんくよりいいソングライターはいくらでもいる。あんな歌ばかりじゃモー娘という素材がもったいないよ。

テレビもイマイチなので「オールザッツ漫才」「マジっすか」「タモリ倶楽部空耳アワード」「ガキの使いスペシャル」「いろもん」など年末・年始特番をざーっとビデオで。「オールザッツ漫才」強面でシニカルでナンセンスな笑いを生むブラックマヨネーズがおもろい。あと女性コンビ・青空にもがんばってほしい。若手女性コンビって海原やすよ・ともこしか今やいないもんね。高僧・野々村なんていいコンビもいたんだけど、結局消えたしな。「マジっすか」の特番。バッファロー吾郎軍団が最高。我が家で今年最も支持を得たのはこのバッファロー吾郎ケンドーコバヤシケンコバは実質、今年関西で最もブレイクした芸人と言えるだろう。「いろもん」ついに「ローカル岡」登場。ローカル岡については2年前の日記で既に書いてるのだが爆笑必至の漫談家昭和のいる・こいるあした順子・ひろしと来た東京芸人アーカイブシリーズの決定打になることだろう。

近所に待望のスーパー銭湯やまとの湯」が出来たので、早速家族で。オープンしてまだわずかだとはいえ、お客さんでいっぱい。露天風呂なんか人、人、人。こりゃ、もう少し落ち着いてから来るべきだな。

ビデオでNHKアーカイブ「我が青春のトキワ荘」見る。今や、手塚治虫石ノ森章太郎も藤子F不二雄もこのドキュメンタリーの主役・森安直哉もいないという事実。久しぶりに市川準監督の「トキワ荘の青春」が見たくなった。

時々、急に活字にまみれたくなる。会社帰りに本屋によって「新親孝行術」みうらじゅん、友人Kお勧めの白洲正子「いまなぜ青山二郎なのか」、河合隼雄対話集「こころの声を聴く」、宮崎学責任編集「アウトロージャパン第1号」購入。でたらめなセレクションだな。

仕事、久々に大阪へ。タワーに寄って、良いという噂を数箇所から聞いていたrallypapa&carnegiemama「Good Times Are Comin'」購入。ドリームズヴィルから出てるんならまず間違いないだろう。

でたまに大阪に出てきてると、滋賀でトラブル発生。システム担当としては戻るしかないでしょうということで滋賀にトンボ帰り。そのまま、深夜までT先輩なんかと作業してお疲れ様ということで一杯。まさに仕事と酒の日々ですな。

白洲正子「いまなぜ青山二郎なのか」が激おもろであっという間に読了。「青山二郎」という「存在」そのものが「存在価値」な男、「精神的には一卵性双生児みたいな存在」の小林秀雄、二人をとりまく男達、女達のその生々しいまでの「生」、それを青山に「俺と小林のおかまの子」と言わしめた白洲正子がべたつかずでも突き放さずという微妙な距離感で描く。読んでる人も多いかと思いますがこれはほんとおもろですよ。

タワーで小西康陽プロデュースの陣内孝則「ワイルドジャンボロック」、コンピ盤「喫茶ロックNOW」、松本隆作詞によるオリジナルラブの新譜「夜行性」、Nathalie WiseNathalie Wise」購入。紀伊国屋白洲正子「遊鬼」購入。好きになるとしつこいたちなので今年は白洲正子ものを読んでいくことになるだろう。

rallypapa&carnegiemama「Good Times Are Comin'」に収められた「風に乗って」という曲がまじ素晴らしい。車の中で何回もリピートする。ゆるやかなリズムにのる、まったりとしたギターソロが実にいい。

陣内孝則「ワイルド・ジャンボ・ロック」が最高。小西丸出しの楽曲ではあるのだが窪田晴男のいなたくもかっこいい昭和を感じさせるジャズファンクなホーンアレンジに陣内のワンアンドオンリーな「ロックンロール」な熱唱ぶりがなんともいい。「こんな会社はいつでも/やめてやる/好きな言葉は/ロックンロール」というフレーズに妙なやる気が喚起されるってもんだ。

えー、今月の日記ですが大変中身が薄いことをご了承ください。本文にもありますように、ここんとこ「音楽と笑いの日々」というよりも「仕事と酒の日々」となっております。いや、「仕事と酒と家族サービスの日々」と申しましょうか。インディビジュアリストとして生きてきた私でありますが、「日曜出勤してくれへんか?」と上司に言われれば「了解しました」と即答し、お世話になってる先輩やマネージャーが来滋賀する、はたまた後輩から「ちょっと行きましょうよ・・・」と誘われれば「行きますよ。もちろん2時までコースで」と笑顔で答え、たまの休日は朝、昼、晩と当たり前のごとく厨房に立ち、娘から「とうちゃん、公園いきたい」と言われれば、「わかったよ!」と自転車に乗って出かけ、「絵本読んで」と言われれば「一冊だけやで」とか言いつつも2冊読んでやる。そんな、そんなハードな中、家族が寝静まった深夜、眠い目をこすり、本を読み、音楽を聴き、コンピューターに向かう。ボーナスは減らされ、マンションは値崩れし、小遣いは減らされ・・・・。「サラリーマン残酷物語」となってますよ、この日記。とこんな愚痴誰も聞きたくないやね。とりあえず、こんな私を癒してくれる方、募集中です。

そんな、バカなことばかり言ってる間に、当HPもついに10000アクセス突破。ここまで垂れ流していいのか、という超私的な内容ですがなんだかんだと気にとめてくれてるかたがいるとは、それだけで幸せです。来月はもちょっとマシな内容にしたいと思いますので、よろしくね。