日々の泡。

popholic diary

バナナの皮

日曜。娘を実家に預けて妻と大阪へ。中之島演劇祭2008、GOVERMENT OF DOGS「Refresh!」観に行く。GOVERMENT OF DOGSはコント作家・故林広志氏を中心に、今や人気脚本家の土田英生氏(MONO)などが在籍したコントユニット。今回、実に11年ぶりの公演。僕は93年に初めて見て、活動休止する97年まで熱心に追いかけた。(まだ結婚する前だったが)妻といっしょによく扇町ミュージアムスクエアに観に行ったなぁ。モンティパイソン直系のオムニバスコント、ナンセンスな発想を大真面目に演じ笑いを生む。
で11年ぶりの公演。おもろかった!メンバーそれぞれがこの11年で脚本家や役者として十二分な経験を積んできて、技術も味も大幅にレベルアップしてる。コントってのは難しいものなのだ。例えば「もしも○○が××だったら」というちょっとしたバカバカしい発想。発想を飛ばす距離と方向で最もおもしろい位置に落とす。これは常に訓練しとかないとできないこと。そしてそれを笑えるコントに落とし込むことは職人的ともいえる技術が必要。現在は東京を拠点に放送作家として活躍する故林氏の脚本がまずおもろい。演出は出演者でもある水沼健氏。MONOの看板役者であり自らも劇団を率いる演劇人。独自のフラがあって昔から好きなんだよな、この人。脚本そのものがナンセンスかつバカバカしいので、大真面目に演じれば演じるほど、バカバカしさが増幅する。そこをキッチリ押さえた演出。でGODの言うなれば加トちゃん的存在のエディ・B・アッチャマン氏。GODの起爆剤、怪演ぶりは。十八番のおばはんや小学生を演じる姿、懐かしさと変わらぬテンションに昔と同じく爆笑。そして「巻き込まれる男」を演じさせたらピカイチの土田氏も健在だったなぁ。さらに今回、大真面目で完璧な演技で大爆笑をかっさらったのが犬飼若博氏。端正な顔立ちで滑舌よくいい声で喋れば喋るほど笑いを生むという不思議な存在感。トータルで1時間半ほどのステージだったが大満足。やっぱり笑いが一番っすね。