日々の泡。

popholic diary

2001年7月上旬の話。

2001/7/1~15

娘の誕生日。といザラス(トイざらすだったっけ?)までおもちゃ買いに行く。娘は迷いに迷ったあげく、ハム太郎ビーズとコメットさんバトンを選択。やっぱり女の子だなぁと思う。

それからケーキ買って帰りささやかなお祝い。もう4歳になる。子供の成長はほんと「あっ」という間である。娘が成長したように、俺は親として成長できてるのかな?と自問自答。

後輩とともに東京出張。まずは柏にある某機械メーカー訪問。それにしても柏。なんかゆるーい町だな。それなりに商談して電車乗り継いで東京事務所へ戻り、いろいろ打ち合わせ。なんか仕事してるでしょ。

で東京の先輩たちとご飯食べに行く。疲れてるのか酔いが早い。僕の場合は酔うっても頭が痛くなるだけなのでちと辛い。明日も仕事なので今日はこのままホテルでゆっくり休もう。確かにこの時点ではそう思っていた・・。

11時、お開き。このまま帰るはずだった・・。

とそのとき、M課長の目が一瞬光った。「折角、来たんやから。僕、今日お金おろしてきたからね・・。」そんな悪のささやきが聞こえた。

今、思えば帰るべきだった。ホテルは西葛西。都心からはちょっと遠い。がふと私の脳裏には2週間前の東京出張時に行った新宿の光景がよぎった。それはそれは甘美なあの夜の光景が。

気がつくとM課長と私、それに後輩のI君はタクシーに乗っていた。「新宿は遠い・・。上野にいい店知ってるから・・」そんな課長の言葉に気付くべきだった。タクシーから降り立った風景に見覚え有り。店に入った瞬間、1年前の記憶が呼び起こされた。・・・また、フィリピンパブや・・。1年前と比べ明らかにレベルが落ちた感のある店にあきらめの心境。課長に強く「1時間だけですよ」と伝える。

最初に隣に座ったのは、ティムバートン監督による新作が公開されるからというわけではないのだろうが、「猿の惑星」系のリカちゃんだった。どこでどうなったのか、子供の話になった。「子供いるの?」別に聞きたくも無いが話をふってみる。「フィリピンに7サイニナルコガイルヨ」とリカちゃん。「チチオヤハニホンジンネ。ワタシダマサレタネ、バカダッタノヨ」・・・いきなりブルーな話やなぁ。子供の話をふった私こそバカダッタネ。結局、そのままリカちゃんの身の上話を聞く羽目に。「日本人も悪い人間ばかりじゃないよ・・・」東京の夜は1時。なんでこんな言葉、吐かなあかんねん。
リカちゃんはフィリピン政府の問題を指摘し、自分は家族のために日本で働いてるのだと語った。そしてあげく「ファミリーガダイジネ。アナタモカゾクダイジニシナイトダメネ」と私に言った。・・・わかっとるっちゅーねん。大事にしてるっちゅーねん。何がうれしくて、東京まで来て、深夜の1時過ぎに金払ってこんなこと言われなあかんねん・・。ふと隣をみるとスムーストークでテンション上がりっぱなしの課長の姿があった。そしてその向こうではなぜかお姉ちゃんと「あっちむいてホイ」を苦笑いしながら行う後輩の姿があった。

すっかりブルーになった私は新たに隣に座ったリナちゃんとの会話もまったく弾まず、というか日本語通じひんがな・・この娘。しょうがないのでジャンケンして負けたらタコスを食べるというもうほんとどーでもいい行為を繰り返す。何がうれしーて、30にもなって(30になったからこそか?)夜中にジャンケンしなあかんねん・・。

深夜2時。トイレに課長を呼んで「約束の時間過ぎてます。もう出ましょう」と交渉。
「何、言うてるの、3時までの約束やろ」「1時間で切り上げる言うてはったやないですか!」「えーやん、もうちょっと」「・・かんべんしてくださいよ。ところでお金あるんですか?」「えっ、僕、1万円しかないで。それにこれ使ったら、帰られへんやん」「・・・さっき4万おろしてきた言うてたやないですか!」「・・いや、明日返すから」このおっさん、最初から払う気あれへん、確信犯や!結局交渉は、とりあえずこの場は僕が払い、明日午前中までに立替分はきっちり返してもらう。で即刻店から出るということでけりがつく。しかし席に戻るとなんだかんだいいつつ1分でも店にいようとゴネる課長。後輩もさすがに「あっち向いてホイ」は辛いようでしきりに帰りたいサインを送ってくる。で、どーにかこーにか店から脱出。
「僕これからどうしようかなぁ、もう電車もないし・・」とあきらかにいっしょにホテルまで連れ帰ってほしそうな課長を上野に残し、後輩とともにタクシーに乗り込む。「・・・えらい目にあいましたね・・」後輩が力なく言った。東京は夜の3時だった。

翌朝8時ホテル発で東京の事務所まで。なんやかんや打ち合わせして昼は先輩に寿司おごってもらう。で夜まで商談やらなんやらと暑い中、東京を股にかけてお仕事。しかし、頭に残ってるのは昨晩の悪夢のみ。何しにきたんだ?東京。で8時の新幹線で大津に戻る。久々に夕食は東京駅で買った「牛めし弁当」。おいしい。

ビデオでみうらじゅんいとうせいこうの「ザ・スライドショー」見る。これはもはや芸。みうら・いとうの言葉の応酬は安定感すら出てきた。11月にはついに武道館でやるらしい。ほんとにやってしまうとこが偉い。

会社の後輩からおすすめということでノーナリーブス「Friday Night」「DESTINY」借りて聴く。なかなかにいい。フリッパーズギターを思い出したなぁ。セカンド「カメラトーク」のあの青い感じを。フリッパーズギターと言えば、小沢健二はどうしたのかな?彼が残した3枚のソロアルバムは今更言うまでもなく大傑作。今だ愛聴してる。

深夜に放映された「THE MANZAI 2001」ビデオで。漫才ブームがやってくる!なんてことはやっぱりなさそうだ。だいたいこの番組自体、東京で5月に放映されたのが関西ではこの時期、それも真夜中だもの。もはや中堅の中川家ハリガネロックあたりにもうひとがんばりしてほしいところ。実力はあると思うのだが。それにしても、COW COW、品川庄司キングコングはネタの構成というか喋りと動きの間とか似すぎだな。
今のはやりのスタイルってことなのかな。「BACK UP」とか出てるオジンオズボーンとかもほぼ同じだもんな。

田代まさし復帰!ということで妻が録画しといてくれた「ダウンタウンDX」見る。ガリガリにやせたマーシーに笑うに笑えずといったとこか。事件の内容が内容だけにちょっと厳しいかな。「スター覗き見ランキング」なんてある意味マーシー一位だものね。

友人、家族と琵琶湖マイアミ浜でバーベキュー。湖水浴も楽しめるとあって娘も喜んでる。みなでわいわい食べるお肉はおいしいもんだ。楽しい時間はあっという間に過ぎる。このままのんびり帰って家で一眠りといきたいとこだが、なんとこれから仕事。この夏唯一の遊びが2ヶ月に一度の棚卸の日と重なるなんて。皆と別れ、野洲の物流センターに向かう。さすがにしんどい。でなんとか仕事こなして、先輩やら後輩といつもの駅前の飲み屋へ。相変わらずこの店の看板娘はかわいい。