日々の泡。

popholic diary

さよならを言いに

8時起床。NHK「やさいの時間」の為に早起き。妻はバイト、娘はそろばんの試験へ。猫どもと庭に出て身体を動かし、バッタ&青虫捕獲。いい天気だ。
で映画観にいく。根岸吉太郎監督「ヴィヨンの妻」観る。
放蕩の限りを尽くす小説家とその妻の物語。プロの映画監督による、淀みない語り口。純日本的な話ながら、まるでヨーロッパ映画を見てるような感触。説教臭さや過剰なお涙頂戴、押しつけがましい叙情がないのが良い。それは松たか子の演技のある種の軽味が良かったんだと思う。感情で押し切る演技が良しとされる傾向にあるが、彼女は感情だけで演じてない。技術が伴ってるからいい意味で軽味が生まれる。そこが素晴らしかった。物語は人間喜劇と言っていいだろう。話の筋だけを追えば出口のない話だが、そこにもまた軽味があってユーモアすら感じさせる。ま、人間、それも男と女の物語は全てが喜劇になってしまうともいえるが。