日々の泡。

popholic diary

out of the line

朝、ドーナツを牛乳で流し込む。冷たい牛乳がやけにおいしい。
夜、会社帰りにフラッと映画館。滋賀会館シネマホールで、ガス・ヴァン・サント監督「LAST DAYS」観る。カート・コバーンに捧げるっつーことで、若き天才ミュージシャンの最期の2日間を、詩的な映像で撮った作品。…俺にはダメだった。ロックアーティストの孤独と苦悩って考えたら共感できるわけなかった。感性で観る映画、それは映画ならではの表現でもあるのだが、いかんせん生活臭に加齢臭が加わり始めたおっさんには難しすぎた。。18の時なら、今より理解できたかもしれん。すまん、ガス・ヴァン・サント、わかんなかった。
girl it’s U今日、聴いてた音楽はgirl it's Uのファーストアルバム。girl it's Uは元ラブタンバリンズのeliと斉藤圭一の新ユニット。あぁそうこれ。ラブ・タンバリンズ、eliの歌の魅力ってこういうことなんだ。この自由さと痛々しいけど愛を感じさせるかわいさ。ラブ・タンバリンズの後期からソロになってからの彼女は、歌の技術と志の高さに囚われるあまり、そこを失っていた。上手いんだけど、突き放すような冷たさ、不自由さがあった。ゆっくり時間をかけて、彼女の歌声は戻ってきた。より深く、自由に、そして愛が溢れてる。ジャケットの彼女のポートレートのように、なんともいえないかわいさがあるのがいい。
それから部屋で聴き倒してるのがキリンジの新作シングル「ロマンティック街道」。3曲目に収められた兄作の「影の唄」に痺れる。ビッグバンドジャズにのせて唄われる大人の男の歌。生活臭に加齢臭が加わり始めたおっさんには、まるで他人事には思えない。「影!/お前だけさ/俺を見捨てないのは」なんて。