日々の泡。

popholic diary

鬚と口紅とバルコニー

そう、浜勝は九州にしかない(今はわかんない、当時は)のですよ。といきなり昨日の続き。93〜98年、九州地区の営業をしてた時の話だ。月曜は会社で仕事、火曜は朝一の飛行機で九州へ。福岡の時もあれば、長崎、大分、宮崎、熊本、鹿児島の時もあり。まだ佐賀には空港がなかった。空港に一番近いレンタカー屋には前の週に予約を入れて営業用の荷物を送っておく。手続きを済ませ営業回り。基本ルートセールス、1商圏にお得意様は1軒だから1日に4〜5軒回るのがやっと。後はひたすら激走。火曜から金曜までの4日間が1セット。福岡なら福岡を4日でつぶして、次の週には大分回りってなスケジュールだった。携帯もまだ持ってなかったから、会社にコレクトコールで1日数回電話する。回るとこは都心部は少ないし、コンビニもあんまりなかったし、カセットテープを毎回10本ぐらい持ってってずっとカーステで聴いてたっけ。寂れた町のビジネスホテルで夜を過ごす。一人で飲みに行くなんてこともなく、PAYチャンネルだけが楽しみだった。いや、そんなもんなんですよ、実際。でそんなときに出会ったとんかつの浜勝は衝撃だったな。今こそ関西にもよく似たスタイルのとんかつ屋はあるんだけど、ごはん、キャベツ、味噌汁、漬物おかわり自由なんてなかったしね。浜勝ポイントを地図に書き込み、今夜は浜勝!と決めた日には昼飯抜いてたからね。ジャンボロースカツ定食、ご飯は麦飯で!出てくる漬物「ぶらぶら漬け」が美味しくてね。毎回、お土産用パック買って帰ってた。あれだけ九州行ってたんだから、今思えばもっと遊んどけば良かったんだけど、サラリーマンなりたてで真面目だったんだな。観光とか全くせずにちゃんと営業回りしてたもんなぁ。九州の一番の思い出が、とんかつの浜勝って…。とどーでもいい想い出話。
鈴木慶一「ヘイト船長とラヴ航海士」購入!聞くぞ!