日々の泡。

popholic diary

2023年8月19日~25日の話。

2023/8/19

7時15分「あまちゃん」起床。9時前には家を出て京都へ。京都駅から歩いて京都みなみ会館まで。朝から暑い。でプチ鹿島ダースレイダー監督「シン・ちむどんどん」を観る。芸人&ラッパーコンビの選挙見聞録、今回は沖縄知事選へ。選候補者3人が好きな番組と挙げる「ちむどんどん」について切り込むPKさん。「ちむどんどん」のどこか好きですか?この一見無関係に思えて秀逸な質問に対する三者三様の答えが笑える。明らかに観てないの丸出しながらテキトーにごまかそうとするもの、開き直って観てないと言い切る者、そして丁寧に好きなところをしっかりと答えるもの。こんなとこに人柄、ひいては政治に対する姿勢までもが出るんだな。そしてそれがちゃんと選挙結果に出ていてほっとした。そして後半は沖縄の現状について学んでいく。辺野古でのダースさんのラップには心揺さぶられる。選挙によってもはっきりと民意は出ているのに、まるで無視される現状。一体これのどこが民主主義なのか。これは沖縄だけの問題じゃない。日本の問題なのだ。自分たちの都合がいいときは数の論理だと言って少数派を切り捨てる。じゃしっかり数で勝利したらどうかというと、結局自分たちに都合悪けりゃ知らぬ存ぜぬで民意を踏みにじる。ダースさんは辺野古という日本の民主主義を象徴する場所で、民主主義とは何かを問う。表情を変えず居並ぶガードマンたちにどう響いたのだろうか。もちろん彼らはお仕事としてそこにいるのはわかっている。だけど一人ずつに聞いて回りたい。本当はどう思っているの?と。

でそそくさと大津に戻って、商店街の外れにあるカレー店「KWC(滋賀県大津市のスパイスカレー|KWC)」へ。お昼時で満席。少し並んでスパイスカレー。スリランカポークカレーと茄子のカレーの相盛り。パンチのある辛さではないけど、身体にいいモノ食べてる感じ。色とりどりのおかずがたくさん載ってるのが嬉しい。茄子の天ぷらみたいな揚げ物が美味しかった。朝から今日はスパイスカレー食べようと思ってたので大満足。自分の機嫌を取るのは大事だね。

帰宅してクーラーをつけて一休み。アマプラでもう一本映画。劇場公開時に見逃していたロザンヌ・リャン監督「シャドウ・イン・クラウド」を観る。舞台は第二次世界大戦中の1943年。空軍基地から飛び立とうとする大型爆撃機に、乗り込んできた女性空軍大尉モード・ギャレット。機内の男たちは女性であるモードに反発し、セクハラ・パワハラの嵐。高度2500メートルの上空で狭い砲台の銃座に閉じ込められたモード。悪天候の中、日本の戦闘機が接近。そして謎の怪物グレムリンまでもが!ってな思てたんと違う!感じの映画。銃座で一人悪戦苦闘するクロエ・グレース・モレッツ友近の一人コントも真っ青の大熱演。口先だけで役に立たない男たちを尻目に戦闘機を打ち落とし、グレムリンとやりあう。さすがヒットガール!最後にはグレムリン素手で殴り倒すクロエ・グレース・モレッツ最高!セクハラ、パワハラ、有害な男らしさ、固定概念、偏見、戦争…そのほか諸々を全部叩きのめす爽快さ。思てたんと違う!けどすこぶる面白かった!

2023/8/20

庭先にやってくる野良猫。ミャーミャーうるさいから、その名もミャー坊。朝の6時から餌をくれとミャーミャーうるさくて目が覚める。平気で1時間ぐらい鳴き続けてるミャー坊。この数か月、朝・昼・晩とやってきては餌をねだるが、一向に馴れない奴。でもどことなく憎めなくて、来ないと来ないでちょっと寂しい。

で今日は妻と実家へ。車中では東野幸治の「ホンモノラジオ」。ゲスト、あのちゃん。先日の水道橋博士×吉田豪配信で「ダウンタウンはすでに下ネタは言わない」を例に、表に出てる人はしっかりアップデートしていっているという話があったが、確かに東野さんもだ。大阪、東京、ラジオと番組ごとに使い分けながらしっかりアップデートしてる。あのちゃんにもちゃんと対応して面白く持っていくんだもんな。でちょうど1時間聞き終わるとこで実家到着。母もいっしょに近所に住む叔父宅に寄って、お墓参りして、実家でご飯。かやくご飯にそうめん、あれやこれやとおかず、副菜が大渋滞。でも全部美味い!昔からかやくご飯が好きなのでたまに家でも作るのだが、味が薄すぎたりうまみが足りなかったり。レトルトの釜めしの素ならまぁ美味しいけど、それでも母の味にはかなわない。ちゃんと味が全体に行き届いていてしっかり具材のうまみがある。優しい味わいで何杯でも食べられる。で、僕が好きだったのは二日目、冷ごはん状態になったかやくご飯に熱々の緑茶をかけて「ごはんですよ」と一緒に食べるというかやくご飯茶漬け。中学生の頃などはこれを食べたいがために初日は食べるのセーブして、お櫃に移して一晩寝かせて翌日におかずもなしに5~6杯は食べてた。なんとも貧乏くさい話だが、今でもあれが一番美味かったと思ってる。

で「ダイアンのTOKYO STYLE」聴きながら帰宅。早起きしたのでちょっと昼寝。

市川沙央「ハンチバック」読了。グループホームに暮らす重度障碍者である釈華が主人公。文章に勢いがあって一気に読んだ。時に露悪的ともとれる強烈な言葉が並ぶが、そこに芸がある。小説家としての地肩の強さとクールなユーモア。燃え滾るような激情を秘めながら、あくまで冷静に切れ味鋭く読む側の常識や偏見を突いて見せる。「読書文化のマチズモ」なんて正直今まで思いもよらなかった。そんな無自覚さを一瞬にして斬ってみせるのだ。生と直結する性、差別の構造、健常者と障碍者、マチズモ…主人公の視線の奥に作者の視線がある。その視線の鋭さやそこからくる思考の深さが土台にあり、それを物語として昇華させる文章の力がある。

映画「バービー」やこの前観た「シャドウ・イン・クラウド」なんかにも通じるものを感じた。狂暴でありながら突き抜けたユーモアとポップな爽快感があるのだ。品行方正に襟を正して社会の矛盾を詰めるなんてもんじゃなく、笑いながらいきなり殴りつけるような、切れ味鋭いツッコミのような、鮮烈な物語だった。

選評で吉田修一氏が「個人的には最大の武器であるそのユーモアセンスで、ナンシー関的なコラムなんかも書いてくれたらさらに嬉しい」と書いていたが、確かに。この人の視線と思考で観た世界を知りたい。

2023/8/21

土日にあれこれ詰め込んでしまうので月曜はやたら疲れる。仕事脳に切り替えるのが大変だ。ま、この日記を読んでる人にはご存じの通りビジネス的なことにはとんと興味がないもんで。で家に帰るともう眠い。とにかく睡眠が大切だ。ということで10時過ぎには寝てしまう。

2023/8/22

MOONRIDERS FUN HOUSE YEARS」結局購入してしまう。ムーンライダーズ、95~96年ファンハウスに残した2枚にミニアルバムに2枚のフルアルバム、多数のシングルにデモ、さらにDVDまでセットしたBOXセット。もちろんリアルタイムで買えるものは全て買っている。もう自分には残された時間も少ないのであまりものを増やしたくないという気持ちがある。最終的に家族が迷惑するだけだろうと…。でも、まぁ結局買っちゃった。どれだけ金を使わせるんだムーンライダーズよ、小憎たらしい!自分がムーンライダーズを聴き始めたのは85年「ANIMAL INDEX」から。翌86年はちょうど10周年イヤーですっかりはまった。その後の活動休止期間で過去作をすべて揃え、ソロ作を追い、もはや抜け出すことなどできなくなった。で95~96年は社会的にも震災やオウム事件などがあり、自分自身も結婚という人生の大きな出来事があった頃だ。2枚のフルアルバム「ムーンライダーズの夜」(このタイトル、ホント好き)と「Bizarre Music For You」はどちらも濃厚でムーンライダーズの怪物的な側面がむき出しにされたようなアルバム。80年代の「マニア・マニエラ」と「青空百景」の関係のように、裏と表的な関係性を感じる。当時メンバーは40代半ば。プロレスラーなら一番脂がのっている時期。80年代よりもさらにバンドとしての肉体性が感じられる。さぁ久しぶりに聴き直してみよう。やっぱりムーンライダーズが好き。

2023/8/23

水曜は会議デーで気疲れが凄い。会議が終わるたびに誰かに抱きしめて欲しい気分だ。だが、50過ぎのおっさんを抱きしめてくれる人などいるはずもなく、泣きながら自転車に乗って家に帰るのであった。

夜、水道橋博士さんのツイキャス。「こんばんは」とチャットに書き込むと、「ONOさんのブログ、めっちゃ面白いですよ」と言ってくださる。リップサービスもあろうが、とても嬉しい。この一言で報われた気持ち。なにせ、この日記ブログを書き始めたのは博士さんの日記に感化されてのこと。すでに20年以上続くが、まぁはっきり言ってほとんど読まれてもいないし、感想を聞くことなんかまず無い。それでも書き続けてるのはなぜだろう。自己顕示欲か、承認欲求か。自分でもよくわからない。別に辞めても誰も困らないし、自分も楽になる。でも吐き出さずにはいられない。ま、もうほとんどビョーキですな。

2023/8/24

リーファンク死去の報。小学生の頃、土曜日の夕方にやっていた全日本プロレス中継が大好きだった。忘れもしない81年世界最強タッグ勝戦ザ・ファンクスVSブロディ、スヌーカ。ブロディ組のセコンドとして現れたるは親日のエース外人選手だったスタン・ハンセンだ!試合の後半、場外に落ちたテリー。ブロディにつかまり投げられた先にはハンセン。ウエスタンラリアートが炸裂!失神するテリー!テレビ前にいた小学生の俺は「ジョー樋口!どこ見てんねん!」と怒りの矛先をジョー樋口に向けていた。いやはや興奮したなー。ファンク道場に入門し、極厚のステーキを食べるファンク兄弟を見ながらスパゲティを頬張るハンセン。食べきれなかったステーキを犬に食わすファンク兄弟。犬になりたいとさえ思い、涙の塩味でパンをかじったあのハンセンが!(すべて「プロレススーパースター列伝」より。当時は完全ノンフィクションと思って読んでいた)

知的な技巧者、兄のドリー・ファンク Jrと対照的な若く荒々しいテキサスの荒馬、テエリー・ファンク。いかにもアメリカンなプロレスラーでラフファイトも含めてかっこよかった。当時の小学生はもれなくテリーファンクからテキサス魂を学んだのである!(ONO談)

2023/8/25

金曜。今週もハードであった。退社時間とともに自分のバッテリーも0%。そそくさと帰宅。風呂に入り、冷凍のウナギを食べてバッテリーを充電。生き返った。

NHKでのんさんのインタビュー番組観る。考えながら、詰まりながら話す人が好きだ。ペラペラと自論をまくしたて、論破なんてのはバカがやることだろう。考え、言葉を探り、言葉を手繰り寄せ、そして吐き出された言葉は美しい。

にしても給料明細を見るたびにあれこれ引かれまくってて腹立ってくるな。政治の話はするななんて人もいるが、これって生活の話だろ。やることなすこと嫌がらせばっかりの政権に辟易としてしまう。でSNS覗けばデマに歴史修正に陰謀論。ヘイトの吹き溜まりになっててさらに辟易。どこまで落ちちゃうんだろうか、この国は。未来のことを考えれば、もうノンポリではいられないのだ。