日々の泡。

popholic diary

太陽コロゲテ46億年

金曜に辿り着いたな〜。もう今週は辿り着かないんじゃないかと思うこともあるが、さすがに地球は回っている。7日に一度は金曜なんだな。しかし帰り支度を始めた途端、電話ラッシュ。結局映画には間に合わなかった。ま、昨日遊んでるからな。ということで昨日のライブ話。
あがた森魚「惑星漂流60周年」@磔磔
仕事定時終了でダッシュ。見事に開場時間丁度に到着。いっしょに行った友達と飲みながらいろいろ話しながら開演を待つ。舞台には楽器が準備されてて、人がどんどん集まってきて、会場全体がちょっとづつちょっとづつ熱気を帯びてくる。そして客入れのBGMが鳴りやみ客電が落ちる。何回味わってもいいな、この瞬間。まずはあがたさんギター抱えたかと思うと、いきなり長めのMC。坊主頭に黒ぶち眼鏡。見た目、かわら長介のよう(って関西のお笑いマニアしかわからんよね)。あぁ言葉発した途端、あがたワールドだ。全身音楽家。全身あがた森魚。歌い出すとほらさらにあがたワールド。なんなんだろう、あの声の説得力。ロマンと郷愁。潜む狂気。そして益々増大するラジカルなパワー。あがた森魚の60年。これがそうなんだ。ウッドベース(名前失念)、そして武川雅寛さんが加わる。武川さんはギター、ヴァイオリン、マンドリン、トランペットにコーラスとあがたさんの音楽をより豊かに聴かせていく。あがたワールドはより立体的になって会場を包む。あがたさん、武川さんの茶飲み話MCも楽し。武川さんの磔磔におけるライダーズ秘話もあったり。さらに山本精一さんのエレキギターが加わる。独特の緊張感を持ったギター。あがたワールド、一気に魔界度が増す。誰にも似てない、どこにもない音楽だ。永遠のオルタナティブ。そう「赤色エレジー」の時点であがたさんの音楽はあがたさんの音楽だった。あがたさんの全身から音楽が沸き立ってる。にしてもなんだこのパワー。観ている人、一人一人の気持ちがあがたさんの歌に吸い込まれ増幅して跳ね返ってくる。なんだかしらないけど、これでいいのだ!という気分になる。なんか、なんだか、気持ちが強くなる。これは合法ドラッグ。手放せない。あがたさんもまたラストに向かうほど元気になっていく。狂騒的なまでの音楽の力。もう渦巻いちゃってんだな。多分、サブちゃんのコンサートのラスト、「祭り」で大団円を迎えるのもこんな感じなんだろうな。2回のアンコール、実に3時間近いライブ。濃厚。まさに惑星漂流60周年!の力。最高に楽しかった。