日々の泡。

popholic diary

帰り道

年末に向けてバタバタ忙しいにも関わらず、午後から代休とる。人生には仕事より大切なことが山ほどあるのだ。とかなんとか。
京都駅まで出て、市バスの一日乗車券を買う。500円で乗り放題。これはお得。不況の波を乗り切るための生活の知恵ってもんだ。知恵袋賢太郎と呼んで頂きたい。なんだそれ。
ついつい左京区に行ってしまう。昼飯を食うタイミングを逃したので、百万遍のマルホベーカリーで世界一美味しい(俺調べ)クリームパンとクロワッサン買って公園で一服。子供のころ遊び倒した懐かしいばあちゃんちの近所の公園だ。オフィス街からほど遠い、誰もいない午後の公園。ベンチに座りパンを貪り喰うスーツの男。怪しすぎるよ。なんか事件があったら間違いなくコイツが怪しい。
でそのまま東大路通りを北へ。歩いて、バスで、スプートニクで。久しぶりに一乗寺恵文社へ。端から端まで本棚眺めて、あれこれ手にしてはパラパラ。あー落ち着く。
でまたバスにのって北大路界隈へ。高校時代を過ごしたとこ。あれから20年以上。えぇっ?17歳を2回やってさらに3年過ぎてるのか、俺。普通、課長ぐらいにはなってるだろ。別になりたかないけど。それが会社サボッて本屋で2時間て。高校時代、学校サボって市バス乗ってウロウロしたことあったな。変わらないにも程があるよ。
でまたバスに乗って千本北大路。一日乗車券フル稼働。完全に元とったゾ。やってることが小さすぎるぜ。
で今日はライブ。コトリンゴSole Cafeなのだ。ライブ前に向かいのラーメン屋で腹ごしらえ。前に西村哲也さんから「あそこは名店」と聞いたので行ってみる。背脂たっぷり、唐辛子が効いて美味い。ホロホロのチャーシューがこれまた絶品。しっかり味を堪能。そのまま帰っちゃいそうになるが、いやいやライブですよ。
そんなわけでアルバム「Sweet nest」聴いてすっかり気に入ったコトリンゴさん。ライブ観るのはもちろん初めて。id:SCRAPSさんが言ってた通り、すらっとした美人。顔が小さい!そんなことはいいのだが、独自のホワンとしたムードで会場を包むオーラがある。そして繊細で大胆、超絶テクながら軽やかなピアノプレイに度肝抜かれる。喋るように歌う、その自然な軽やかさが心地よい。歌い、奏でることが彼女にとって自然なことなんだな。心、洗われるようだ。アンコール含め1時間半ほどのステージ。魂揺さぶられるってのではないけど、フッと通り抜けて柔らかな何かを胸に残していくような音楽。彼女の音楽は、もっともっと広く聴かれるべき。それだけの器がある。
で帰りもバスに揺られる。一日乗車券、使ってやるぜ。