日々の泡。

popholic diary

夕風

そして11月な訳だ。今日も書きますよ!って単純なもので。
しかし寒くなったな。朝、いつものように猫がやってくる。娘が窓を大きく開ける。でそこから吹き込む風が冷たいんだ。
花粉症なのかねぇ、風邪なのか、どうにも調子は悪いが、とにかくお仕事。
夕方、京都の得意先へ。営業車を駐車場に入れ、四条通りを少し歩く。秋の夕方の四条通りか…それだけでふっと気持ちが17歳の時に戻る。四条烏丸はちょうど通学の乗り換え駅だった。なんとなく真っ直ぐ帰る気がしない日は、とりあえずぶらぶらと四条通りを歩いた。十字屋でレコードを眺め、本屋をハシゴしたり、大丸の屋上に行ったり、錦を歩いたり。なんだか漠然とした不安をポケットに入れてふらふらと漂流してた。あれからもう倍生きてる。今でも漠然とした不安はポケットの中にあるけど、大人だからね。しっかりしなくちゃね。
でまた会社に戻って、こまごまと仕事。9時退社。
えーい、コンビニ寄ってシュークリーム買い食いだ。「森永キャラメルシュークリーム」。普通のにすりゃ良かったかな。
昨日、今日と聴いてた音楽は種ともこ「カナリヤ」。最初に彼女の音楽を聴いたのは86年だったか87年だったか。松浦雅也サウンドストリートにゲストで出てたんだっけ。その曲の良さに痺れてすぐ買いにいった。その頃の彼女ときたらもう才能があふれ出てるって感じで、若くてかわいくてドポップで、また当時の女性アーティストには珍しくサウンド志向なとこもツボだった。隣町の出身ってのにも親近感を覚えた。でその頃から思ってるんだけど、ホントに過小評価すぎるだろ。80年代の終りから90年初頭、もう名曲、名曲のオンパレードで、ストーリーテラー型のソングライターとしては他の追随を許してなかったもの。ユーミン宇多田ヒカルの間には種ともこが居たんだってホントに思うよ。でここ最近はメジャーから離れて自分のペースで活動してる彼女。この最新作はピアノやアコースティックギターの音を中心にしながらも、単なるアコースティックに終わらない耳に刺さるサウンドと、やっぱり曲そのものが良い。落ち着いたテンポのメロウなナンバーが並ぶんだけど、少し癖のある彼女の声は甘くはない。このヒリヒリする感じ。だからつい聴いてしまう。