日々の泡。

popholic diary

ハッピー☆アンラッキー

8時には起きようと思ってたのに結局は10時前起床。ベランダで黒猫がニャーニャーうるさい。窓を開けてミルクと餌をやって、それから自分の朝食。ホットドックを作って、のんびり新聞読みながら食べる。なんて穏やかな朝なのか。着替えて、掃除機をかけて、天気もいいので散歩。近所をブラブラ歩いて、そのままパルコ行って、ちょうど上映時間だったので映画観ることに。
マキノ雅彦監督「寝ずの番」観る。原作は中島らも上方落語界の重鎮・笑満亭橋鶴(長門裕之、絶品なり)の今まさに臨終の時から話(いや「噺」と書くべきか)は始まる。掴みはOK的な艶笑噺を手始めに、師匠、一番弟子、おかみさんと3連続のお通夜の席で、弟子達によって繰り広げられる爆笑噺の数々。あまり期待はしてなかったんだけど、意外に拾い物。バカバカしいまでのエピソードに艶噺、これが見事に粋に語られるのだ。人間の可笑しみが詰まった、愛すべき映画。笑えて泣ける、これぞ純日本映画ってとこだ。主演の中井ミキプルーン貴一をはじめ、前出の長門裕之笹野高史(めちゃめちゃいい味だしてますよ)、岸部一徳(さすが!)と役者がいい。通夜の作法にやたら詳しい、茶髪の弟子・橋枝を演じた木下ほうか氏に個人的には大注目。それから中井貴一の気の強い妻を演じた木村佳乃が良い。この人、森田芳光監督の「阿修羅のごとく」でも思ったんだが、どこかカラッと乾いてるんだよね。決して上手くはないのだが、日本の女優さんにありがちな「べたついた演技派」とは正反対でそこが魅力。大傑作ではないけれど、なんか人間って可笑しいな、やっぱ好きだなって思える映画。ま、日曜の昼間に観る映画ではないけどね。でも観客結構入ってたな。平均年齢オーバー60だったけど。