日々の泡。

popholic diary

グッデイ・グッバイ

今日も暑・・っていちいち書かなくてもいいか。
昼は久しぶりに会社の近所の茶店でスパゲティミートソース。大学に入るまで、ミートソースとナポリタン以外のスパゲッティなんて知らなかった。パスタなんていつから言うようになったんだろう。もっと小さい時は、ケチャップからめただけで食べてたな。でここのミートソースはボロネーゼなんてものじゃなくて、もうミートソース(それも缶詰)でパスタなんかじゃなくてスパゲッティ、いや、スパゲッチ。これを美味いと感じてしまう、安上がりな舌。
午後はひたすら激走&営業。クーラーガンガンにかけた車から降りると、一気に眼鏡が曇る。「眼鏡が曇っちゃったの・・」円鏡(当時)師匠のCMを覚えてる人が何人いるだろう。「タイガー&ドラゴン」で昇太師匠にコピーさせていたクドカンには感激したが。
最後の営業先がちょうど十字屋四条店(京都を代表するレコード店)だったのでちょっと覗く。高校生の時、ちょうど乗換駅の真上がこの店だった。まだタワーレコードヴァージンメガストアもなかった時代。京都で有数のインディーズ取り扱い店で鈴木博文「WAN-GAN KING」もカーネーション「YOUNG WISE MEN」もここで買った(もちろんアナログ)。学校-十字屋-家が毎日のコースで世界の全てだった。ホントにアノ頃は音楽だけが支えだったな。もし、音楽と出会えてなかったらって思うとゾっとする。
でここは落語CDが充実してるんだ。思わず春風亭昇太権助魚/御神酒徳利」購入。
帰りの音楽はスガシカオ「TIME」。熱心なファンではないんだけど、この人はもうかたくなにファンクなんだが、ちゃんとポップスとして成立させててそこが偉い。そしてやるせない詞世界もいい。「汚れちまった悲しみ」具合がなんともグッとくる。
ポップミュージックってのはひどく悲しい音楽だと思う。とんでもない悲しみの上に成り立ってる音楽。ハッピーもキャッチーも、その上にあるからこそ胸を打つ。ハッピーやキャッチーの上澄みだけすくったような音楽も少なくないが、それは聴けばすぐわかる。ピチカートフォロワーが決してピチカートになれないのは、そこだと思うけど。ま、これは別の話。この悲しみは、人類がパンツを履いた時からのもの。もう戻れないという悲しみ。ブライアン・ウィルソンの「キャロライン、ノー」聴けばわかる。あの悲しみがポップミュージックの本質なんだ。
帰ると、先日ネットで注文してた柳家喬太郎喬太郎落語秘宝館・別館」が届いてる。