日々の泡。

popholic diary

マジックアワー

そんな訳で昨日のライブ話など…。
トップバッターは西村哲也さん。手にはおなじみのテレキャス。エレキ弾き語りか?バンドともソロとも違う、今日は予想もつかないな。まずは一人で「キャンディ」。いきなり渋い。2曲目で早くも夏秋文尚さんが呼びこまれ、さらに3曲目にはロムチアキさんも登場。「グレートフルハウス養老院」の耳馴染みあるイントロフレーズがテルミンから発される。おぉちょっと鳥肌もの。はっきり言ってめちゃめちゃ美人のロムチアキさん。その華麗な指さばきで奏でられるテルミンの音に耳が釘付け。微妙な指の動き、手の振りに音が見事に反応。なんておもしろい楽器なのだ。西村さんの70’sロック魂にテルミンが火をつけたような泥臭くもどこかエレガントな演奏。なんとも形容しがたいが、また西村さんの懐の深さを見せつけられた。
続いては松前公高さん。愛読書が「テッチー」だった身としてはそのお名前はそこかしこで見ていたが音を聴くのは初めて。ビール片手におもしろトーク交えて、電話台に置かれたシンセを操りテクノ祭り。どこか懐かしい「テクノ・ポップ」だ。チリチリした最近のエレクトロじゃなくて、ムニュッムニュしたテクノね。そこがポイントだし、そこが最高。メロディがとにかくポップ。テクノはやっぱメロディでしょ!とあえて言いたい。
そしてラストはロムチアキさん。バックには西村さん、夏秋さん。ウクレレ、シンセ、電子ドラムと夏秋さんのきめ細かいサポートが素晴らしい。もちろん西村さんも出るとこでて、抑えるとこおさえる名サポートぶり。がやはり主役はテルミン。こんなにライブ映えする楽器とは思わなかった。ほんとに「音を操ってる」って感じなんだな。マジックをみてるよう。クラシカルでロマンティックなメロディーを奏でたかと思えば、軽やかにポップなメロディーが出てくる。エレガントでもありどこかユーモラスでもある。個性的な音なんだけど、いろんな表情がある。曲もイチイチ良くって、もうすっかりロムチアキさんに、テルミンに、魅了された。うーん、今日はおもしろいライブ体験だった。ぜひまた観たいな。