日々の泡。

popholic diary

Frou Frou

早く寝たのに、月曜は眠いもんだ。午前中、黙々と仕事を片付け、午後は会議の為、神戸まで。快速電車でのんびり寝ていく。神戸に着いて遅いランチをとり長い会議。うーまだ眠い。なんとかこなして帰り道。
通りがかった映画館で山下敦弘監督の新作「松ヶ根乱射事件」やってる。おっ、上映時間10分前。行っちゃう?これも何かの縁、映画館に突入。時は90年代の終わり、何もない田舎町で暮らす警察官の光太郎、双子の兄・光はいつもニヤニヤしてる典型的なダメ男。そんな町に、訳有り丸出しな男と女がやってきて…というお話。わー、めちゃめちゃおもろかった!不器用にも程があるダメ人間達が繰り広げるどうしようもない悲劇、なのに笑うしかない喜劇。傑作「リンダリンダリンダ」はゆる〜い青春物語だったが、こちらはゆる〜い独特の「間」で描かれる残酷物語。人間の情けなさ、ダメさ具合がてんこ盛り。悲劇が悲劇を呼びどこまでもずるずると落ちていく。そこから抜け出すんじゃなくて、そこに浸かりきっちゃうことでなんとなーく、乗り切っちゃう感じがまたダメでいいなぁ。それにしても山下監督の「間」好きだなぁ。受けの演技から一転して静かな狂気を見せつける主人公・光太郎を演じた新井浩文、最高に情けなくてダメな双子の兄を最高に情けなくダメに演じた山中崇ともに素晴らしいが、何と言っても訳有りカップル、木村祐一川越美和が凄い。木村祐一の不気味でどこか笑える圧倒的な存在感は、はっきり言って助演男優賞もの。そしていきなり全裸で登場し、木村祐一とタメをはる不気味なコメディエンヌっぷりを見せた川越美和!この化けっぷりには驚いた。
そうそうまたまた光石研が出てた。ほんとにこの人、観る映画の9割に出てるな。最多助演賞を贈りたい。
でまた電車に揺られて帰宅。うーちょっと酔ったか、それとも風邪か。今日は風邪薬飲んで寝ます。