日々の泡。

popholic diary

Hello,Hello

浜大津の朝市へ。娘の所属する小学校の金管クラブが演奏。寒風吹きすさむ中での演奏は大変そう。見てるこっちも震えながら。それからまた町歩きして帰宅。少し風邪気味か。鼻がずるずると。
でも映画を一本。トム・マッカーシー監督「扉をたたく人」見る。
孤独な初老の大学教授・ウォルター。ひょんなことで出会った移民の青年・タレク。アフリカンパーカッション・ジャンベの奏者である彼との出会いによってウォルターの閉ざされた心が少しずつ開いていく。だが、そんな時不法滞在者であるタレクが捕まってしまう-。といったお話。静かに始まり、静かに終わる。一言で言うととても地味な映画。しかし、心にぐっと突き刺さる傑作だった。2時間弱の物語の中で交差する人生。深い孤独、出会いの喜び、別れの悲しみ、希望、絶望、怒り、様々な感情、その一つ一つが折り重なり人生は紡がれている。それが見事に描かれていた。静かな物語の中に響くジャンベが刻むリズム。なによりも雄弁に語る音楽の力に感動。閉ざされた扉をたたかれたウォルターを演じたリチャード・ジェンキンスがとにかく素晴らしい。