日々の泡。

popholic diary

ヘヴン

それにしても昨日はひどく飲んだ。「仕事で京都まで来てるから飲まへん?」と大学時代からの友人A。なんだかんだで出会って20年か。大学近くのジャズ喫茶でアイスレモンティー飲みながらバカ話ばかりしてた頃から20年経って、見た目はすっかり大人。っつーかおっさん。駅前の居酒屋で生ビール飲みながら、近況報告やら仲間たちの動向を情報交換したり。まぁそりゃイロイロありますな、アラフォー男子には何かとキッツイ現実が。しかし久々に呼び出しだなと思ったら案の定。×××の×××に×××で、もう×××的な話で、友人A、酒のピッチが上がる上がる。そしてタクシー飛ばして夜の祇園へ。っつっても後輩がママやってる店。でひたすら友人Aの自棄酒&エンドレストークをすかし、なだめ、突っ込んでという…酔えねーよ!しかし、まぁなんだ、こういう時の為、酒があったり、夜の街があったりすんだな。でまぁ久々にホステスさんがいるよな店に行ったんだが、これまさに修行。いや、たしかに数年前ずっぱりはまって毎日のごとく通ってた時もありましたが。思えばあの時は連日ドハードな仕事でもうそれしか逃げ場がなかったんだね。12時まで働いて、駆けつけて2時まで飲んで、翌朝8時にはまた働いているという。ある瞬間、「何でこんなことしてんだ?」と急に冷めちゃったけど。今の会社に移ってからは、すっかり文化系サブカル中年(心は童貞)という本来の姿に戻った。でそんな男には夜の祇園はハードっすよ。元々酒自体好きじゃないからね。できれば抹茶ラテとケーキを食いたいのに、申し訳程度の乾きものに水割りをひたすら浴びなければならない。チビチビ飲みながら、この一杯でCD1枚買えるなとさっそくCD換算してしまう。もちろん男だからして、ここで例えば榮倉奈々ちゃんみたいな女の子がついてくれれば、一気にテンションも上がるってなもんだが、現実はねぇ…。こういうところで音楽や映画の話はご法度ってことは分かってるので、ひたすらどーでもいいことを、テンションの上げどころが見つからないお姉ちゃんと話し続ける。これはもう荒行っしょ。お姉ちゃんが腕なんか組んできてね、絶妙にこう左肘が胸に当たったりするように計算されつくしてるわけだ。ここで煩悩メーターをマックス108まで上げていける大人は逆に偉いと思う。ガハハと積極的に左肘を押しつけていけるような大人ね。しかし、文化系サブカル中年(心は童貞。限りなく童貞に近いブルー)は変に緊張しちゃうんだよ。お姉ちゃんからしたら、接客マナーの初歩中の初歩、もちろん料金に含むサービスレベルの一環。腕を振り払うのもこれ、客としてはやっちゃいけない。かといって煩悩メーター、マックス108までは上げられない、左肘に神経が集中しちゃってる感が伝わっちゃアラフォーとしてはダメ過ぎる。もはや左肘はニッチもサッチも行かない、どうにもブルドック状態。これはまさに座禅。心を空に、左肘の神経を無に…。なんだ、この話。そんなこんなで最終電車はとっくに行ってしまった。実に7時間の荒行を終え、夜の祇園に吹く風はむしろ暖かだった。で絵にかいたようなベロベロ状態の友人Aをホテルに放り込み、そのままタクシーで大津まで。そんな夜でした、キャップ。
で今日は寝坊。そりゃそうだ。娘は朝から宿題の木版画。彫刻刀懐かしい!頼んで彫らしてもらう。楽しくってガシガシ彫る。午後はぶらり散歩で図書館へ。「和田夏十の本」、カート・ヴォネガット「国のない男」借りる。本屋でキネ旬の08年ベストテン号。モッくんにキョンキョンが表紙。花の82年組、まさに出世頭の二人っすねぇ。