日々の泡。

popholic diary

あふれる熱い涙

昨日は実家で晩御飯。納戸に預かってもらってる数百本のカセットテープからキヨシローのを数本持ち帰る。夜、久々に「RAZOR SHARP」聴く。「曲がり角のところで」が無性に聴きたくなって。高一の冬。買ってもらったばっかりのミニコンポ、ソニーのリバティで聴いたなぁ。カセットはTDKのAR46。
で今日は朝から映画を一本。クリント・イーストウッド監督「グラン・トリノ」観る。
妻に先立たれた老人ウォルト。アメリカの象徴のようなバカでかいヴィンテージカー「グラン・トリノ」を愛する偏屈な頑固オヤジ。隣に住むモン族の一家。快活な姉スー、気弱なダメ弟タオ。徹底した「俺ルール」に生きる男が彼らと出会い、自らの人生を見つめなおす-ってなお話。
これはもう完璧な映画。参りましたぜ、クリントの旦那。突き抜けた頑固オヤジっぷりに笑い、渋すぎるハードボイルドさに痺れる。スーとタオの未来のために、頑固オヤジがとった行動。男の「贖罪」を賭けたラストにただ涙。あっという間の2時間に、アメリカの歴史と現実が描かれ、そして未来に向けた希望、そのヒントが示され、観たものの心に一粒の種を残す。